「人間昆虫記」 手塚治虫 著
最近、コンビニコミックで手塚治虫さんの作品が結構出てるんですけど、その中で見つけた一作。これ、前々から読みたかった作品なんですよね。
で、読んだ感想なんですが…いやあ、えらいもんを読んでしまいました(^^;)。
ストーリーは、ひと言で言って「悪女もの」です。でも、単純にヒロインが立身出世していくストーリーではなくて、むしろ、中心は関わった男たちの破滅の物語。
近年の日本映画、漫画原作に頼るなら、これを映像化して見ろ、と思いますが、五社英雄も深作欣二も今村昌平も鬼籍に入った今、こんな話をきちんと映画に出来る監督はいないかもしれません。
手塚作品には珍しい、ヌードやベッドシーンが多いという以上に、子どもにはわからないという意味で「アダルトな」作品です。傑作だと思います。
次は「ばるぼら」か「きりひと賛歌」を読みたいなあ。
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