最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 気になる装幀者 *田村義也さん(3)

2014年07月09日 | 気になる装幀者




田村義也さんが亡くなられたのは、2003年2月でした。

その年の12月に刊行されたのが『田村義也 編集現場の115人の回想』(田村義也追悼集刊行会 頒価3000円)
12月13日に開かれた「田村義也さんを偲ぶ会」で配られました。装幀は桂川潤さん。私も一文を寄せました。


本書には田村義也さんが岩波新書の編集者として担当した「岩波新書」の主要書目一覧が載っていて、それを見ると……
『モゴール族探検記』『南極越冬記』『アユの話』『ゴリラとピグミーの森』『アメリカ感情旅行』『南ベトナム戦争従軍記』など、印象に残っている本が並んでいます。ひとりの読者として、私が高校生の頃に既に田村義也さんと出会っていたことになります。

当日、本と一緒に配布された「あなたのお好きな田村義也装幀本/集計一覧」


『のの字ものがたり』がダントツ1位です。


田村義也さんのご著書『のの字ものがたり』を前に紹介しましたが、その続編として計画されていたのが『ゆの字ものがたり』。
本書は亡くなられてから4年後に刊行されたので、編集内容についてご本人の意向が反映されているものではありません。

そのジャケット。

2007年3月10日初版発行 新宿書房刊 定価3000円 

ご本人が装幀したのではないかと思えるデザインですが、装幀をしたのはやはり桂川潤さん、本扉の文字は田村義也さんご本人によるものです。


本書のタイトルおよび本扉の文字は、厚冊の『人生の階段』(1999年2月 福音館書店刊)で、見開き2ページ(184~185ページ)で展開されたものです。

左ページの図版は本書に再録されていますが、右ページの図版は載っていません。

巻末付録として(完全版)田村義也装幀作品一覧が載っています。
装幀作品一覧は『田村義也 編集現場の115人の回想』でも載せていますが、こちらは(完全版)です。



この後、つづけて装幀本を紹介するつもりでしたが、間が空いてしまいました。

2017年3月にまとめてアップしましたので、つづきはこちらからご覧ください。










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