あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(後編)・愛媛その10

2011-04-13 18:21:46 | 3度目の四国遍路
 第10日 2011年3月5日(土)
 =別格12番延命寺へ=

 6時に起床、6時45分からのサービス定食は、おいしくて量も豊富で満足した。7時25
分に、西条ステーションホテルをスタートする。


 快晴でさわやかな朝、西条の町外れからは、残雪豊富な山並みが望まれる。


 国道11号を少しで、平行する旧道に入る。


 ため池の先から再び国道に出て、1㎞ほどで「旧街道」の表示のある旧道へ。萩生の
橋の手前に「萩生庵」と呼ぶ、民家の一角がお接待所兼無料宿泊所になっているところ
があった。

 立ち寄ってトイレを借りてから、ポットに入れて下さったお茶をいただいた。

 近くの上部乳部幼稚園に、第4代国鉄総裁だった、「十河信二(そごうしんじ)先生出生
地」の石碑がある。


 アーケードのある喜光地商店街を抜けたが、ご多分に漏れずシャッターを下ろした店
が多い。中ほどの広場では、野菜の青空市が開かれていた。


 この旧街道は、道路が狭いのに車の交通量が多く、すれ違い時には路側帯に入り込
んできて危ない。


 足谷川の国領橋を渡り、さらに1.5㎞ほど進み、旧街道を出たところの、スーパーM
2で、昼食を購入した。


 国道11号に入り、栗タルトの工場の先から、右に平行する遍路道へ。南側に続く深い
山並みを眺めながら進む。


 いったん国道に戻って間もなく、遍路地図にはない右下に平行する細い車道があった
ので回る。ここも車を気にせず歩けるのでよい。


 中ほど、お地蔵さんの並ぶそばにあった集会所風の建物、新四国二十二番地蔵堂の
軒先を借りて、昼食をする。


 新居浜市から四国中央市に入り、関の原から再び旧道へ。こちらも車の交通量は少
ない。関川の先で、行き交った奥様から、牛乳パックのお接待をいただいた。

 気温は10度前後かと思われ、手袋を外せないが、日差しがいっぱいの遍路日和で
ある。

 近くに3か所ほど、きれいな水をためた場所があった。くみに来た奥様に聞くと、南側
の山からの地下水が湧出したものだという。


 国道11号とJR予讃線の北側に回り、水のない川を渡る。




 近くの畑の紅梅が2本、花盛りだった。


 再度JRの踏切を越えて、別格12番の延命寺に着く。納経所は、大師堂の中にある。


 道路を隔てた東側に、「イザリ松」と呼ばれる枯れた松の巨木が、屋根の下に保管さ
れていた。弘法大師お手植えと、伝えられているものである。


 「俳人小林一茶宿泊 島屋跡」を過ぎ、JR伊予土居駅近くの蔦廼屋(つたのや)に
14時50分に着いた。ザックを預けて、その先まで今日の行程を延ばすことにする。

 古子川の先で、車で行き交った奥様から、名前入りののし袋のお接待をいただいた。
今日は、逆打ちの男性遍路3人とも行き交う。

 ザックは無いのだが距離が長くなり、歩みのピッチは上がらない。豊岡小の先の高台
まで進むと、前方に三島の大王製紙の煙突や、市街地が見えてきた。


 伊予寒川(いよさんがわ)駅前を通過し、さらに1㎞近く先で時計を見て、今日のゴー
ルとする。折り返し、伊予寒川駅には16時55分に着いた。


 17時9分発下り電車で伊予土居駅まで戻り、17時20分に蔦廼屋に入る。

 すぐに入浴でき、夕食は18時過ぎから。今日の宿泊者は私のみ。食前酒にビワ酒を
いただく。料理も皆、美味しかった。

 朝食は7時からとのことだが、7時22分の電車に乗りたいので6時45分に用意して
もらうことにする。

 宿の玄関を入ったところに、昭和初期から昭和60年まで近隣約100軒の生活用水に
供給したという、井戸が残されている。

 岐阜県白川村産のトチノキ木の巨木の飾り物もあり、壁面には写真や短歌の作品など
が貼られていて、古くからの旅館の、よきたたずまいが感じられる宿である。

 【コースタイム】西条ステーションホテル7・25ー室川の橋8・15ーファミリーマート8・45
  ~52ー荻生庵9・45~10・03ー足谷川10・54ースーパーM211・19~30ー道面の地蔵
  堂(昼食)12・10~40ー関川小13・27ー別格12番延命寺14・17~37ー蔦廼屋14・50~
  52ー村山神社入口15・29ーAコープ16・09ー伊予寒川駅入口16・33ー生協宇摩診療
  所前16・44ー(戻り)ー伊予寒川駅16・55

 (天気 快晴後晴、距離 31㎞、歩行地 西条市、新居浜市、四国中央市、歩数
  53,100、遍路地図 68ー1、68ー2、68ー3、70ー1)


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