谷中安規の版画オリジナル作品は、高価でとても手が出ません。
ですから、手元に置けるものといえば、挿絵が入っている本ぐらいでしょう。
『胡桃割人形と鼠の王様』(ホフマン/作 石川道雄 内藤吐天/訳 昭和18年12月31日初版 5000部発行 青木書店刊)
その標題紙。
その目次。「装幀・口絵・さしゑ 谷中安規」とあります。
5枚の挿絵はモノクロですが、口絵はカラーです。
納品書が挟まっていたので、購入時期と購入価格がわかりました。
買ったのが平成5年ですから20年以上も前で、購入価は12,000円と、けっこういい値段でした。
現在の古書価を調べると、初版本ではヒットしませんでした。
2刷本を9,000円で販売しているところがあるので、まあ妥当な値段だったのかと……。