<画像は陸上自衛隊第11旅団の公式ツイッターより拝借>
一昨日から恵山で行方不明になった高校生の捜索だが、今日は自衛隊も(約60名、車両訳10両)災害派遣として捜索活動にあたったようだ。また道警ヘリやドローンを飛ばしての捜索にも関わらず、今日も手掛かりがなかったそうだ。
関係者からの情報によると、「権現堂コースのベンチ付近からショートカット、山頂から火口方向へのルートや馬の背から前山展望台までも自衛隊や道警山岳機動隊による捜索が行われましたが発見できず、ヘリコプターによる斜面の詳細な確認にも関わらず発見できていません。ほかにもローラー展開で火口原一帯を捜索しても手がかりなし。各登山コースも2回調査したが…。正直あとどこを探せばよいのか…といった状態です」・・・とのこと。
火口原駐車場に自衛隊、警察、消防の車がある中、一般登山者が引き返すこともなく堂々と登山に行く姿に腹立たしくも思ったとのこと。なぜ、立入禁止にしなかったのだろうか?野次馬気分で登りに来た人もいるのでは?
ヘリコプターによる捜索では、火口原より上は樹林がないので、絶対簡単に見つかると思ったのに・・・。一体、どこへ消えてしまったのか・・・? お手あげ状態のようである。
実は、自分は「新日本百名山 恵山に登る会」の代表でもあり、鎌鹿さんが事務局長でもある。恵山関係のイベントにはいろいろ協力しているし、恵山に関わる関係団体にも名を連ねている。それだけに、今回の行方不明事件は心痛の思いである、なんとか1日も早く発見してほしいものである。なお、今回は新型コロナのこともあり、官民一体の捜索はしないことになり、我々にも協力要請は来ていない。
◎アニエスの塔ほか
昨日、何気に函館市内の方のブログを見ていたら、今まで見聞きしたことのない塔の名前と画像が飛び込んできた。函館市内の施設はほとんど知っているつもりだった。しかし、読んでいったら、どうやら、旭岡町にあるフィリップ・グロード神父さんが開設した「高齢者総合施設・旭ヶ岡の家」の奥にある関連施設らしい。それでは、行かずばなるまい・・・ということで、今日のお出ましとなった。
旭ヶ岡の家は、現職のころ仕事関係で訪問したことはあるが、広大な敷地の中にいろいろな高齢者の施設があるらしい。
「旭ヶ岡の家」の門の前を通過して、右側の道を奥まで進む。
突き当りに赤い門があり、「本間広場」の看板があった。門の開閉時刻も記されていたところを見ると、一般開放をしているようだ。
小高い丘の上に建つ15mほどの鉄骨製の塔である。いつ頃作られたのかは不明だが、2003年に登った人の記録があるので、それ以前からあるようだ。自分も立派な高齢者だが、ここの施設に関係した高齢者がここに登って景色を楽しむのにはちょっと高すぎる気もする。一般開放されている施設と考えた方がよさそうだ。
なお、「アニエス」とは、この塔を寄贈された方のクリスチャンネームらしい。古代ローマ時代のキリスト教の聖人のことで、女性名とのこと。もしかしたら、本間広場とあるので、本間さんという方なのかもしれない?
早速、上まで登ってみた。360度の展望が広がる。特に函館山方向の眺めは抜群である。
最高部の展望台の四方の手すりには、国内はもとより世界各地の方位に合わせた地名と直線距離が表示されている。
東京日本橋まで685km、富士山まで730㎞、知床まで500㎞、南極点まで14,435㎞ ローマまで9,400㎞、ニューヨークまで10,300㎞、モスクワまで7,000㎞、一番遠かったのが、リオデジャネイロまで18,800㎞だった。何ともグローバル且つ興味深い数字が並ぶ。
この地点の北緯と東経のほかに、「ナント9600kmもトンデキタモノダ!」とある。パラシュートがフランスの国旗である青、白、赤の三色旗。これは、1954年にフランスから来日し、1961年に函館元町カトリック教会主任司祭に就任したグロード神父さんの出身地がフランスのナント市で、展望台の表示にもナント市までは9600kmと書かれていた。
この塔以外にもいろいろありそうなので、少し敷地内を散策してみた。
有料老人ホーム旭ヶ岡の家の正面玄関
どこへ迷い込んだものか・・・?
山頂から下に駐車場へ向かったとすれば、すぐ見つかりそうなものですが。
八幡川コース、景風、海向山などへ迷いこんだのでしょうか。
いずれにしても、無事に早く見つかること祈るばかりですね。
今回はどうなることやら?
鎌鹿のさんと、捜索が打ち切られたり、協力依頼が入ったときへの備えは進んでいます。しかし、そうならないことを願っています。