松前城と手前の赤い桜は南殿(ナデン)、白い桜は雨宿(アマヤドリ)
例年、妻の休みのこの時期は松前半島ぐるりドライブが多い。昨年は松前公園には寄らなかったので、今回のメインは、松前公園で花見と、レストラン矢野の「松前海苔だんだん」。
まずは、お決まりの当別トラピストでソフトクリームを食べて、木古内町サラキ岬のチューリップ公園へ。薬師山のシバザクラは、あまり咲いていなかったのでパス。
福島町の吉岡漁港の、4/27に除幕されたばかりの「伊能忠敬北海道測量開始記念公園」に寄る。
「大日本沿海輿地全図」を作成した伊能の蝦夷地測量は福島町吉岡から始まったとする記録が残っており、伊能の功績を後世に伝えるため、町は記念公園と銅像整備を計画。2016年度に伊能忠敬北海道測量記念碑建設基金を創設し、全国から約1100万円の寄付を集めた。
松前のレストラン矢野で昼食を食べるつもりで寄ったが、混んでいたので、公園を廻ってから食べることにして、駐車場に車を置いたまま、天神坂入口から公園へ。
天神坂の上に生えている「夫婦桜」~夫が染井吉野(左)で妻が南殿(ナデン)(右)
光善寺境内に生育している「血脈桜」(ケチミャクザクラ)
品種は「松前早咲(マツマエハヤザキ)」という早咲きの八重桜。樹齢は200年以上または280年以上といわれ、北海道有数のサクラの名木として評価され、1973年(昭和48年)に北海道指定記念樹木に選定されている。このサクラには桜の精と「血脈」証文にまつわる伝説があり、「血脈ザクラ」という名称はその伝説にちなんだものである
八重咲き枝垂桜
この時期一番多く咲いているのは、中咲きの南殿(ナデン)
ほのかなピンクが可憐な雨宿(アマヤドリ)
色合いは南殿に似ているが、花弁の数が多い糸括(イトククリ)
このほかに、松前で生まれた「松前育成品種」のいろいろな花が咲いている。その中から2種類を。
花都
松前紅紫
龍光院の境内に咲く、四国でたくさん目にしてきた白花タンポポ。北海道ではここだけ。
金子 鴎亭記念「北鴎碑林」
今までこちら方向を歩いたことがなかったので、気付かなかったが、平成20年、松前公園内に金子鴎亭先生の生誕100年を記念して。鴎亭先生の石碑13基、先生の仲間や門人であり、 著名な書家の石碑71基の計84基の碑林が完成したそうだ。
北海道の「北」と鴎亭先生の「鴎」をとり、それに数多くの石碑を碑林と称することから、「北鴎碑林(ほくおうひりん)」と名付けられた。平成25年には、新たに著名な書家の石碑36基を増設し、計120基となり、国内最大級の碑林と云えるものだそうだ。
松前神社の前から繰り出した神輿
広い公園の中をぐるっと回って、遅い昼食を摂るために、レストラン矢野へ
矢野旅館に併設のレストラン矢野
今回のお目当てだった「松前岩海苔だんだん」(1350円)
手摘みした松前の天然岩海苔をびっしりと2段重ねに敷いた海苔弁当。
それに、自家製の松前漬け、茎わかめの小鉢、ふのりの味噌汁と山菜の漬物。
この岩海苔、以前松前の道の駅で買ったことがあるが、5枚で3000円もした。
しかし、この岩海苔は臭みがなく、厚くて歯ごたえがあり、最高に美味しい海苔である。
この海苔弁当も、ボリュームがあり、値段は高いが、その値に十分応える大満足の美味しさだった。
にしんそば(1000円)も2人で食べた。
帰りは、昨年のお目当てだった松前町江良の「中山ケンタッキー」の手羽先狙いで、江差廻りで帰ったが、公園を出てまもなく雨中ドライブになった。
夕食のテーブルに上がった「中山ケンタッキー」の手羽先の唐揚げ(1個60円)