あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

2023年新春 所沢七福神巡り(前半)(埼玉・所沢)

2023-01-13 21:46:23 | 七福神めぐり
 2023年1月6日(金) 〈前半・1番 持明院~4番 永源寺〉

 消防出初め式とモリタクのB宝館の観覧レポートが先になったが、その前後に訪れた所
沢七福神巡り、今日はその前半の1番~4番のみを巡ることにした。

 所沢七福神は、令和初(2019年)の正月元旦から所沢に初めて開場した新しい七福
神。私は翌2020年1月4日(土)に初めて回っており、今回は2度目になる。

 今回は、所沢市まちづくり観光協会が作成した「所沢七福神めぐり 八国山・荒幡富士
コース」(令和4年3月発行)という四つ折りリーフレットのコースに準拠して回ること
にした。

 スタートは西武池袋線・新宿線の所沢駅東口から。11時09分にスタートした。



 東村山方面に向かう市道を南東へ、西武バス車庫前を進んで、北秋津交差点から南下す
る細道に入ると狭山茶の茶畑が現れる。近くには、この茶畑の持ち主かと思われる製茶園
があった。


     
 その先のT字路際の民家前に小さい地蔵堂があり、横にはこの家の方が回ったらしい西
国、板東、秩父あわせての百番拝禮塔が4基並んでいた。 


 その先を左右折して県道4号・所沢街道を越えて、所沢七福神第1番、恵比寿神の持明
院(じみょういん)へ。

 創建は平安時代と伝えられ、寺には、その昔、悪さを重ねていた南側眼下の柳瀬川に住
むかっぱが、和尚様に説教されて「詫び証文」を書いたという伝説が残っているとか。


 山門はないが、東側から入ったところに六地蔵を祭る地蔵堂と、最近のものらしい二宮
尊徳像がある。
     

 
      恵比寿神は、本堂手前に東向で祭られている。
     
 
 ちなみに所沢七福神では、御朱印は寺の方に依頼するのではなく、無人の本堂前か七福
神前の箱などに用意されていて、必要な巡拝者は300円を納めてそこからいただくよう
になっている。

 デザインは当初から同じで、所沢のマスコットキャラクタートコろんが描かれたもの。
今回はいただくのは省くことにして参拝のみとする。


 持明院は真言宗豊山派の寺で、創建は平安時代と伝えられるよう。本堂はコンクリート
製のどっしりとした構え。


 左手には宝形屋根の曼荼羅堂や、新しい三界萬霊塔、大きな五輪塔などがある。


 その背後、西武新宿線の線路の向こうには、格納庫に飛行機も見える国際航空専門学校
の校舎が見下ろせる。
 
 
 境内の南側、眼下に柳瀬川が流れる上部は竹林に覆われていた。



 参拝を終えて所沢街道まで戻り、左折して所沢中心街方面に向かい、西武新宿線を陸橋
で越える。
     
 
 渡り終えてすぐに細道を下り、久米橋交差点を横断して西へ、歩道のない狭い車道を車
を気にしながら進んで、勢揃橋北(せいぞろいばしきた)交差点を通過した。

 その先にある日本料理店名は、所沢の名の起こりとされる「野老(ところ)」。野老と
はヤマノイモ科の多年草で、かつての所沢には野老が多く自生していたらしい。


 次の三差路の北側が、第2番、大黒天の長久寺である。

 長久寺は、鎌倉時代の開山で所沢で唯一の時宗の寺。春には境内のサクラが、そして秋
には本堂横のドウダンツツジがきれいだという。


 境内には幾つもの建物があり、その配置図もある。掲示板の張り紙によれば、今日は大
黒天の初縁日のよう。

      山門前に立つ子育地蔵
     

 山門の両側には、青銅の仁王像が構え立つ。


      山門を入ると、大黒天が右手に祭られていた。
     

     
      相対して、薬師如来堂↓や六地蔵堂がある。


 大黒天に詣でた後、正面の本堂にも参拝した。


 秋の彩りが良いという大きなドウダンツツジは、時宗の開祖、一遍上人像の背後に。


     
 境内には、所沢市保存樹木に指定されているカシ↑やイチョウ、ソメイヨシノ↓がある。
 
 
 境内南東側には神仏混交の名残か、豊川稲荷も祭られていた。

 最後に豊川稲荷にも参拝して長久寺を後にした。


 日本料理店野老の前を勢揃い橋北交差点まで戻り、その勢揃橋に向かう。交差点際の畑
の柿の木には、たくさんの実が残る。



 勢揃橋はすぐ先で、いまは何の変哲も無い橋だが、ここは鎌倉時代末期に、幕府を倒そ
うとして新田義貞が、合戦の前に勢揃いしたところだという。下を流れるのは柳瀬川。
     
 
 その先T字路、松が丘東交差点際には、南西側の狭山丘陵東端麓に広がる松が丘の住宅
地の集中豪雨時の排水をためる調整池があり、そのかなりの部分は「フロートソーラー所
沢」と呼ぶソーラーパネルに覆われている。

 
 池の西側には、西方の大六天交差点から延びる県道4号・東京所沢線バイパスの延長工
事の工事中の道路が延びていた。



 ゆったりとして敷地に植栽も豊富な住宅地の南側が狭山丘陵の東端で、その稜線上の遊
歩道が東京都と埼玉県との都県境である。

 都県境の南側は都立八国山(はちこくやま)緑地で、西武西武園線の西武園駅近くまで、
2㎞近く延びている。
 

     
 その都県境の遊歩道を木の階段で少し上がると、北方に所沢中心市街地のマンション群
などが望まれる。


 八国山緑地の多くを占めるナラやクヌギなどの樹林は、いまは枯れ枝で下は落ち葉がい
っぱい。
     

 ちなみに八国山とは、かつてここからは、駿河、甲斐、伊豆、相模、常陸、上野、下野、
信濃の八カ国が望めたことから名付けられたとか。
     

 少し進むと、稜線の北側の盛り上がった小山に 「将軍塚」碑が立っている。


 新田義貞が鎌倉討伐の際に陣を構えたと伝わるところで、手前の歩道際には「元弘青石
塔婆行在所跡」碑もある。
     

 将軍塚のの説明パネイルも立っているが、字がかすれていて読みにくい。

 歩きやすい狭山丘陵の稜線上の土の道を進む。右手、北側一帯の樹林は、所沢市が管理
する八国山緑地。


 さらに進んて三差路に道標や都立八国山緑地の地図パネルが立つ場所へ。南側の伐採さ
れた広場にはトイレがあり、西武新宿線東村山駅前の高層ビルなどが望まれる。


 そこから南南西に下る遊歩道沿いは、立木が少なく開放的な空間が広がる。

 だが少し進んでこの道ではないとき気づいて引き返し、さらに稜線上を進む。


 次のT字路で、道標に従い木の段などのある歩道を北に向かって下り、松が丘の戸建て
住宅地に入る。


 広い道路に出て東へ少し進んで松が丘中央公園↑の横を北へ。次の広い道路の信号で横
断して少し東に回り込むと、第3番、福禄寿の佛眼寺の簡素な門前へ。



 この門前にも六地蔵堂がある。正面を上がった本堂の両横には、左手に慈母観音と弘法
大師像が、右手には金色の一願観音が立ち、福禄寿尊はそばに祭られている。


          

 佛眼寺は平安時代初期の開山と伝えられ、明治維新までは寺の北側台地上の鳩峰八幡神
社の別当(神社を管理するために置かれた寺)を務めていたとか。

      本堂の東南側には、十三仏像を囲むように十三重塔も立っている。
     


 参拝を終えて東門から出て、北側の丘陵に向かって上がる。


 携帯電話のアンテナ塔の並ぶ交差点の西北側一帯が鳩峰八幡の森だが、今日は参拝を省
いてさらに北へ。

 右手の富士幼稚園の広い園庭は、豊富な樹木に囲まれている。


 その横から下って久米の住宅地を北西に進み、県道4号・東京所沢線バイパスの山王橋
(西)交差点を横断し、その先で山王橋で柳瀬川を渡って北東に進む。


 その先、T字路の突き当たりが第4番・弁財天の永源寺である。


 永源寺は、室町時代の応永年間の創建で天文年間に復興され、その後、徳川家康からは
30石の領地を授けられたという。

     
 右横からも入れるが、山門を入ると右手に小土建て地蔵堂があり、その横には、庚申様
で知られる青面金剛明王堂も。
          


 正面に構える本堂の左手前に、枯れ枝に実のたくさん付いたムクロジが目につく。


 ムクロジの実は、かつてお正月に遊んだ羽子板で突く羽の黒い球に用いられた。

 所沢七福神の弁財天は、山門を出て南西側の弁天池に祭られている。


 今日の七福神巡りはここまで。リーフレットの地図に従い、北西の台地上にある西武
池袋線の西所沢駅に向かう。

 弁天池のすぐ先にあった釣り堀池は埋め立てられて造成中。



 その先から台地に上がり、西武池袋線の線路に平行する茶畑など沿いに西へ、駅東側
の踏切を渡り、ゴールの西所沢駅には14時10分に着いた。


 (天気 晴、距離 ㎞、地図 「所沢七福神めぐり 八国山・荒幡富士コース」地図、
  歩行地 所沢市、歩数 13,600)


 この後、昼食前だったので近くの中華料理店「蟹谷」でワンタン麵を注文して昼食と
し、スーパー西友で買い物後、自宅に向かう。




アウトドアランキング


にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 所沢市情報へ
にほんブログ村

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モリタクの「B宝館」で膨大... | トップ | 2023新春 所沢七福神巡り... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

七福神めぐり」カテゴリの最新記事