最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

武士の家計簿

2010-12-20 17:40:09 | Weblog
今日は、記念館の文化講演会講師、磯田道史さんの原作「武士の家計簿」の映画を観てきました。
新宿ピカデリーで観たのですが、平日なので空いているかと思ったら、ほぼ満席でした。
「ハリーポッター」や「ヤマト」、「ノルウェーの森」などが、同時に上映されていましたが、
客層がはっきり分かれていて、若い人は「ハリポタ」「ヤマト」「ノルウェー」などの上映室で、
「武士の家計簿」は、はっきりとシルバー年代でした。

本を読んだときは、家計簿の中身から当時の武士の生活がわかって面白かった。
武士の身分であるためにかかる費用や、昇進して地位が上がっていくために、
様々な費用がかかり、それが積もり積もって、膨大になってしまった借金を
加賀藩御算用者、猪山直之が、家財を売り払って清算する。
どんな費用がかかって借金か出来たか、どんなものを売り払ったかなど、
細かく書かれていて、武士とはこんな生活だったのかと思ってとても興味深かった。
その、代々培ってきた算用者としての猪山家の能力が明治維新で武士の地位がなくなったとき、
さらに役立ち、維新後も立派に家が起っていく。
経済観念っていつの時代も大切だと思って面白かった。

映画で、ちょっと不満だったのは、大借金がどうして出来たかについて、
高価な着物、骨董品などを買って、贅沢な暮らしをして出来たように描かれていたこと、
猪山直之が、「そろばん馬鹿」で、経済のことだけを考えて
融通の利かない人だったように描かれていたのが面白くなかった。

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