新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

人の生きる道とは…

2013-02-26 00:35:20 | 映画


「醜聞(スキャンダル)」
監督 黒澤明
主演 三船敏郎、志村喬

(物語)スケッチ旅行中の青年画家は、たまたま出会った人気女性声楽家と一緒のところを写真に撮られ、雑誌にスキャンダル記事を書かれてしまいます。憤った画家は、自ら売り込みに来た怪しげな弁護士に依頼して出版社を訴えますが、その弁護士には、実は結核で五年間寝たきりの娘がいるのでした…。

黒澤監督が、終戦後の東宝争議中に松竹で撮った一作。芸能マスコミの卑劣さ、非人間性を告発した映画であると同時に、志村喬さんと桂木洋子さん演じる弁護士父娘のドラマを通して、人の生の儚さと崇高さを描いた、気高い人間ドラマでもあります。

中盤以降は、ほとんど志村喬さんが主役。弁護士の人物設定は、後の代表作「生きる」に繋がっている感じがします。

黒澤監督の初期作品は、無名の作品でも、ほんと捨て置けません。

これも「隠れた名作」です。


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2 コメント

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Unknown (Max Payne)
2013-02-26 06:34:42
人間の黒々しさを描いた映画ですね…


機会があったら見てみようと思います
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Unknown (さひょ君)
2013-02-26 07:37:29
>Max Payneさん、人間の醜さを中心に据えた作品を見たいなら、同じ黒澤監督の「悪い奴ほどよく眠る」もお薦めします。凄いですよ。
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