あるきメデス

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「滝の城」復元模型を見る(埼玉・所沢)

2008-07-13 22:21:00 | 所沢だより
 2008年7月13日(日)

 今日も30℃を超える厳しい暑さ。出かけるのがはばかれる
日差しでしたが、カントリーウオークの仲間、Tさんからの電話
で思い出し、「滝の城」の復元模型の公開会場へ出かけました。



 滝の城跡は所沢市の東部で、6月15日(日)のカントリーウ
オークで訪ねたところ。復元模型の公開場所は、JR武蔵野線
東所沢駅の東北東約1.5㎞、滝の城に近い城(しろ)公民館
です。


 滝の城は別名「本郷城」とも呼ばれ、戦国時代の15世紀
後半、当時の武蔵国の多摩・入間・高麗郡を支配していた
大石氏により築かれた平山(ひらやま)城です。

 城は、柳瀬川北岸のがけ上に築かれ、本丸、二の丸、三
の丸のほか、城の北側に大手門、東端には名前の由来の
滝があったとのことです。

 規模は、東西380m、南北230m、面積約7400㎡(2万
6千坪)あり、永禄2年(1559)には北条氏照の持城となり、
天正18年(1590)7月の小田原城落城後は、関東一円が
徳川家康の領地となり、廃城となりました。

 しかし、現在でも土塁跡や堀跡が比較的多く残っており、
埼玉県指定史跡になっています。

 この城の復元模型を、地元の「県指定史跡滝の城跡保存
会」が製作しました。


 保存会は、「県南西部で数少ない戦国時代の城跡を広く知
ってもらいたい」と昨年夏から模型づくりに着手し、幅1.8m、
奥行き1.4m、縮尺220分の1の復元模型を、約1年がか
りで完成させました。 

 上は、城の中心、本丸や二の丸付近。本丸跡には現在、城山
神社が祭られています。

 下の写真、右上の建物は、城主・北条氏照により城の東北に
鬼門の鎮めとして建てられた東光寺です。


 復元作業は、15名ほどの会員によりはじめられ、毎週1回
ここ城公民館にて延べ33回に及んだとのことです。


 三の丸や大手門など。見張りやぐらも見られます。


 会場には、昭和61年(1986)、平成3年(1991)などに行
われた発掘調査の際の写真も展示されていました。


 復元模型を見たからには、現地ももう一度見ようと、南に5分
ほどの滝の城址(じょうし)公園に行きました。


 本丸跡にある城山神社です。

 
 社殿の南側は断崖になっていて、JR武蔵野線の線路の向こ
うに東京都清瀬市方面が望まれます。

 公園内の遊歩道を回ると、空堀の残っているのが確認でき
ます。


 公園内は、豊富な緑におおわれていて、何か所か東屋(あず
まや)なども設けられています。


 東屋付近に、ヤマユリが咲いていました。春先にはこのあた
りは、イチリンソウやカタクリが花を開きます。


 東側に回って行くと、城の名のもととなった滝があったと思わ
れる、わずかな流れが残っていました。


 柳瀬川に下って、南側からの滝の城付近の眺めです。


 ちなみに、城公民館での公開は、きょう1日だけですが、
7月15日(火)からは、西北に500m余りの柳瀬公民館
(地図上の柳瀬出張所)にて、常設展示されるようです。

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