鑑定価格9億5000万円の大阪の国有地が1億3000万円で払い下げられたことが問題の発端となった森友学園騒動。すでに、国会の予算委員会で取り上げられてからひと月近く経過し、連日TVのワイドショーや週刊誌を賑わしている。
問題の核心部は、その破格の土地価格の設定がどのようになされたのか、誰がどのようにそれに関わっていたのかという部分ではあるが、森友学園の理事長の籠池氏の人間性、極右的ともいえる片寄った教育理念、その森友学園の名誉会長に安倍首相の奥さんの昭恵さんがなっていたことなどが絡み合って、大騒動になってきた。
しかし、自民党は、野党の国会の参考人招致や証人喚問の要求に応じなかったために、何か自民党に都合の悪いことがあるのだろうと思っていた。ところが、ここへ来て、昨日の「安倍首相から100万円の寄付金をいただいている」という籠池氏の爆弾発言が飛び出して、自民党も国会の証人喚問を行わざるを得なくなったようだ。
もともとは、校名を「安倍晋三記念小学校」としたかったことや、運動会での開会式で園児に「安倍首相ガンバレ!安保法制国会通過よかったです!」などと言せていたのだから、当初は安倍首相側も悪い気はしなかったに違いない。しかし、ここへ来て、大騒動になったものだから、迷惑だとか「しつこい」などと言った発言になったのだろう。
一連の報道を見ていると、最近話題となっている「忖度(そんたく)」という言葉が核になっているような気がする。すなわち、誰か特定の政治家が強く働きかけたかというよりは、このような安倍首相が絡んでいる学校だから、なんとかして開校させてあげたいという出世主義の官僚側や周りの気遣いが仇になっているような気がしてならない。
いずれにしても、23日に予定されている国会での証人喚問が気になるところである。寄付金のありなしはどちらも証拠がないことには、埒が明かないだろうが、この問題を解決する証人喚問は、土地を売った財務省近畿理財局や開校を許可した大阪府などの関係者も対象にしない限り、真相は明らかにならないだろう。
籠池氏も胡散臭い人間ではあるが、開校に向けての不思議なほどのスピーディな国側の動きがあったのに、ここへ来て、梯子を外された感じの周りの動きに対して、尻をまくってしまった気持ちも分からなくもない。
23日の証人喚問やそれに向けての各関係者の今後の取り組みや言動から目を離せなくなっている。どんな結果になっても、安倍政権にとっては大きな痛手となることはまちがいないだろう。
◎10kmジョグ
ここ数日の好天で、積雪はゼロになり、道路や歩道もすっかり乾いて夏靴でも走れるようになった。そこで、夕方に10kmジョグに出た。結局7分/kmを切るペースで走りきることができた。
「伊達ハーフマラソン」まで、あとひと月となった。今後は、週3回ほどは走り込み、最後は6分/kmを切って走ることを目標にするつもりだ。
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