『北海道夏山ガイド』(北海道新聞社発行)の新執筆者となった江別在住のtetsuさんの取材に同行して、台場山(491m)へ、川汲温泉コースから登り、NTT管理道路を下って、縦走した。
このコースは、一昨年秋に、逆コースで縦走し、国道を歩いてNTT管理道路入口へ戻っている。しかし、今回は2台の車を利用して、下山後川汲温泉登山口へ戻った。
ちなみに、台場山の名前は、箱館戦争時に土方歳三率いる旧幕府軍が新政府軍の進攻に備えて、川汲峠の上のこの山に砲台を築いたことに因る。ここのほかに、江差山道の二股口台場山、大沼からの峠に築いた峠下台場山もある。これらと区別するために川汲台場山とも呼ばれる。
今回登りに使った川汲温泉コースは、江戸時代~明治時代の川汲山道の間道として利用されていた旧道である。鷲ノ木に上陸した土方隊が川汲温泉(当時は鶴ノ湯温泉)から川汲峠へ侵攻する際、当時の川汲山道の本道とこの間道の二手に分かれて登っている。川汲山道の本道を登った本隊が川汲峠で待ち伏せていた政府軍に手こずっているところへ、この間道を登った迂回隊が現台場山(当時はカックミ山、毛無山、木無山などと呼ばれていた)を越えて上からの攻撃が功を奏して、政府軍を撃退させたとのこと。
川汲温泉入口から函館方面へ30~40m戻ったところに川へ下る登山道入口への踏み跡がある。
除雪目印の支柱の手前から入り、大きな木の前の踏み跡を辿って川汲川へ下る。
川汲川の浅い岩盤の上を渡渉するところから始まる。
裸足になるか登山靴でもスパッツをすれば渡れそうだけど、2人とも長靴で渡り、対岸へ放り投げておいた。
対岸に登山道が続き、左手に「史跡台場山登山口」の標識が設置されている。
ジグを切って急斜面を登る。やがて、台場山へ繋がる新緑の快適な尾根道を進む。
登山道沿いにはエゾヤマツツジも咲きだしていた。このほかにムラサキヤシオツツジも咲いていた。
周りを緑色に染める新緑の枝を広げたブナの巨木。
このほかにミズナラの巨木もあった。尾根には太いブナが多かった。
頂上へ着いて休んでいると、NTT管理道路の方から、はこだて自然倶楽部の鎌鹿さん率いるご一行が到着。
メンバーのほとんどから「いつもブログ拝見しています」と挨拶された。
山頂からいびつな形の三森山と右奥の袴腰岳。函館山方向は霞んで見えなかった。
山頂から下り、笹小屋林道へ下ったところの標識。上の方が砕かれたように削れていた。・・・熊の仕業?
目にした花々
ハクサンチドリ クマガイソウの蕾
キジムシロ 葉の細長い名称もただの「スミレ」
(このほかに、シラネアオイ、ノビネチドリ、エゾタンポポ、センボンヤリなど)
舗装されたNTT管理道路を下り、入口ゲートへ下山。
GPSトラックログ
9:45スタート、登り1時間35分、山頂休憩50分、下り1時間05分、13:15ゴール。
この後、恵山へ向かうtetsuさんと別れて、帰路に就いた。
このコースの詳しい記録は、2013年11月24日の逆コースでどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com/daiba13.htm
昨年10月22日のみごとな紅葉の台場山の記録もどうぞ!
http://blog.goo.ne.jp/sakag8/d/20141022
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