〈湖沼展望台から見下ろす八幡沼。左の湖畔の建物は陵雲荘〉
秋田・岩手両県に跨がる八幡平は、 アオモリトドマツの重厚な原生林に覆われたアスピーテ型火山の高原台地である 。たおやかに連なる山稜には、高層湿原や火口湖の湖沼群が無数に点在する。
登頂感も展望もない山頂は、アスピーテラインの駐車場からわずか20分で到達できる。しかし、この山の魅力は、周辺の高原逍遙である。
06年10月には、妻と一緒に黒谷地口から、見事な紅葉に彩られた高層湿原歩きを楽しんで登頂し、見返峠駐車場へ下り、アスピーテラインを歩いて戻っている。
今回は、さらに手前の茶臼口から茶臼岳に登り、黒谷地~源太森~八幡沼~山頂~見返峠駐車場へ縦走し、バスで、車の回収をした。
茶臼口からの急な登山道の先に、尖った茶臼岳を見上げる。この登りが一番辛かった。
「八幡平三大展望台」の茶臼岳山頂から望む岩手山。昨日登った秋田駒ヶ岳や乳頭山も見えたが、霞んでいた
まっ平らでどこが頂上か分からないゴールの八幡平山頂方向を望む
縦走路の足元に一番多く目についたイワカガミ
茶臼岳から下ると、黒谷地の湿原か広がる。ここからは、前回と同じコース
教えてもらって1株だけ目にできたキヌガサソウ。毎年この場所に咲くらしい。
黒谷地から登り返した源太森(1595m)から、八幡沼とその奥の山頂部を望む
八幡沼の右手に広がる湿原
八幡沼湖畔から湖面を眺める
湖沼展望台からガマ沼を眺める
ヒナザクラの大群落
八幡平山頂に到着。展望台は新しく建て替えられていた。しかし、ほとんど展望はなく、アオモリトドマツやシラビソの原生林が広がる。
まだ残雪のあるめがね沼とその向こうに見える畚(もっこ)岳
10:00、2時間50分の縦走ゴールの見返峠駐車場から茶臼岳と歩いてきた山稜を眺める。
バスの時刻が11:05なので、レストランで早めの昼食(稲庭うどんのカレーうどん)を摂り、のんびり過ごす。
車を回収し、近くの温泉でもと思ったが、まだ早いので、そのまま明日の森吉山に近い「道の駅あに」まで走った。幸い、近くに打当(うっとう)温泉「マタギの湯」があった。冷房の効いた休憩コーナーでのんびり過ごした。
マタギの湯
夕食に食べた野菜鉄板焼定食(豚肉入り)。ボリボリとタケノコの味噌汁やミズのおひたしなど、山里らしい食材がうれしかった。