一面エゾカンゾウで彩られる大千軒岳の稜線
明日からまた天気が崩れるとのことなので、急きょ思いつきで、この時期ならではの花狙いで大千軒岳へ向かった。
知内川コースの奥二股登山口へ着いたら、栃木ナンバーの車の男性が先着していた。「暑寒別山で熊に遭ったばかりなので、誰か来るのを待っていました」とのこと。「それでは、ご一緒しましょう」ということで、最後まで同行させていただいた。栃木県野木町のYaさんという方だった。
昨日行われたばかりと思われる草刈りや崩れたところの補修などの登山道整備が千軒平まで続いていた。このような大掛かりな整備は何年ぶりだろう?ちょっと記憶にない。「青い山脈」での計画はなかったので、仕事の丁寧さと速さからすると、森林管理署によるプロの仕事のようだ。お陰で非常に歩きやすかった。
広河原の渡渉地点も水量が少なく、難なく石を伝い歩くことができた。
金山番所跡~今週末の日曜日に追悼ミサが行われる。
きれいに笹刈りがされていたガンバレ岩下付近の登山道
千軒平での記念撮影
いつも行く6月中旬はエゾノハクサンイチゲに覆われている斜面だが、エゾカンゾウに入れ替わっていた。
この時期は初めてだったが、これほど見事にエゾカンゾウに彩られているとは思わなかった。
エゾカンゾウの次に多く目に着いたのは、北海道ではこの山だけと言われているハクサンシャジン(タカネツリニンジン)
白花を探しながら歩いたが、見つけられなかった。
タカネナデシコとトウゲブキ エゾシオガマ
ヨツバヒヨドリ ヨツバシオガマ
ホツツジ タチギボウシ
このほかに、イブキトラノオ、クルマユリ、ホテルサイコ、ウツボグサ、コガネギク、ナガバキタアザミ、ヤマハハコ、マルバヒレアザミ、オオカサモチ、ハクサンボウフウなどが目に付いた。
ハクサンシャジンの花越しに山頂を見上げる。この山頂直下の笹刈りもきれいにされていて驚いた。
笹で覆われていた千軒清水への踏み跡も、きれいに整備されていた。
昨年設置された新しい山頂標柱が落雷で、無残にも縦に真っ二つに割れていた。
昨年新しく設置したばかりの山頂標柱(他サイトから借用)
下山後、龍さんに電話したら、プレートは彼が清水会長に依頼されて持ち帰っているとのこと。
かろうじて日本海上の松前小島や渡島大島が見えたが、徐々にガスに覆われて来た。
6:30スタート、登り3時間50分、下り3時間、13:50ゴール。知内温泉に入って帰路に就いた。
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