あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

新緑の越後路・下越へ① 新発田その1(新潟・新発田・前半)

2023-06-28 22:01:48 | 国内旅行

 ずるずると日にちが経過してしまいましたが、もう1か月以上も前の新潟県下越地方へ
の3日間の旅の記録です。 この後も、何日かかるか分かりませんが・・・

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 2023年5月23日(火) 〈新発田市内を観光後 月岡温泉へ・前半〉

 自宅を8時55分頃出て、所沢で8時24分発特急むさし16号に乗り換え、池袋駅に
8時50分に着いた。

 池袋から遅れてきた9時過ぎの湘南新宿ラインに乗り、9時25分頃大宮駅へ。予定し
たより1本早い9時34分発上越新幹線下り とき311号に乗り、ノンストップで新潟
駅には10時41分に到着した。

 予定の白新線下りまで時間があるので、駅前の観光案内所に寄ることにして改札を出た。

 JR新潟駅は昨年6月に高架化されたばかりのようだが、万代口広場は大規模な工事中。


 その間の通路をくねくね抜けて観光案内センターに入り、これから行く新発田市や長岡
市の観光パンフレットなどを入手した。


 駅に戻り、11時42分発白新線 村上行き下り普通列車に乗る。


 
 とうとうたる阿賀野川や早苗田の続く越後平野は曇り空で、どんよりとしている。


 南に見えてきた山並みにも雨雲がかかっていた。


 12時18分に新発田駅に下車した。新発田は白新線の終点、この先村上方面へは羽越
本線となる。



 駅前に市内循環バスの時刻表があるが、近くの観光案内所に聞きに行ったら平日は運行
してないという。

 とりあえず、昼食が出来るという近くの清水園(しみずえん)に向かうことにして、駅
のコインロッカーに不要荷物を預けて西方へと向かう。


 歩道は幅広く設けられていて、沿道にはクレマチス、シランやホタルブクロなどが咲く。


     

 SL D51の展示されている東公園の先、緩やかなカーブを過ぎると新発田の銘酒・
王紋酒造が。寛政2(1790)年創業という老舗の酒蔵で、直売所などあるようだが寄
らずに通過した。



 次の信号が2つ続く2つめの横、これが一級河川かと思われる新発田川のせせらぎに沿
って南にすぐに清水園の入口があり、左手(東側)には「足軽長屋」と呼ぶかやぶきの古
民家が見える。
 


 木の橋を渡って清水園の受付へ。入園券(700円)を求め、工事中のかやぶき屋根の
門を入る。


 清水園は、新発田藩藩主の下屋敷として造られた庭園とのこと。純京都風の回遊式庭園
はなんともいえぬ風情があり、建物は寄棟造り(よせむねづくり)杮葺平屋敷建(こけら
ぶきひらやしきだて)。

 極めて簡素な数寄屋風の建物は、当時の下屋敷の面影を偲ぶことが出来るとか。国指定
名勝となっている。

 園内を回る前に腹ごしらえのため、食事処の「米蔵ココロ」に向かう。向こうに見える
門は園内を一巡後の出口のよう。
     

 豊富な樹林に追われた園内、米蔵ココロへの道筋、大きなエゴノキに花がいっぱい。



 モミジの新緑がみずみずしく気持ち良く、花も咲いていた。





 こちらが米蔵ココロの入口、12時50分頃に入る
 
 

 中に入ると確かに蔵造りで天井も高い。ここに、かつてはたくさんの米俵が収納された
ようだ。


     
 期間限定という「アスパラベーコンピザランチ」(サラダ、スープ、ドリンク、プチデ
ザート付1,300円)を注文して、美味しくいただいた。


     

          
          ゆっくりと昼食を終えて、14時40分頃米蔵ココロを出た。

 この米蔵だった横長の建物の左手には「蔵の資料館」と呼ぶ3つの資料館が続いている
ので、まずはここに入館して観覧することに。

 最初は米蔵ココロに接した「清水谷蔵所資料館」へ。明治期に、豪農伊藤家(現・北方
文化博物館)所有になり、ここが米を収納する清水谷蔵所となった時代の資料を中心に展
示しているよう。






     



       
 その隣(中間)は「堀部安兵衛伝承館」。堀部安兵衛は初代藩主のひ孫で新発田生まれ、
忠臣蔵や高田馬場の助太刀で知られており、その堀部安兵衛に関する資料やパネルなどが
並んでいた。
     





     



     





     


 堀部安兵衛資料館からも回れる一番奥(左端)は「新発田藩史料館」で、日章旗の発案
者という10代藩主直諒(なおあき)の書画や、大倉喜八郎など藩主親族の資料が展示さ
れている。




     





     

          

     


     
 堀部安兵衛伝承館と新発田藩資料館の境の格子木には、新潟県指定無形民俗文化財の白
根大凧合戦の凧(たこ)の原形と思われる凧が並んでいた。
     

 観覧を終えて再奥の屋根下に回ると、新発田市が昭和初期に購入したという消防用の第
1号機械ポンプが保存されている。

 昭和10年(1935)年には、二百十日の台風の余波ともいえる強風の中で、市の中
心街から出火して、町のほとんどともいえる面積69万㎡、消失家屋1,064戸に及ぶ
大火に見舞われたという。 〈続く〉




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