第12日 2011年3月7日(月)
=別格15番箸蔵寺へ往復=
5時45分起床、6時半からの朝食も瀬戸市のMさんと一緒にいただく。今日も連泊なの
で、不要な荷物は部屋に置いて、7時15分に出発した。
昨夜の雨は上がり、周辺の山からガスが上がる。ザックカバーだけして出発、明日行く
雲辺寺への遍路道に分かれ、国道192号へ。
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昨夜から、右足のくるぶし付近に違和感があり、歩き出したら少し痛みがあり気になっ
たが、歩いているうちに薄らいだ。
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馬路からは左側の旧道を進む。境宮神社には、ご神木のイチョウと杉の大木が立つて
いた。
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天神バス停からは右側の旧道に入る。深川橋際の小さい社の境内に、「大藤」と呼ぶ
フジの古木が、大きな枯れ木に絡まっていた。
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雲辺寺へ上がる県道268号の、交差点の先は歩道が無く、高速で通過する自動車が
煩らわしい。
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狭い歩道しかない二つのトンネルを抜け、白地バス停のところから、左へ入る県道267
号へ。入口付近の温度は5度を示す。
すぐ先の、民家の軒下にあったベンチを借りて小休止する。吉野川の左岸、池田湖沿
いに進む県道は、車が少なくて安心して歩ける。
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大きなアーチで吉野川を越える徳島自動車道の橋下を通過すると、しばらくは人家が
途切れる。
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吉野川をせき止めた池田湖の、ダムサイト横を通過し、四国中央橋からの車道と合す
ると、かなり交通量が増えてきた。
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箸蔵(はしくら)の町並みに入って左に上がり、JR土讃線と国道32号を横断し、箸蔵山
ロープウェイの登山口駅へ。
上りのみの切符を買い、11時30分発のロープウェイに乗る。
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箸蔵の町並みを見下ろし、わずか3分で山頂駅に着いた。標高は500mになる。
すぐに、別格霊場15番箸蔵寺境内に入る。
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広い境内を進み、最奥の223段の石段を上がると、山を背にして三つの社殿が連なる、
豪壮な本殿がある。
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四国霊場の中心はどこも本堂だが、ここでは本殿と呼ぶ。仏教と神道が一体となってい
た時代の様相を色濃く残す建物で、安政元年(1854)以降に着工され、明治初頭に完成
したといわれ、国重文に指定されている。
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本堂の左手、広い空き地の先にある大師堂は、宝行造り。途中にある独特の造りの鐘楼
堂や、本殿を小ぶりにしたような護摩殿も国重文に指定されている。
納経所に戻り、正午過ぎに御朱印をいただく。納経所に断り、そばの屋根付きの長いベン
チで昼食とし、民宿岡田お接待のおにぎりと、スティックパンを食べた。
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下りは遍路道を下ることにした。石灯籠の並ぶ石段を下りて、どっしりした山門を通過し、
林間を下って国道32号に出る。
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あとは往路と同じ道を戻る。来るときに、白地バス停で帰路のバス時刻を見てきたので、
それに間に合わせようと歩を進める。
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紅梅が見頃のダムサイト付近で小休止し、徳島自動車道付近まで戻ったら雨になったの
で、ザックカバーをしてポンチョを被る。
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15時12分に白地バス停に着き、そばの倉庫風の建物で雨宿りして、三好市営のバスを
待つ。
15時31分発のバスは5分ほど遅れて到着し、民宿に近い、佐野バス停終点には、15時
47分頃着いた。民宿岡田には、15時55分に戻る。
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玄関には、懐かしい黒電話が健在で、大震災などで停電になっても使える。すぐに入浴し、
汗はほとんどかかなかったので洗濯はしなかった。
夕食は17時40分頃から。今日の宿泊者は、私のほかは高槻市の人など男性3人。いず
れも初めての遍路とのこと。
食事後、岡田の親父さんから、明日の66番雲辺寺への行程をはじめ、その先70番付近
まで、地図を配ってコースの説明がある。
この宿は、親父さんが仕事を辞めてから始めて、40年になるとか。初めは、歩き遍路より
も工事の人の宿泊が主だったようだ。
親父さんが協力したアンケートなどをもとにまとめた、四国遍路をテーマにした分厚い博士
論文などを見せてもらう。また、岡田さんが昨年、大窪寺でもらった結願証も見せてもらった。
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ちなみに、この結願証は2,000円でいただけるとのこと。
この宿に何10回も宿泊された人の話や、霊場でスケッチをして回る人のことなども聞く。
今日の宿泊所のひとりは、霊場やその日印象に残ったところなどをスケッチして、ほぼ毎日、
奥さんに送っておられるという。
今夜も、岡田の親父さんを囲み、19時過ぎまで、楽しくなごやかに話が弾んだ。この雰囲
気が、また来たくなる源なんだと思う。
【コースタイム】民宿岡田7・15ー馬路小7・58ー天神BS8・21ー白地BS9・05ー徳島自動
車道下9・27ー池田ダムサイト上10・04ー四国中央橋からの三差路10・43ーロープウェイ
下11・15~30=(ロープウェイ)=別格15番箸蔵寺11・25~12・30ー国道32号戻り13・12ー
四国中央橋からの三差路13・32ーダムサイト上14・05~15ー徳島自動車道下14・50~55
ー白地BS15・12~36=(バス)=佐野BS15・47ー民宿岡田15・55
(天気 曇一時晴後雨、距離 25㎞、歩行地 三好市、歩数 41,900、遍路地図 72ー1、
100ー1)
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=別格15番箸蔵寺へ往復=
5時45分起床、6時半からの朝食も瀬戸市のMさんと一緒にいただく。今日も連泊なの
で、不要な荷物は部屋に置いて、7時15分に出発した。
昨夜の雨は上がり、周辺の山からガスが上がる。ザックカバーだけして出発、明日行く
雲辺寺への遍路道に分かれ、国道192号へ。
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昨夜から、右足のくるぶし付近に違和感があり、歩き出したら少し痛みがあり気になっ
たが、歩いているうちに薄らいだ。
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馬路からは左側の旧道を進む。境宮神社には、ご神木のイチョウと杉の大木が立つて
いた。
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天神バス停からは右側の旧道に入る。深川橋際の小さい社の境内に、「大藤」と呼ぶ
フジの古木が、大きな枯れ木に絡まっていた。
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雲辺寺へ上がる県道268号の、交差点の先は歩道が無く、高速で通過する自動車が
煩らわしい。
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狭い歩道しかない二つのトンネルを抜け、白地バス停のところから、左へ入る県道267
号へ。入口付近の温度は5度を示す。
すぐ先の、民家の軒下にあったベンチを借りて小休止する。吉野川の左岸、池田湖沿
いに進む県道は、車が少なくて安心して歩ける。
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大きなアーチで吉野川を越える徳島自動車道の橋下を通過すると、しばらくは人家が
途切れる。
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吉野川をせき止めた池田湖の、ダムサイト横を通過し、四国中央橋からの車道と合す
ると、かなり交通量が増えてきた。
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箸蔵(はしくら)の町並みに入って左に上がり、JR土讃線と国道32号を横断し、箸蔵山
ロープウェイの登山口駅へ。
上りのみの切符を買い、11時30分発のロープウェイに乗る。
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箸蔵の町並みを見下ろし、わずか3分で山頂駅に着いた。標高は500mになる。
すぐに、別格霊場15番箸蔵寺境内に入る。
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広い境内を進み、最奥の223段の石段を上がると、山を背にして三つの社殿が連なる、
豪壮な本殿がある。
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四国霊場の中心はどこも本堂だが、ここでは本殿と呼ぶ。仏教と神道が一体となってい
た時代の様相を色濃く残す建物で、安政元年(1854)以降に着工され、明治初頭に完成
したといわれ、国重文に指定されている。
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本堂の左手、広い空き地の先にある大師堂は、宝行造り。途中にある独特の造りの鐘楼
堂や、本殿を小ぶりにしたような護摩殿も国重文に指定されている。
納経所に戻り、正午過ぎに御朱印をいただく。納経所に断り、そばの屋根付きの長いベン
チで昼食とし、民宿岡田お接待のおにぎりと、スティックパンを食べた。
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下りは遍路道を下ることにした。石灯籠の並ぶ石段を下りて、どっしりした山門を通過し、
林間を下って国道32号に出る。
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あとは往路と同じ道を戻る。来るときに、白地バス停で帰路のバス時刻を見てきたので、
それに間に合わせようと歩を進める。
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紅梅が見頃のダムサイト付近で小休止し、徳島自動車道付近まで戻ったら雨になったの
で、ザックカバーをしてポンチョを被る。
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15時12分に白地バス停に着き、そばの倉庫風の建物で雨宿りして、三好市営のバスを
待つ。
15時31分発のバスは5分ほど遅れて到着し、民宿に近い、佐野バス停終点には、15時
47分頃着いた。民宿岡田には、15時55分に戻る。
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玄関には、懐かしい黒電話が健在で、大震災などで停電になっても使える。すぐに入浴し、
汗はほとんどかかなかったので洗濯はしなかった。
夕食は17時40分頃から。今日の宿泊者は、私のほかは高槻市の人など男性3人。いず
れも初めての遍路とのこと。
食事後、岡田の親父さんから、明日の66番雲辺寺への行程をはじめ、その先70番付近
まで、地図を配ってコースの説明がある。
この宿は、親父さんが仕事を辞めてから始めて、40年になるとか。初めは、歩き遍路より
も工事の人の宿泊が主だったようだ。
親父さんが協力したアンケートなどをもとにまとめた、四国遍路をテーマにした分厚い博士
論文などを見せてもらう。また、岡田さんが昨年、大窪寺でもらった結願証も見せてもらった。
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ちなみに、この結願証は2,000円でいただけるとのこと。
この宿に何10回も宿泊された人の話や、霊場でスケッチをして回る人のことなども聞く。
今日の宿泊所のひとりは、霊場やその日印象に残ったところなどをスケッチして、ほぼ毎日、
奥さんに送っておられるという。
今夜も、岡田の親父さんを囲み、19時過ぎまで、楽しくなごやかに話が弾んだ。この雰囲
気が、また来たくなる源なんだと思う。
【コースタイム】民宿岡田7・15ー馬路小7・58ー天神BS8・21ー白地BS9・05ー徳島自動
車道下9・27ー池田ダムサイト上10・04ー四国中央橋からの三差路10・43ーロープウェイ
下11・15~30=(ロープウェイ)=別格15番箸蔵寺11・25~12・30ー国道32号戻り13・12ー
四国中央橋からの三差路13・32ーダムサイト上14・05~15ー徳島自動車道下14・50~55
ー白地BS15・12~36=(バス)=佐野BS15・47ー民宿岡田15・55
(天気 曇一時晴後雨、距離 25㎞、歩行地 三好市、歩数 41,900、遍路地図 72ー1、
100ー1)
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