Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

竹で水道ポンプ小屋を作る

2022年12月15日 21時46分37秒 | 日曜大工

2022年12月上旬

実家の水道は、庭に掘ったボーリングの水なので、水道ポンプで汲み上げています。
親父が作っていたそのポンプ小屋も老朽化のあげく、今年の台風で飛ばされてしまっていました。
凍結時期の♪冬が来る前に~♪が、宿題でした。

【木6、竹8】の伐採時期を完全に逃して、やっと孟宗竹を伐り出したのは先月11月の事。
遊んでいたわけじゃないけど、貧乏暇なし作業に追われていました。
早くも寒波の天気予報も聞かれる12月になり、やっと作業に取り掛かりました。
材料は自生する孟宗竹で設計。柱にする丸竹を90cm2本、80cm2本の長さに切り。
端切れの竹からは、竹釘を作る予定でした。



屋根にする半割りの竹を準備して茹で始めました。
茹でるのは、虫食い防止で少しでも長持ちさせる為です。
この日の朝は、気温2℃と冷え込んでいて、この焚火で温もれました。




畑に設置した臨時の竈と半割ドラム缶鍋

竈は山からいくらでも出てくる、軽石の塊です。
ドラム缶の半割りの水の容量は、約80リットル。
沸騰させるにはバンバン燃やして約1時間もかかります。
沸く間は、竹割と畑作業です。

ドラム缶の半割




やっと沸きましたので、茹で始めました。
ドラム缶には半割竹をは対角線で斜めにしないと入りきれず、1回につき6本。
約30分茹でるので、なかなか数がこなせません。




煮える目安は、葉緑素の緑が退色して、表面に油の被膜が浮き出る事で判断しています。
冷めたすき焼き鍋の縁に、油膜が着く様に、竹の表面に油膜が固まっています。




完成イメージ図と材料を軽トラックの荷台に乗せて、いざ組み立て開始です。
木材は、納屋のアチコチから寄せ集めました。
(田舎の親父は、なんでもとって(保存して)いますので、こんな時には在庫が豊富です。)




先ずは、柱と柱を繋ぐ木を突っ込む、ほぞ穴づくりです。
ドリルでぐるりと空けて、ノミで穿(うが)ちます。



四角のほぞ穴の内側を、身の薄いナイフ(ヤスリをナイフにしたもの)で、綺麗にし、ほぞ木の大きさに合わせます。



2本の柱が連結出来たところで、現場に合うかを確認しました。
ちょうどいい感じです。




そうやって、次々と柱を連結しました。



また、現場で確認です。
ちょうど台座のコンクリートに収まります。




ヨガミもない確認が出来たので、竹の柱と木の連結棒をコーススレッド・ネジで固定します。
ガッチリとした枠が出来ました。



これは、屋根が片屋根なので、斜めの垂木の傾斜に合わせて、水平断面の竹を斜めにカットしているところです。



斜めの屋根が乗る、垂木も出来ました。



現場に設置する前に、半割の竹を乗せてみました。
ひっくり返し?いや、これは雨水受け(雨樋)です。




半割の竹をこれに被せます。



こんな感じで、雨水はポンプを濡らすことなく流れ落ちるはずです。
市販の波板を買えば、数百円で出来るなんてことないのですが。
(風情を愉しみます)




これは側面です。
もともと、竹垣をこの竹(6分割)で作ろうと、2年前のドラム缶の半割鍋で茹でて作っていたものです。
虫食い一つありませんでしたので、これを4面に貼ります。




いきなり釘を打つと割れるので、1mmドリルで穴をあけ、釘止めしました。
竹釘は、釘を作るだけでも大変なので、諦めて金属化粧釘にしました。




前後の壁が貼れました。
隙間は気にしない。




両側面は、片屋根なので、余った竹を斜めにカットしました。



釘を打っていると、中空の中央付近では(ブヨン~ブヨン~)と反動して、なかなか打ち込めません。
そこで、支柱の椹木(あてぎ)をして、下から反作用で釘が抜かる様にしました。




さっそくポンプに被せてみました。
バッチリです。




防寒用には、ぼろ布等でカバーするのが一番ですが、準備不足でした。
そこで、シュレッダーの袋で取り合えず寒波を凌ぐことにしました。




半割の竹で屋根を葺きました。
最上部の7本は、押さえとして乗せました。
実は、斜めの屋根の端っこは
【けらば部】というのですが、端っこの半割りけらばは引っかかっているだけです。
簡単にずり落ちるので、こうして針金で結んで固定しました。




完成しました!



台風の時期には、屋根にブロックでも乗せようと思います。

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