木古内のサラキ岬沖に、日本で初めて太平洋を横断した船、咸臨丸が眠っている。あの勝海舟や福沢諭吉らをアメリカに運んだ船だ。その後、旧幕府軍の軍艦として、さらには新政府の北海道への移民輸送船として、激動の幕末維新に栄光と悲劇の軌跡を残した船だが、その輸送途中で、このサラキ岬沖で座礁、沈没したのである。
この咸臨丸誕生の地オランダから贈られた3万球を母体として、町民有志による「咸臨丸とサラキ岬に夢みる会」が少しずつ増やして整備した、一面に咲き誇る4万球のチューリップがみごとである。
昨年の記念碑に続き、今年は、青函連絡船の救助ボートを改造して作ったという咸臨丸のモニュメントも設置されたという。
今日は、ちょうど見頃のこのチューリップと、この後、散策がてら登った同じ木古内のシバザクラの咲く“道南の最低山”「薬師山」とセットで訪れた。
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