稜線の途中から奥の院のピーク(右)と頂上(左奥)を望む
予定していた山は終わったので、持参した『東北百名山』の本の中から、近くで面白そうな山を探す。
昔の出羽三山は,月山,羽黒山と葉山だったという。その葉山は、月山の近くにあり、修験道と葉山信仰の総本山として知られる山だという。葉山信仰というのは初めて知ったが、北海道では体験できない歴史に惹かれて、一等三角点のこの山に登った。コースは、修験道の名残を思わせる最もハードで、景観が最も良いというな山ノ内コースを選んだ。
前夜は、この登山道のある村山市の道の駅に泊まった。20℃を切り、涼しくて快適に寝ることができた。登りも下りも山頂付近はガスで覆われていたが、頂上稜線へ出たら晴れてくれた。確かに修験道だっただけあって、稜線に出るまではブナ林の急な登りが続く。稜線上には修験道に付き物の烏帽子岩や座禅石という岩場もあった。
烏帽子岩のロープ場を登り切ると、涼ヶ峰(すずがみね)で稜線に出るが、その先から頂上まではいくつものピークを越えるアップダウンが続く。途中に小さな湿原もある。頂上手前のピークが葉山神社の奥の院。その奥のピークが頂上。さらに、その奥のピークの大つぼ岩が展望が最も良いとことで、そこまで足を延ばして、1時間近くものんびり過ごした。
すぐ近くに見える月山は、残念ながら頂上がずっとガスに覆われていた。しかし、昨日登った以東岳から大朝日岳まで続く朝日連峰の稜線がきれいに見えていたのがうれしかった。反対側のコースから登ってきたという仙台の男性に会っただけの静かな山だった。
座禅石の上から烏帽子岩を望む
手前ピークに建つ葉山神社奥の院と一等三角点の頂上
大つぼ岩から歩いてきた烏帽子岩までのアップダウンの続く稜線を望む
姿を見せてくれた朝日連峰の連なり。左が大朝日岳、右が昨日登った以東岳
最後までガスで半分以上覆われたままの月山
大つぼ岩の上で、珍しく1時間も過ごす
夕暮れになって姿を現した葉山(道の駅むらやまより)
下山後、村山市のクワハウス基点という温泉へ。ゴージャスなホテルの温泉だったが、350円といううれしい料金、昨日も隣町の西川町の温泉も、昨日の大江町の温泉も300円だった。山形県大好き!さて、明日と明後日は雨予報。その後は、また好天が続くようだ。とりあえず、明日の午前中は村山市観光でも楽しんで、その後は、どこかの温泉でHPの更新でもするつもり。