第14日 2011年3月9日(水)
=70番本山寺~73番出釈迦寺、別格18番海岸寺=
5時20分に起床して6時から朝食、6時45分に若松屋別館を後にした。
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財田川の左岸沿いを進むが、追い風が強くて冷たく、菅笠を時々押さえる。流れには、カモメが
たくさん泳いでいた。
交通量の多い橋を渡って、北側にある70番本山寺(もとやまじ)へ。
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本堂は、鎌倉末期の正応4年(1291)の再建で、国宝である。本堂左手には五重塔がある。
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車の多い国道11号に出て、間もなく右に平行する旧道へ。車が少なくて歩きよい。国道と合した
近くにあった権兵衛神社に、「乃木大将追慕碑」が立っていた。
再び国道に出て、池のそばから左の県道221号に入り、スーパーマルヨシで昼食を求めた。県
道は幅4mくらいしかなく、車の交差が難しそうなところもあるが、あまり車は通らない。
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高瀬郵便局で資金補充し、高瀬川沿いを少し進んで川を渡る。右手に、独特の山容の山が望ま
れる。県道とは思えぬ狭い車道を進んで、高瀬町を抜ける。田園地帯となり県道を離れ、山すそ
に近づく。
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簡素な机と椅子の置かれた、「いやだに温泉足湯」の前を過ぎ、さらに上ると俳句茶屋があり、
71番弥谷寺(いやだにじ)の山門をくぐる。
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急な石段などをさらに上ると、南側の展望が開けてきた。最奥の標高220mにある本堂に参拝
する。そばの岩壁に、阿弥陀如来や観音菩薩などの磨崖仏が刻まれていた。
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近くのベンチ際にザックを置いて、多宝塔の下を通って中腹の大師堂まで下る。大師堂は靴を
脱いで上がって参拝し、堂内の納経所で御朱印をいただく。ベンチに戻り、昼食をした。
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食事中に、民宿岡田で同宿の明石市の人が上がってきたが、食事を終えても本堂から戻らない
ので、番外霊場海岸寺に向かう。
東側の天霧城跡への道標に従い、林間の遍路道へ。傾斜は緩やかだが、石が多くて少し歩きに
くい。標高288mの天霧峠に出て、北の白方に向かって下がって行く。
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途中には、西国三十三観音の石仏が並ぶ。砂防ダムの下で車道に出て、さらに下る。前方に、
海岸寺周辺の街並みが見えてきた。
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弘法大師の開基という、番外霊場虚空蔵寺に寄り、白方の集落へ。
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讃岐富士を眺め、細い路地を上がって白方小の横を通過する。
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行く手のこんもりした台地上に、海岸寺奥の院の塔が見えてきた。JR予讃線海岸寺駅そばから、
線路沿いを進んで寺に入る。雲が増えて雨になりそうなので塔には上がらずに先に向かう。
陽が陰って風が一層冷たくなってきた。海岸沿いの県道21号に出て少しで、別格霊場18番海岸
寺に入る。
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仁王門には、地元出身の力士、琴ヶ浜と大豪の2力士が、仁王像の代わりに立っている。奥之院
もそうだったが、ここも本堂のみで大師堂はない。
折り返しルートに向かい、海からの流れが一杯の広田川を渡る。
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県道217号沿いにある、弘法大師のご母堂、玉依御前の屋敷跡で安産祈願の寺という、番外霊
場の佛母院(ぶつもいん)にも参拝した。
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寺のそばの路傍で、八重桜が咲き出していた。JR予讃線を越えて、県道205号を過ぎた先に、
新しいヘンロ小屋29号「多度津おかのやま」があったので小休止した。
小屋はちょっとした高台にあり、これから向かう我拝師山などが望まれる。真っ直ぐに伸びる県道
217号をしばらく進み、閉店後のさぬきうどん店のトイレを借りる。
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高松自動車道の下を抜け、近づく我拝師山を眺めながら吉原町へ。72番曼荼羅寺(まんだらじ)
のそばの門先屋(もんさきや)旅館に16時15分に着いた。
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ザックを預けて緩やかに上がり、まずは73番出釈迦寺(しゆつしやかじ)に参拝。時間がないので、
我拝師山にある奥の院、捨身ヶ嶽禅定(しやしんがだけぜんじょう)への参拝は省く。
境内からは、讃岐富士や多度津の町並み、瀬戸大橋などが望まれる。ゆっくり眺める暇もなく、下
り道を急ぐ。
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72番曼荼羅寺に入り、先に御朱印をいただいた後、参拝する。参拝を終えたら17時3分だった。
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大きなわらじが奉納された山門を出て、すぐ右手の門先屋旅館には、17時4分に入った。
部屋は広い八畳間。暖房が入って暖かくなっていた。すぐに入浴する。先に入っていた若い男性は、
東京・門前仲町から来て、今日から3日間の区切り打ちとのこと。
夕食の席には、民宿岡田で同宿の明石市のKさん(食卓の表示で名前が分かる)、東京の若い男
性、同じ東京からのご夫妻、遺跡などにも興味があり、ゆっくり回るという別のご夫妻の、計7人の歩
き遍路が集まり、なごやかに話しながら美味しくいただく。
今日は一日中風が強く、菅笠が飛ばされそうで、何度もあおられ、寒い一日だった。
【コースタイム】若松屋別館6・45ーJR予讃線下7・35ー70番本山寺7・50~8・17ー国道・県道合流
点付近(権兵衛神社)9・05~08ースーパーマルヨシ9・28~40ー高瀬郵便局9・54~57ー高瀬町
新名10・10~20ー71番弥谷寺11・30~12・37ー天霧峠12・55ー虚空蔵寺13・25~32ー海岸寺奥之
院14・05~17ー別格18番海岸寺14・22~37ー佛母院14・46~15・00ーヘンロ小屋29多度津・おか
のやま15・15~23ー吉原小16・03ー門先屋旅館16・18~19ー73番出釈迦寺16・27~41ー72番曼荼
羅寺16・50~17・03ー門先屋旅館17・04
(天気 晴後曇、距離 27㎞、歩行地 観音寺市、三豊市、多度津町、善通寺市、歩数 42,500、
遍路地図 72ー2、74ー1、74ー2、102ー2)
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=70番本山寺~73番出釈迦寺、別格18番海岸寺=
5時20分に起床して6時から朝食、6時45分に若松屋別館を後にした。
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財田川の左岸沿いを進むが、追い風が強くて冷たく、菅笠を時々押さえる。流れには、カモメが
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交通量の多い橋を渡って、北側にある70番本山寺(もとやまじ)へ。
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本堂は、鎌倉末期の正応4年(1291)の再建で、国宝である。本堂左手には五重塔がある。
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車の多い国道11号に出て、間もなく右に平行する旧道へ。車が少なくて歩きよい。国道と合した
近くにあった権兵衛神社に、「乃木大将追慕碑」が立っていた。
再び国道に出て、池のそばから左の県道221号に入り、スーパーマルヨシで昼食を求めた。県
道は幅4mくらいしかなく、車の交差が難しそうなところもあるが、あまり車は通らない。
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高瀬郵便局で資金補充し、高瀬川沿いを少し進んで川を渡る。右手に、独特の山容の山が望ま
れる。県道とは思えぬ狭い車道を進んで、高瀬町を抜ける。田園地帯となり県道を離れ、山すそ
に近づく。
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簡素な机と椅子の置かれた、「いやだに温泉足湯」の前を過ぎ、さらに上ると俳句茶屋があり、
71番弥谷寺(いやだにじ)の山門をくぐる。
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急な石段などをさらに上ると、南側の展望が開けてきた。最奥の標高220mにある本堂に参拝
する。そばの岩壁に、阿弥陀如来や観音菩薩などの磨崖仏が刻まれていた。
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近くのベンチ際にザックを置いて、多宝塔の下を通って中腹の大師堂まで下る。大師堂は靴を
脱いで上がって参拝し、堂内の納経所で御朱印をいただく。ベンチに戻り、昼食をした。
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食事中に、民宿岡田で同宿の明石市の人が上がってきたが、食事を終えても本堂から戻らない
ので、番外霊場海岸寺に向かう。
東側の天霧城跡への道標に従い、林間の遍路道へ。傾斜は緩やかだが、石が多くて少し歩きに
くい。標高288mの天霧峠に出て、北の白方に向かって下がって行く。
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途中には、西国三十三観音の石仏が並ぶ。砂防ダムの下で車道に出て、さらに下る。前方に、
海岸寺周辺の街並みが見えてきた。
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弘法大師の開基という、番外霊場虚空蔵寺に寄り、白方の集落へ。
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讃岐富士を眺め、細い路地を上がって白方小の横を通過する。
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行く手のこんもりした台地上に、海岸寺奥の院の塔が見えてきた。JR予讃線海岸寺駅そばから、
線路沿いを進んで寺に入る。雲が増えて雨になりそうなので塔には上がらずに先に向かう。
陽が陰って風が一層冷たくなってきた。海岸沿いの県道21号に出て少しで、別格霊場18番海岸
寺に入る。
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仁王門には、地元出身の力士、琴ヶ浜と大豪の2力士が、仁王像の代わりに立っている。奥之院
もそうだったが、ここも本堂のみで大師堂はない。
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県道217号沿いにある、弘法大師のご母堂、玉依御前の屋敷跡で安産祈願の寺という、番外霊
場の佛母院(ぶつもいん)にも参拝した。
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寺のそばの路傍で、八重桜が咲き出していた。JR予讃線を越えて、県道205号を過ぎた先に、
新しいヘンロ小屋29号「多度津おかのやま」があったので小休止した。
小屋はちょっとした高台にあり、これから向かう我拝師山などが望まれる。真っ直ぐに伸びる県道
217号をしばらく進み、閉店後のさぬきうどん店のトイレを借りる。
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高松自動車道の下を抜け、近づく我拝師山を眺めながら吉原町へ。72番曼荼羅寺(まんだらじ)
のそばの門先屋(もんさきや)旅館に16時15分に着いた。
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ザックを預けて緩やかに上がり、まずは73番出釈迦寺(しゆつしやかじ)に参拝。時間がないので、
我拝師山にある奥の院、捨身ヶ嶽禅定(しやしんがだけぜんじょう)への参拝は省く。
境内からは、讃岐富士や多度津の町並み、瀬戸大橋などが望まれる。ゆっくり眺める暇もなく、下
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72番曼荼羅寺に入り、先に御朱印をいただいた後、参拝する。参拝を終えたら17時3分だった。
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大きなわらじが奉納された山門を出て、すぐ右手の門先屋旅館には、17時4分に入った。
部屋は広い八畳間。暖房が入って暖かくなっていた。すぐに入浴する。先に入っていた若い男性は、
東京・門前仲町から来て、今日から3日間の区切り打ちとのこと。
夕食の席には、民宿岡田で同宿の明石市のKさん(食卓の表示で名前が分かる)、東京の若い男
性、同じ東京からのご夫妻、遺跡などにも興味があり、ゆっくり回るという別のご夫妻の、計7人の歩
き遍路が集まり、なごやかに話しながら美味しくいただく。
今日は一日中風が強く、菅笠が飛ばされそうで、何度もあおられ、寒い一日だった。
【コースタイム】若松屋別館6・45ーJR予讃線下7・35ー70番本山寺7・50~8・17ー国道・県道合流
点付近(権兵衛神社)9・05~08ースーパーマルヨシ9・28~40ー高瀬郵便局9・54~57ー高瀬町
新名10・10~20ー71番弥谷寺11・30~12・37ー天霧峠12・55ー虚空蔵寺13・25~32ー海岸寺奥之
院14・05~17ー別格18番海岸寺14・22~37ー佛母院14・46~15・00ーヘンロ小屋29多度津・おか
のやま15・15~23ー吉原小16・03ー門先屋旅館16・18~19ー73番出釈迦寺16・27~41ー72番曼荼
羅寺16・50~17・03ー門先屋旅館17・04
(天気 晴後曇、距離 27㎞、歩行地 観音寺市、三豊市、多度津町、善通寺市、歩数 42,500、
遍路地図 72ー2、74ー1、74ー2、102ー2)
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