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「わたしの渡世日記」(上・下)
高峰秀子著
新潮文庫
「二十四の瞳」「浮雲」など数多くの名作映画で主演を務め、一昨年の年末に亡くなった往年の名女優、高峰秀子さんが自ら綴った半生記です。このブログで「読まないと」と書いたのは昨年の5月でしたが、それから半年以上かかって、やっと読み終わりました。
何せヘタレなもので、上下巻合わせて800ページほどある分厚い本を読むのは大変なのです。が、読み終えた今、胸の中は充実感で一杯です。
描かれているのは、「スター」「大女優」との名声に隠れた等身大の彼女の姿。悩み、葛藤、苦しみの数々。そして、それらを乗り越えていく彼女の生命力の力強さ。
ますますファンになりました。
確か家の中に、まだ見ていない「名もなく貧しく美しく」と「喜びも悲しみも幾歳月」を録画したビデオがあったから、近いうちに見ようかな。