新・さひょ君のらくがき帳

僕と妻と娘、3人の日常と僕の趣味を書いたブログです。

テレビというもの

2012-03-14 06:45:39 | インポート
詐欺で指名手配中の男が、大阪の民放番組に「一流料理人」として出演し、気付いた人間の通報でお縄となったそうです。
何とも間抜けな話ですが、僕がこのニュースで改めて感じたのは、テレビをどこまで信じてよいのか、ということ。犯罪者を出演させた是非ではなく、番組の内容そのものに関わる問題です。僕には、その程度の人間が本当に「一流」であるとは考えられない。であれば、番組内で披露されたであろう彼の料理に対して浴びせられた、司会者や他の出演者からの「美味しい」「素晴らしい」との賞賛は、果たしてその言葉を発した本人の素直な感想だったのでしょうか?
この件に限らないし、料理だけの問題でもありません。毎日、様々な職業の人間が「一流」「カリスマ」と称されてテレビに多数出演していますが、僕達は直接その腕前を確認できないことがほとんどです。彼らが番組内で披露する技術に対する、出演者のわざとらしいリアクションが端から信用ならないのは言うまでもないですが、ただ大袈裟にしているだけなのか、仕事のために思いもしない嘘を言っているのか、一体どっちなのでしょう?
これは「テレビは面白ければいい」では済まされない。と、僕は考えます。「大人の事情」でも、ついていい嘘とそうでない嘘があるのです。テレビで「一流」と紹介された人間がそうではないなどということは、個人の好みや価値観に委ねられる部分を除いて、僕には基本的に許されないことだと感じられます。



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