今年も故齋藤浩博敏さんの「慰霊の道」の草刈りに行ってきた。2014年2月に毛無山~設計山への縦走途中で行方不明になり、4月上旬に遺体が発見された場所である。そこに、遺族からいただいた謝礼金の一部で、捜索に当たった有志で道を付けて、慰霊プレートを設置した。
それから7回忌を迎えたが、いまだに訪れる方がいらっしゃるので、一人で毎年この時期に草刈りをしている。
今日歩いたトラックログ(ヤマレコ)
桧沢橋はまだ天板が設置されていなかった。多分、毎年開催している登山会が今年は新型コロナの関係で中止になったので、まだ架けないでいるようだ? ここを草刈り機持参で渡るのは怖かったが、待っていてもいつになるか分からない。意を決して、右手で草刈り機を押さえ、左手と脇で上の手すりを挟むようにして、一歩一歩慎重に恐る恐る渡った。
草を刈りながら進んで行ったら、最後の急なところに、垂木で階段が作られていて、驚いた。切り口からすると昨秋か今春の仕事のようだ。一昨年にはプレートがずり下がっていたのを直してくれていた方もいた。どなたかは不明だが、ありがたいことである。
登って行ったら、プレートの横に、垂木を切ったものが置かれていた。これを一人で持ってくるのは大変だろうから、数人でやってきているのだろう。しかし、2,3当たってみたが、思い当たる人が見当たらない。このような奇特な方がいることに感謝、感謝である。
数年前にプレートの前を休みやすいように整地してくれた人も、ずり下がっていたプレートを直してくれ人も、みな同じ人かもしれない。
<追記>ずり下がっていたプレートを直し、剥がれかかったところを透明のビニールテープで補修してくださったのは、岳友のmyuさんだということは判明したが、彼が昨年の10月下旬に寄ったときには、階段はまだなかったそうだ。
訪れる方が、いろいろな花を植えていくので、それを切らないように鎌で仕上げをするのが大変。日本酒の桃川とペットボトルの水が供えられていたので、それはそのまま残してきた。
刈った草や笹などを除けながら、戻った。毎年草刈りをしているのと、訪れる人が多いらしく、踏み跡はしっかりしてきた。
このあと、桧沢の滝と大石の沼を見に行った。
新緑に包まれて、雪解け水で豪快に流れ落ちる「桧沢の滝」
新緑を湖面に写す「大石の沼」
辺り一面を緑色に染めるブナの新緑
桧沢沿いの花々
(左上)ミドリニリンソウ、(右上)オオバキスミレ、(左下)サンカヨウ、(右下)タチカメバソウ
今日の収穫物・・・(左上)タラの芽(別なところで収穫)、(左中)コシアブラ、(左下)クレソン、(中2列)ウド、(右)サワブキ。