癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

釜臥山(878m)

2016年10月04日 | 登山・旅行

 下北半島の最高峰で、恐山山地の最南端に位置する。海峡を挟んだ恵山からもはっきりと指呼できる端正な山容の山である。

 山頂には、自衛隊のレーダー基地があり、下の展望台までは、一般の車も入れる。登山道は、大湊からのスキー場コースと、途中で合流する水源地公園コースとがある。初めて登る山なので、夜を明かした水源地公園北駐車場を起点として、分かりやすいスキー場コースを登り、水源地公園コースを下った。

 朝の内は、強い雨が降ったり止んだりして、山の上に雨雲があった。それが取れて安定するまで、本を読んで待った。

7:30スタート、登り(頂上を越えて展望台まで)2時間05分、展望台で25分休憩、下り(展望台から)1間40分、11:40ゴール。

 まずは、スキー場に続く登山道を登る。後ろを振り返ると、むつ湾と大湊の海上自衛隊基地のある芦崎湾の展望が広がる。上のゲレンデの方が急だった、


 スキー場の上には、展望台を兼ねた山小屋が建ち、その右上に頂上が見える。


 スキー場の上はちょっとしたピークになっていて、少し下る先には、頂上までの斜面が見える。
 コル付近には、水源地コース分岐があった。


 その先には、岩窟の中に祀られた祠があったが、荒れたままだった。

 そこから、頂上近くまでは、林の中の展望のない直登が続く。


 頭上が開けて、頂上の下の岩塔群が見える。


 薬師の巨石群。一番手前の大岩には、ロッククライミングの器具が取り付けられていた。

 この根元と頂上に、昔のお山がけの同じ案内図が立っていた。それを見ると、薬師天、大黒天、大日天へのルートがあったようだ。今は、自衛隊のレーダー基地になっているが、昔は信仰の山だったようだ。 


 このガレ場を登り切ると頂上だが、物凄い強風で、バランスを崩されることたびたび。


 1時間50分で頂上到着。大きなレーダー基地に占拠されて、金網の柵が設けられているが、一角に祠や奥宮などが設置されていた。


 頂上からの一番の眺めは、むつ湾の眺めだろう。左側にむつ市街地も見えるが、これは、下の展望台からの方がよく見えた。


 頂上から遊歩階段が続き、下に展望台が建っている。この向こうには、海峡を挟んだ恵山などが見えるはずだが、雲で覆われていた。
 風を避けて休みたかったので、そちらへ向かった。


 途中から恐山霊場と宇曾利湖が見えた。


 展望台の前から頂上の一番大きなレーダーの建物を見上げる。この斜面の紅葉がきれいだった。

 展望台は、ガラス張りなので、温室のように暖かかった。強風で冷えた体にはうれしかった。


 むつ市街地の眺め。これが夜になると、アゲハチョウの姿の夜景になるそうだ。日本の夜景百選に選ばれている。

 25分ほど休んで、頂上へ登り返して、下山開始。頂上付近は、突風に襲われて、耐風姿勢を取らなければならないところもあった。

 展望台から50分で、水源地コース分岐に到着。


 水源地へ続く桜水沢への優しいジグサグ道を下り、その右岸に続く登山道を下る。距離は長いが、斜度が緩いので、スキー場コースを下るより楽だ。しかし、展望がまったくなく、単調な歩きだった。こちらは、下りに使うのが正解だと思う。


 分岐から50分で、水源地公園に到着して、ゴール。


 むつ市街地でラーメンを食べて出たら、目の前に釜臥山が聳えていた。いかにもむつ市のシンボル的存在の山だった。左側が登ったスキー場と登った斜面。

 明日の予定は、八甲田山なので、酸ヶ湯温泉まで走った。温泉に入って、今晩は、ここの駐車場で泊まることにした。

前日の「縫道石山」へ   翌日の「八甲田山」へ