斉藤スタッド発!牧場だより

競りの裏側

昨夜から久しぶりの雨模様になりました。

昨日30℃まで上がった気温も今日は15℃と肌寒いくらいですよ。

今朝入れた時には当歳は振るっていました。

今夜も降る予定なので、久しぶりに夜は入れてやろうと思います。

急激な変化は人も堪えますよ。

昨日、競りは真剣勝負と書きました。

特に感じるのは、上場してから鑑定人がお台を発表するまでの数十秒です。

鑑定人の近くに補助の人が居て、生産者と協議します。

自分の馬が入場するのと同時に、生産者は鑑定人の近くの見えない席に行きます。

そこには場内モニターがあり、何となく雰囲気は分かります。

例えば、チュ-ベローズ2019の場合、事前に配布している資料で「お台」は400万円と発表済み。

入って行くと、補助の方から「150万円」のコールが来ていますが採りますか?

と言われて、《はて?種付け料はいくらだっけ?とか、一声では終わらないだろう》などと考えている私。

その時に鑑定人は「お台は~、お台は~」とコールしています。

そうこうしているうちに、「200万のコールが来ました」「どうしますか?最低いくらなら売れますか?」と責められる。(気分的にそう感じる。)

《ウン~仕方がないから200からいくか》と思った時に、「来ました来ました400万円です」との補助員の声。

鑑定人が「400ま~ん400まーん、400万上有りませんか?」「410ま~ん」という具合に上がっていく。

400万の声がかかった時点で、私の方はお役御免。お台以上は、幾らでも売らなければなりません。

少しでも永く鑑定人が粘ってもらいたいと願うだけです。

最高額が決まると、ハンマーが打たれ、購買者の名前が発表されます。

すぐに競り場を出た馬の元へ行き、記念写真を撮って完了します。

そこにはたいていの場合、購買者の方も確認に出てきていますよ。

いくらでうれますか?200万円をとりますか?と言われる時間は、実際には数秒でしょうけど、とても永く充実した時間に感じます。

ここがまさに真剣勝負。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

masanori
こんにちは。
なかなか思うようにはならない商売ですが、可愛がって育てた馬が勝利してくれるのは最高の気分です。「立てば歩けの親心」です。

たからこまさん
お知らせありがとうございます。
芝なら通用すると思いますので、楽しみです。
たからこま
サマーセール、全馬売却おめでとうございます。
イブニングアフェアはなかなかの価格で期待ですね!
シロウトながら、逆にチューベローズはもう少し高くてもとも思いました


JBISサーチを見たところ、ヴィクトワールメイが美浦の萱野浩二厩舎に入厩してました。
また芝でのレースが見れそうで楽しみです。
(▼д▼)/=馬主さん
種付けの牡馬を決めるところから始まり
種付けして
受胎して
産まれて
育てて
セリまで
大変です。
走れば官軍ですが
普通は勝てない(負ける数の方が16頭出馬なら15頭居る)
でも
長い間馬を愛して育てて
僕らに楽しませていただき
ほんとに感謝です!
またいつか斎藤さんとこの馬
一口持ちたいですね
(もう歳なのであまり時間ないですが<笑い>)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「馬業界話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事