あるきメデス

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クロアチアとスロベニアの旅④ プリトヴィツェ湖群とシベニク観光後ドゥーゴポリェへ(後半)

2019-01-21 10:14:31 | クロアチア・スロベニア旅行
 第4日 2018年10月16日(火) 
 == クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園とシベニク観光後
                         ドゥーゴポリエへ〈続き〉 ==

 プリトヴィツェ湖群国立公園内の観光を終え、バスは南へと向かう。正午近くに昼食を
する「Vila Velebita」と呼ぶ小レストラン(BISTRO)に着き、屋外のテーブルでサラダと
ピーマンの肉詰めの食事をする。

 店の入口では、等身大かと思われる木彫りの熊が迎えてくれた。


 13時にレストランを出た。しばらくは緩やかな丘陵と草原の広がるところを進み、陸
軍の演習場らしい横も通過する。


 周辺の山並みは石灰岩だろうか白い岩肌が目立つようになり、高度も上がる。



 広い湖の横を過ぎ、14時50分から15時30分までレストラン「KRKA」やカフェ、
売店などあるサービスエリアで休憩した。今日は気温が上がって晴天なので暑さを感じる。
沿道の温度表示は23~24℃台になってきた。



 サービスエリアからは、ヨットの並ぶ港や背後の家並み、近くのコンクリート橋などが
眺められる。


    
 敷地内には紅葉した葉に熟した実のたくさんついた木があり、近くには古い馬車のよう
なものが放置されていて、実が熟し始めたオリーブの木もあった。


    

 サービスエリアを出て間もなく、15時45分にアドリア海に面した小さな街シベニク
(Šibenik)の、港のそばのバスターミナル付近の駐車場に着いた。


 シベニクはダルマチア地方の中央部にあり、クルカ川(全長73㎞)がアドリア海に流
れ込む河口に開けた歴史の古い町で、人口は約35,000人とか。天然の良港を持つこと
からアドリア海の要塞として、また内陸部とアドリア海を結ぶ海上交通の要として発展し
てきたという。

 シベニクが初めて文献に登場するのは、11世紀の中世クロアチア王国のウラジミール
4世の時代で、アドリア海東岸で最も古い町のよう。その後、ハンガリーの支配を経て、
15世紀初頭から400年間ヴェネツィア共和国に支配されたが、1649年のペスト蔓
延で町の人口は4分の1にまで激減したようだ。

 ヴェネツィア共和国が滅亡するとハプスブルク帝国の支配下となり、第1次世界大戦後
はユーゴスラビア王国の一部に、第2次世界大戦中はイタリアファシスト政権とナチスに
占領され、戦後はユーゴスラビア社会主義連邦共和国の一部となり、1990年にクロア
チア共和国として独立を果たしているという。


 まずは、バスターミナルの西端付近から北西側斜面に立つ旧市街の町並みなどを眺める。


 北側の小公園に上がると独特の姿の銅像がある。
    
 台座には「PETAR KRESIMIR Ⅳ 1058-1074」と記されているので、11世紀のクロア
チア国王ウラジミール4世のよう。

 城壁の一部かと思われる横を進んで西北に広がる旧市街に入る。車の通れそうにない石
畳の細い通りを西北に進み、広場に出た。
     

 さらに進んで時計塔のある教会の前に行く。聖イヴァン教会(Sv.Ivana)で、15世紀
に建てられたゴシック・ルネッサンス建築の教会。
     
 鐘楼にはシベニクで最初の大きな機械時計があり、階段の手すりには建築家ニコラ・フ
ィレンティナッツによるというライオンの彫刻が施されていた。
     


 古い町並みが続き、その一角に犬の水飲み場というのがあった。細い通りをさらに進ん
で、独特の鐘楼に四つの鐘が目につく聖バルバラ(Sv.Barbare)教会前に出た。
      
 15世紀に建てられたゴシック様式の教会で、二つの鐘楼はバロック様式のよう。


 西北に少しで、北側に市庁舎のあるレプブリカ(Repblike)広場へ。9つのアーチが連
なる市庁舎は、ヴェネティア支配時代の建築という。


 南側は、シベニクのシンボルともいえる世界遺産の聖ヤコブ(SV.jakova)大聖堂である。

 大聖堂の建築には1431年から1535年までの100年以上を要し、途中何度も建
築責任者が変わっているとか。

 レンガや木材など一切使わずに石材だけで建築されていて、石造建築の教会としては世
界最大だという。

     
 外観で特徴的なのは、周囲に施された71人もの人間の頭部で、建築当時の市民の有力
者をモデルにしたといわれているようだ。北側の入口は「ライオンのドア」と呼ばれ、ア
ダムとイブやライオンの像があった。
     

 ここで16時30分から17時40分までフリータイムとなったので、まずは目の前の
大聖堂を拝観することにする。
     
   
     
 中に入って幾つかの祭壇や半円形の天井とドーム、精巧な彫刻の数々、宗教画、洗礼台
などを10分ほどで観覧した。
         

     

         

     

         

     


 通ってきた道筋を中心に戻ることにして、沿道の店をのぞいたりしながら進む。



 気温が上がり喉が渇いたが、ちょうどアイスクリームを販売していたので買ってその店
で味わう。


     
 さらに細道の両側に並ぶ店をウィンドショッピングしながら進む。
    

         


 市役所前を通過して、最初の公園を経てバスターミナル近くの岸壁まで戻る。



 岸壁沿いを少し回り、日が傾いて逆光に照らされた海や、近くの船なやヨット、対岸の
標識灯、海岸沿いの建物などを眺めた。
     



     



    




 バスに乗り17時45分に出発して、10分ほどで夕食のレストラン 「ANTIN GUST」
に着いた。早めの夕食のメニューは、サラダ、イカのグリル、チョコレートケーキだった。



 夕食を終えたこるには外はすっかり暗くなる。18時55分にレストランを後にして、
約67㎞東南東の今夜の宿泊地ドゥーゴポリェに向かう。

 明日訪ねるスプリットの街の北東側にあるドゥーゴポリェのホテル、カタリーナドゥー
ゴポリェ(Katarina Dugopolje)には19時46分に到着した。

  
                    (天気 曇一時雨後晴、歩数 14,900)





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2 コメント

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石畳の細い通り (H.T)
2019-01-23 09:17:09
「石畳の細い通り」魅力があります。欧州独特の歴史を感ずる景観です。
返信する
長い歴史を伝える石畳 (saikoroat)
2019-01-23 10:16:48
細い石畳の通りは、たくさんの足跡が刻まれて磨かれ、本当に長い歴史が感じられます。
通りの両側には幾つかの教会があったのですが、
狭くてご覧いただけるような写真は撮れませんでした。
返信する

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