白菜としめじと栗を描いたこの作品に「村居」と題することに、まずこの画家の「妙味」を感ぜずにはいられません。
栖鳳は「村居」という作品を昭和8年湯河原に滞在したころに幾つか残しています。したがってこの作品も文化勲章を受章する、画家70歳前後の作品かと思われます。小さな画面いっぱいに描かれた白菜の肉厚な白い芯、しめじのぷりぷりした軸。。栖鳳ならではの筆遣いをお楽しみいただける作品です。
栖鳳にこういう物を描かせると、何故かとても安心して鑑賞できるのですね。
精神性や主義主張を求めずに、、という事だと思います。
名古屋に嫁いできて、今更わかったことですが、
関東と関西の間で、この土地柄は独特の文化を育みましたが、
どちらかといえば・・やや関西より。
京都画壇に京都の方々のように全くの信頼を「寄せきる」ことはなく
けれど、関東画壇の作品だけでは少し寂しい。
結局、どちらも欲しい。
名古屋の風土の求める「美」は、ちょっと大袈裟ですが💦
今の当店そのもの! と言えるのかもしれません。
竹内栖鳳 紙本・彩色 軸 「村居」 26.1 ×23.1センチ
共箱 東京美術倶楽部鑑定書有
軸装全体の大きさ 120×36㎝ 軸先 41㎝
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