2024年3月22日(金) 〈後半 京都・岡崎から蹴上へ〉
13時40分頃、二条城を後にしたが昼食はまだ。だが、周辺には適当な食事処が無さ
そうなので、市営地下鉄で近くの岡崎周辺まで行くことにする。
二条城前駅↑から市営地下鉄東西線の六地蔵行きに乗り、東へ四つ目の↓東山駅に13
時54分に下車した。
地下鉄が下を走る三条通に出て、周辺を少し探して見つかった「kitchen Occobe.」と
いう店に入り、遅い昼食をする。
14時までの昼の営業時間を少し過ぎていたのだが、なんとか間に合った。
注文したのは「旬の生パスタランチ(スープ・サラダ付き)」(1,500円)
この後は、入手してあった「京都 岡崎手帳」の地図を参考に、東山駅の東側出口近くの
路地を北へ少し入り白川の左岸沿いの遊歩道を北東へ、平安神宮方面に向かうことに。
まずはこの路地を北に進む。
突き当たりを右折して、白川の右岸に出た。橋からの下流側の眺め。
右岸には、三谷稲荷の小さな社殿がある。ここは、かつて旧竹中製麺所があったところ
(大正4年~昭和15年)。稲荷はその敷地に祭られ、水車にまつわる水神や福神・御霊
神なども加えて信仰されてきたとか。
道沿いにあるので一帯の人にも信仰が深まり、「三谷さん」として親しまれ、日々の暮
らしの支えになっていたという。
すぐ先の塀には「竹中製麺所跡」の説明パネルがあり、「この水路は直径4.5mもあ
る水車を回すために、大正6(1917)年に竹中亀吉により改修石積みされたもので、
下流のお稲荷さんの裏で白川に合流している」なとの説明が記されていた。
さらに白川右岸沿いを上流へ進んで、仁王門通りの橋際へ。橋のすぐ下流には「分水界」
碑がある。
橋の上流側で白川は、平安神宮敷地の南側を東西に囲む幅広い堀のようになっている。
右折してすぐ先、北に延びるのが平安神宮の参道で、堀の内側に大鳥居がそびえ立つ。
高さ24m、幅18mあり、昭和3(1938)年の竣工で、国の登録有形文化財で
ある。
平安神宮も久しぶり。たぶん1970年の夏、大阪万国博の時に来た記憶があるが、
それ以来かもしれない。
鳥居を入って左手は京都国立近代美術館で、現在は没後100年になる富岡鉄斎の
「Tessi展」などを開催中のよう。
神宮の神苑までは結構先なので、宿への帰路の時間を考えて参拝は止め、さらに疎水沿
いに上流の蹴上(けあげ)方面に向かうことにする。
橋に戻って見下ろすと蹴上側で、観光用の「岡崎さくら回廊 十石舟めぐり」の舟が行き
交う。
沿岸の桜咲く3月20日(水・祝)~4月14日(日)に運行されるようだ。
堀の南側沿いの遊歩道を東へ向かう。対岸には、れんが造りの「京都市京セラ美術館」が。
堀に沿って続く、ソメイヨシノはまだつぼみである。
京都市京セラ美術館の建物の背後、樹間に大きなキクの花のような金色のものが見えた。
何だろうかと思いながら進んだが、その謎はひと月後の4月21日(日)、NHK総合
TV「日曜美術館」で解けた。番組内の映像↓
「村上隆 もののけ 京都」という、京都市美術館開館90周年記念展の作品のひとつで、
「お花の親子」という作品。高さは13mあるという。
その後間もなく、NHKの2つの1時間番組でも紹介され、知らなかった村上隆作品の
壮大なスケールや興味深い作品の数々を知ることが出来た。
この記念展については、こちらのサイトを参照に
次の橋、ひろみち橋からの東方の眺め。突き当たりは琵琶湖疎水記念館のよう。
京都市動物園の南側を東進する。対岸では、ヤナギの芽吹きが始まっている。
疎水記念館より少し手前で、南へ伸びる細い路地を塀沿いを進んで、塀の向こうにある日本庭園
「無鄰菴(むりんあん)」を観覧することにした(入場料600円)。
受付のある母屋(おもや)
入場券
無鄰菴について、もらったパンフレットから
母屋に入り、まずは一番奥の部屋から東側に広がる庭園を眺める。
その後、庭園に下りて園路を北側から南へと順次回って眺める。
クチナシの実
昨日の涉成園と同様、アセビはあちこちで花盛り
東西に細長く延びる池の最東端から
戻り道は南側の園路を
南東側の樹林下に、やわらかな感じのこけのじゅうたんが広がる。
庭園を一巡後、母屋の南側にある洋館へ。
2階のこの部屋は、伊藤博文らと山県有朋が日露外交について話し合いをした「無鄰菴
会議」に使われたという。
1時間近く観覧して、16時30分近くに無粼菴を後にした。
来たのとは反対の南へ、T字路を左折して無鄰菴の塀沿いを東へと進む。
京の漬物の店の前を過ぎる。
平安神宮前から東へ、疎水資料館のそばで南東へと向きを変えた仁王門通の、南禅寺前
交差点へ。向こうに琵琶湖疎水記念館が。
南禅寺交番前から、南東に延びる仁王門通りに入る。
右手に京都市国際交流会館があり、緩やかに坂を上がると蹴上発電所沿いになる。
その一角に「水力発電事業発祥之地」碑が立っていた。
少し先の柵には、「蹴上発電所のあゆみ」や発電所についての史などを記したネルも。
道路の向こう側には、琵琶湖疎水に設けられた蹴上インクラインの台車が。
疏水上流の蹴上船溜と下流の南禅寺船溜を結んだ全長約582mの傾斜鉄道で、約36
mの高低差を克服するために舟を台車に乗せ、ケーブルカーと同じ原理で運んだという。
レンガ造りの蹴上発電所に沿って、さらに緩やかな坂を上がる。
蹴上交差点から見下ろす蹴上発電所
すぐ近くの市営地下鉄蹴上駅には16時48分に着いた。
16時56分発の地下鉄東西線に乗り、烏丸御池駅で乗り換え、京都駅に17時16分
に着く。
ラッシュ時刻となり、かなり混雑するJR京都駅から17時31分発近江今津行新快速
に乗る。
彦根駅には18時21分頃着いた。西口駅前のビル
西口駅前通りにあった「目利きの銀次」で夕食を済ませる。
連泊の東横イン彦根駅東口には20時過ぎに入った。
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