「ウルトラマンタロウ」
脚本 田口成光ほか
主演 篠田三郎
ウルトラシリーズ第6作。怪獣と戦うウルトラマンタロウの物語…というより、青年、東光太郎の成長の物語といったほうがピッタリ来ます。
時折シビアな話や重いエピソードもありますが、基本は明るく爽やか。何かというとすぐに助けに来る、ウルトラの父とウルトラの母(やっぱり実子だから?)、兄弟たち(そりゃあ、上司の子だもんなあ(苦笑))の姿を見ると、「おいおい、過保護すぎるだろう」と、つい突っ込みを入れたくなります。
モチが大好きで地球にやってきたモチロンとか、泥棒怪獣ドロポンとか、酔っ払い怪獣のベロン(つまりベロンベロンな訳ですね)、食いしん坊の怪獣モットクレロンなどなど…怪獣もユニークなら、それに対するZATの作戦やタロウの戦い方もユニークそのもの。セミ怪獣キングゼミラを網で捕まえたまでは良かったけれど、鳴き声による騒音がひどくて、近隣住民から苦情が殺到するとか、ベロンを酔いつぶすために戦闘機スカイホエールから白酒を撒くとか、ウルトラの父と南夕子(Aの元相棒ですね)、タロウの3人でモチロンの胴体(餅つきの臼そのまんま)を使って餅つきをするとか、怪獣ガラキングとバレーボール対決をする坂口良子さんとか、爆笑エピソードがてんこ盛り。
特筆すべき特徴としては、終盤に向かうほど、タロウが怪獣を倒さなくなるんですね。ストリウム光線やその他の必殺技で爆破したりせず、宇宙に放り出しておしまいという話が多かったです。
和気あいあいで愉快なZATも含め、アットホームな作風が売りの今作。小さい子には今でも人気が高いようで、レンタルの回転は良いんですよね。順番通りに借りるのが一苦労でした。
蛇足ですが、光太郎の下宿先のお姉さん、白鳥さおりさんよりも、ZATの森山隊員の方が可愛いです。しかも、ZAT一の射撃の名手という設定。痺れます(笑)。
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