「やまさん」こと山浦正昭さんが、日本海から太平洋へと、
歩く旅をしたい人に魅力的なルート「国際ウオーキングトレ
イル」づくりを初めて、6年目に入った。
毎年春・秋に実施しているが、昨年秋までで27日間、歩
いた行程は509㎞だという。今春は4月16日から18日に
実施することになったので参加した。私自身は3年目になる。
今回は、南アルプス甲斐駒ヶ岳山ろくの山梨県北杜市(ほく
とし)白州(はくしゅう)から、桃の里穴山を経て甲府盆地の
石和(いさわ)まで、約60㎞の計画である。
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2008年4月15日(火)〈実踏前日〉
=長坂から白州へ=
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翌日からのスタートに備え、JR中央線小淵沢駅に14時に
集合して、白州に向かうことになった。
高尾駅11時24分発普通電車に乗る。翌々日通過予定の
新府~穴山間は、桃の花盛り。デジカメを構えたら、「メモリ
容量なし」のメッセージ。なんとメモリカードを入れ忘れてきた。
小淵沢駅に着き、先着の I さんに伝え、近くの写真店と
電気店を3店ほど回るも、私のカメラ対応のXdピクチャカー
ドはない。駅に戻ってやまさんに断り、甲府市内で探すこと
にした。
甲府駅前の交番で写真屋の場所を聞いたら、近くの店に
電話して在庫を確認してくれた。購入してやれやれ…。デジ
カメが使えないなら来た意味がなかった。
甲府往復に時間がかかったので、小淵沢より近い長坂から
宿に向かうことにした。皆さんより2時間遅れの16時5分、
長坂駅を出る。駅の温度計は27度を示す。
町並みとは反対の西側は家ひとつ無い。ホームの上のソメ
イヨシノがちょうど満開だった。
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県道17号を横切り、500mほどで大深沢川を渡るはず
だが、なかなか川に出ない。後になって、県道17号をその
まま北に進んでいたことが分かった。
川を渡るUカーブ近くにあった「大深沢川遊歩道」の標識に
従い、県道を離れて遊歩道へ。流れに下って小さい橋を渡
り、右岸に回る。
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新宿区所有林など、芽吹き前の広葉樹林沿いの遊歩道を
少しずつ下って車道に出た。その先も遊歩道を進むと迂回
することになるので、上り道の車道に入る。
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見えてきた下中丸集落の最初の家は、かやぶき屋根の陶
工房。少し先には、室町時代のものという「中丸の六地蔵」
と、樹勢は衰えたがもとは県内最大級だったという「中丸の
ボダイジュ」があった。
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このあたりは、前回の最終日にやまさんと逆方向に歩いた
ところ。その時寄った清春白樺美術館の特長ある屋根が見え
た。
下中丸集落の南面に回ると、前方に甲斐駒ヶ岳が望まれる
が、快晴にもかかわらず春霞でうすぼんやりとしている。
車の交通量は少ないが、広い車道に別れ、前回も通った花
水集落への旧道を回ることにする。
背の高い赤松林や、広葉樹林の間を少しずつ下る。左に大
きくUカーブする地点で、林間を直進できそうな山道があった
ので入る。
多小のカーブはあったが、車道よりかなり短縮してUカーブ
の下側に出ることができた。
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林間に、甲斐駒ヶ岳〈写真〉や鳳凰三山、釜無川の谷間が
見えだし、間もなく花水集落に入る。
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畑の向こうにヤマザクラやナノハナが咲き、その先に前回の
昼食地、清泰寺が見えた。17時半を過ぎたが、ソメイヨシノが
満開だったので立ち寄ることにする。
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大屋根のりっぱな本堂の横に、古い大きな鬼瓦が保存され
ていた。
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かやぶきの山門の横には、室町中期の建立と推定される
六面に地蔵を廃した石幢(せきどう)や、カヤの大木があり、
歴史ある山寺のたたずまいが感じられる。
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釜無川に下って花水橋を渡る。すぐ下流の桜並木も見ごろ
である。
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太陽が西の山陰に沈み、少し涼しくなった。川向こうの山か
ら川岸に下る水力発電所の導水管を見ながら、白州上集落
に上がる。
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快晴の夕暮れだが、あいかわらず霞んでいて、周囲に見え
る鳳凰三山〈上〉や八ヶ岳〈下〉、甲斐駒ヶ岳などははっきり
しない。
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薄暗くなった道を急ぎ、18時38分に白州町竹芋(ちくう)
の宿、カサデモンテ白州に着いた。
(天気 快晴、距離 10㎞、地図(1/2.5万) 長坂上条、歩行
地 山梨県北杜市(旧長坂町、白州町)、歩数 16300)
歩く旅をしたい人に魅力的なルート「国際ウオーキングトレ
イル」づくりを初めて、6年目に入った。
毎年春・秋に実施しているが、昨年秋までで27日間、歩
いた行程は509㎞だという。今春は4月16日から18日に
実施することになったので参加した。私自身は3年目になる。
今回は、南アルプス甲斐駒ヶ岳山ろくの山梨県北杜市(ほく
とし)白州(はくしゅう)から、桃の里穴山を経て甲府盆地の
石和(いさわ)まで、約60㎞の計画である。
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2008年4月15日(火)〈実踏前日〉
=長坂から白州へ=
翌日からのスタートに備え、JR中央線小淵沢駅に14時に
集合して、白州に向かうことになった。
高尾駅11時24分発普通電車に乗る。翌々日通過予定の
新府~穴山間は、桃の花盛り。デジカメを構えたら、「メモリ
容量なし」のメッセージ。なんとメモリカードを入れ忘れてきた。
小淵沢駅に着き、先着の I さんに伝え、近くの写真店と
電気店を3店ほど回るも、私のカメラ対応のXdピクチャカー
ドはない。駅に戻ってやまさんに断り、甲府市内で探すこと
にした。
甲府駅前の交番で写真屋の場所を聞いたら、近くの店に
電話して在庫を確認してくれた。購入してやれやれ…。デジ
カメが使えないなら来た意味がなかった。
甲府往復に時間がかかったので、小淵沢より近い長坂から
宿に向かうことにした。皆さんより2時間遅れの16時5分、
長坂駅を出る。駅の温度計は27度を示す。
町並みとは反対の西側は家ひとつ無い。ホームの上のソメ
イヨシノがちょうど満開だった。
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県道17号を横切り、500mほどで大深沢川を渡るはず
だが、なかなか川に出ない。後になって、県道17号をその
まま北に進んでいたことが分かった。
川を渡るUカーブ近くにあった「大深沢川遊歩道」の標識に
従い、県道を離れて遊歩道へ。流れに下って小さい橋を渡
り、右岸に回る。
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新宿区所有林など、芽吹き前の広葉樹林沿いの遊歩道を
少しずつ下って車道に出た。その先も遊歩道を進むと迂回
することになるので、上り道の車道に入る。
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見えてきた下中丸集落の最初の家は、かやぶき屋根の陶
工房。少し先には、室町時代のものという「中丸の六地蔵」
と、樹勢は衰えたがもとは県内最大級だったという「中丸の
ボダイジュ」があった。
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このあたりは、前回の最終日にやまさんと逆方向に歩いた
ところ。その時寄った清春白樺美術館の特長ある屋根が見え
た。
下中丸集落の南面に回ると、前方に甲斐駒ヶ岳が望まれる
が、快晴にもかかわらず春霞でうすぼんやりとしている。
車の交通量は少ないが、広い車道に別れ、前回も通った花
水集落への旧道を回ることにする。
背の高い赤松林や、広葉樹林の間を少しずつ下る。左に大
きくUカーブする地点で、林間を直進できそうな山道があった
ので入る。
多小のカーブはあったが、車道よりかなり短縮してUカーブ
の下側に出ることができた。
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林間に、甲斐駒ヶ岳〈写真〉や鳳凰三山、釜無川の谷間が
見えだし、間もなく花水集落に入る。
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畑の向こうにヤマザクラやナノハナが咲き、その先に前回の
昼食地、清泰寺が見えた。17時半を過ぎたが、ソメイヨシノが
満開だったので立ち寄ることにする。
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大屋根のりっぱな本堂の横に、古い大きな鬼瓦が保存され
ていた。
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かやぶきの山門の横には、室町中期の建立と推定される
六面に地蔵を廃した石幢(せきどう)や、カヤの大木があり、
歴史ある山寺のたたずまいが感じられる。
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釜無川に下って花水橋を渡る。すぐ下流の桜並木も見ごろ
である。
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太陽が西の山陰に沈み、少し涼しくなった。川向こうの山か
ら川岸に下る水力発電所の導水管を見ながら、白州上集落
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快晴の夕暮れだが、あいかわらず霞んでいて、周囲に見え
る鳳凰三山〈上〉や八ヶ岳〈下〉、甲斐駒ヶ岳などははっきり
しない。
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薄暗くなった道を急ぎ、18時38分に白州町竹芋(ちくう)
の宿、カサデモンテ白州に着いた。
(天気 快晴、距離 10㎞、地図(1/2.5万) 長坂上条、歩行
地 山梨県北杜市(旧長坂町、白州町)、歩数 16300)
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