2017年12月17日(日)
JR武蔵野線の沿線を中心に歩き続けてきた「続カタツムリ歩行」も、50回の今回で
最終回となった。
集合地はJR武蔵野線の終点の西船橋駅、快晴なれども北風が冷たい中、10時05分
に北口を出発した。
駅前広場のモミの木には、クリスマスツリーのような飾り付けがある。
国道14号・千葉街道に出て西へ、県道180号・松戸原木線を横断した先の勝間田公
園に、「まなざし」と題する女性像の彫刻がある。
隣接するのが葛飾神社で、拝殿のさい銭箱の周囲にたくさんの松ぼっくりがあった。地
元の子供たちが願いを込めて飾り付けたのだという。
本殿の背後に、幹が二股に分かれたクロマツの古木が目につく。どうやらこの松からと
落ちた松ぼっくりのよう。
樹高は13m、幹周り3.42m、葉張(はば)り16.5mあり市内で最も太いクロ
マツのようで、船橋市の天然記念物に指定されている。
葛飾神社は、もとは現在の勝間田公園のあった勝間田の池の西側高台にあったとか。勝
間田の池は下総(しもうさ)の歌名所の一つと数えられていたようで、当時の様子を描い
た「江戸名所図会」の挿絵「勝間田池」が説明板に記載されていた。
神社の西に接する自転車屋さんには、大きな犬のようなおもちゃが姿を見せている。
さらに国道を500m近く進んで東明寺に入った。東明寺は弘治3(1557)の創建
で、本堂内には行基菩薩の作と伝えられる薬師如来像が安置されているという。
本堂前部には精巧な龍の木彫が刻まれ、境内の松が趣ある姿を見せ、白いサザンカが見
頃になっていた。
国道を手前のT字路に戻って北に入り東中山一丁目の台地に上がり、京成本線の東中山
駅の南側にある羽黒神社へ。
鳥居の周囲に葉の落ちたイチョウの古木とケヤキの古木2本が立ち、東側には何本かの
ソメイヨシノがある。
背後の京成電鉄東中山駅に左手から回り込み、構内の自由通路を北に出た。東中山二丁
目を抜けて東側の県道180号・松戸原木線を北に進み、古作三丁目の明王院に行く。
本堂では法事が始まるようなので近づかず、境内の大日堂や鐘楼などを眺めるのみとす
る。本堂の左手前には別の建物が建てられるようで、コンクリートの土台だけができてい
た。
北側の中山競馬場はレースの開催日なのか、周辺の私設駐車場に呼び込みの人が目につ
き、近くの道路にも交通整理の人が何人もいる。
広い道路を横断して、その中山競馬場の南側の台地に祭られていた熊野神社の森に回り、
神社の階段を上がる。
熊野神社は鎌倉時代、白砂青松の入江だったここ古作の地に創建、昭和50(1975)
年に不審火で焼け、現在の社殿は2年後の再建のよう。
境内には、船橋市指定樹木のクロマツとクスの高木が立っていた。
南東に向かったつもりだが、民家の背後に中山競馬場の照明塔が2つ見え、平行する南
側の道路を折り返す。
桜並木の車道に回って南東へ、JR武蔵野線の高架近くの民家の玄関先に、クリスマス
飾りらしいのが並んでいた。
武蔵野線の西側に並行する車道を南西にすぐのところには、狭いスペースに小さな社殿
の六所(ろくしょ)神社が祭られている。
周囲は新興住宅地になっているが、鳥居脇のカシの古木に神社の歴史がしのばれた。
正午が近いのでゴールに向かい、印内二丁目から一丁目へ。葛飾中と葛飾小の横を下っ
て京成西船駅横の踏切際を線路沿いに東に回り、正延寺に寄る。
本堂にある木造五智如来坐像は、カヤの一木造りで平安時代の作と見られ千葉県有形文
化財に指定されていて、平安時代の五智如来像は全国的にも珍しいという。
境内の樹木はよく整えられていて、その中で新しい大きな石灯籠が目についた。
京成西船駅横の踏切を渡り、国道14号の手前台地上の西船四丁目にある、ゴールの春
日神社には12時01分に着いた。
社殿は近年の再建のようで新しい。西船橋駅まで300mくらいの市街地の一角だが、
境内はカシやクロマツなど豊富な樹林に覆われている。
背後の公園の芝生地で先着の皆さんは昼食をしていたので、その一隅に腰を下ろした。
食事を終えた頃、事務局のDさんがシートを広げて、年末恒例の観歩賞の賞品を並べる。
参加者の皆さんから提供の品も多く、シートいっぱいになった。皆で周りを囲んで何をも
らおうかと品定めする。
記念撮影を終えて観歩賞の発表があり、今年の年間10回の完歩者から順に観歩賞が渡
され、各々が並んだ中から賞品を選んでいただく。私は今年の参加が8回、5年間50回
の通算では43回の参加だった。
商品をもらって最後のミーティングの後、近くにお住まいのKさんが用意してくれた郵
便局の近くのギャラリーのようなところに移動して、簡単な打ち上げの集まりを行う。
親子4人のご家族でずっと参加されていた別のKさん提供のワインで乾杯後、ひとりず
つカタツムリ歩行に参加しての感想などを述べる。
会場には、Kさんが読まれたという「神様のファインダー」(写真ジョー・オダネル、
編著坂井喜美子)に掲載されている広島・長崎原爆関連の写真の1枚と同じ、少年の姿を
織り込んだタペストリーなど、何点かの作品が展示されていた。
「続カタツムリ歩行」とその前身の「カタツムリ歩行」を含め、4半世紀に及ぶ事務局
をつとめられたDさんご夫妻、そしてこの集まりを企画されたが近年は参加されなくなっ
た「やまさん」に深く感謝して、15時近くに散会となった。
(天気 快晴(風冷たし)、距離 6㎞、歩行地 船橋市、地図(1/2.5万) 船橋)
アウトドアランキング
にほんブログ村
JR武蔵野線の沿線を中心に歩き続けてきた「続カタツムリ歩行」も、50回の今回で
最終回となった。
集合地はJR武蔵野線の終点の西船橋駅、快晴なれども北風が冷たい中、10時05分
に北口を出発した。
駅前広場のモミの木には、クリスマスツリーのような飾り付けがある。
国道14号・千葉街道に出て西へ、県道180号・松戸原木線を横断した先の勝間田公
園に、「まなざし」と題する女性像の彫刻がある。
隣接するのが葛飾神社で、拝殿のさい銭箱の周囲にたくさんの松ぼっくりがあった。地
元の子供たちが願いを込めて飾り付けたのだという。
本殿の背後に、幹が二股に分かれたクロマツの古木が目につく。どうやらこの松からと
落ちた松ぼっくりのよう。
樹高は13m、幹周り3.42m、葉張(はば)り16.5mあり市内で最も太いクロ
マツのようで、船橋市の天然記念物に指定されている。
葛飾神社は、もとは現在の勝間田公園のあった勝間田の池の西側高台にあったとか。勝
間田の池は下総(しもうさ)の歌名所の一つと数えられていたようで、当時の様子を描い
た「江戸名所図会」の挿絵「勝間田池」が説明板に記載されていた。
神社の西に接する自転車屋さんには、大きな犬のようなおもちゃが姿を見せている。
さらに国道を500m近く進んで東明寺に入った。東明寺は弘治3(1557)の創建
で、本堂内には行基菩薩の作と伝えられる薬師如来像が安置されているという。
本堂前部には精巧な龍の木彫が刻まれ、境内の松が趣ある姿を見せ、白いサザンカが見
頃になっていた。
国道を手前のT字路に戻って北に入り東中山一丁目の台地に上がり、京成本線の東中山
駅の南側にある羽黒神社へ。
鳥居の周囲に葉の落ちたイチョウの古木とケヤキの古木2本が立ち、東側には何本かの
ソメイヨシノがある。
背後の京成電鉄東中山駅に左手から回り込み、構内の自由通路を北に出た。東中山二丁
目を抜けて東側の県道180号・松戸原木線を北に進み、古作三丁目の明王院に行く。
本堂では法事が始まるようなので近づかず、境内の大日堂や鐘楼などを眺めるのみとす
る。本堂の左手前には別の建物が建てられるようで、コンクリートの土台だけができてい
た。
北側の中山競馬場はレースの開催日なのか、周辺の私設駐車場に呼び込みの人が目につ
き、近くの道路にも交通整理の人が何人もいる。
広い道路を横断して、その中山競馬場の南側の台地に祭られていた熊野神社の森に回り、
神社の階段を上がる。
熊野神社は鎌倉時代、白砂青松の入江だったここ古作の地に創建、昭和50(1975)
年に不審火で焼け、現在の社殿は2年後の再建のよう。
境内には、船橋市指定樹木のクロマツとクスの高木が立っていた。
南東に向かったつもりだが、民家の背後に中山競馬場の照明塔が2つ見え、平行する南
側の道路を折り返す。
桜並木の車道に回って南東へ、JR武蔵野線の高架近くの民家の玄関先に、クリスマス
飾りらしいのが並んでいた。
武蔵野線の西側に並行する車道を南西にすぐのところには、狭いスペースに小さな社殿
の六所(ろくしょ)神社が祭られている。
周囲は新興住宅地になっているが、鳥居脇のカシの古木に神社の歴史がしのばれた。
正午が近いのでゴールに向かい、印内二丁目から一丁目へ。葛飾中と葛飾小の横を下っ
て京成西船駅横の踏切際を線路沿いに東に回り、正延寺に寄る。
本堂にある木造五智如来坐像は、カヤの一木造りで平安時代の作と見られ千葉県有形文
化財に指定されていて、平安時代の五智如来像は全国的にも珍しいという。
境内の樹木はよく整えられていて、その中で新しい大きな石灯籠が目についた。
京成西船駅横の踏切を渡り、国道14号の手前台地上の西船四丁目にある、ゴールの春
日神社には12時01分に着いた。
社殿は近年の再建のようで新しい。西船橋駅まで300mくらいの市街地の一角だが、
境内はカシやクロマツなど豊富な樹林に覆われている。
背後の公園の芝生地で先着の皆さんは昼食をしていたので、その一隅に腰を下ろした。
食事を終えた頃、事務局のDさんがシートを広げて、年末恒例の観歩賞の賞品を並べる。
参加者の皆さんから提供の品も多く、シートいっぱいになった。皆で周りを囲んで何をも
らおうかと品定めする。
記念撮影を終えて観歩賞の発表があり、今年の年間10回の完歩者から順に観歩賞が渡
され、各々が並んだ中から賞品を選んでいただく。私は今年の参加が8回、5年間50回
の通算では43回の参加だった。
商品をもらって最後のミーティングの後、近くにお住まいのKさんが用意してくれた郵
便局の近くのギャラリーのようなところに移動して、簡単な打ち上げの集まりを行う。
親子4人のご家族でずっと参加されていた別のKさん提供のワインで乾杯後、ひとりず
つカタツムリ歩行に参加しての感想などを述べる。
会場には、Kさんが読まれたという「神様のファインダー」(写真ジョー・オダネル、
編著坂井喜美子)に掲載されている広島・長崎原爆関連の写真の1枚と同じ、少年の姿を
織り込んだタペストリーなど、何点かの作品が展示されていた。
「続カタツムリ歩行」とその前身の「カタツムリ歩行」を含め、4半世紀に及ぶ事務局
をつとめられたDさんご夫妻、そしてこの集まりを企画されたが近年は参加されなくなっ
た「やまさん」に深く感謝して、15時近くに散会となった。
(天気 快晴(風冷たし)、距離 6㎞、歩行地 船橋市、地図(1/2.5万) 船橋)
アウトドアランキング
にほんブログ村