Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

防虫剤入替

2023-04-24 23:11:53 | 
ウチにあるさほど多くない外国産の蝶の標本のうち、ワシントン条約附属書Ⅰ(サイテスⅠ)に指定されている
「ミンドロカラスアゲハ」(Achillides chikae hermeli )の防虫剤を入れ替えたタイミングで画像を新しくして見ました。
ちなみにこの蝶は商業取引は全面禁止で、博物館とかで展示してあるものを移動する(貸出す)場合も許可がいるとか。
尾状突起を含む後翅の部分

前翅

裏面です
後翅の裏面

ちなみに、蝶でワシントン条約の附属書Ⅰに指定されているは5種類だけで
ミンドロカラスアゲハ以外では下記の4種類です
(画像は当然の如く借り物です)

ルソンカラスアゲハ(ミンドロカラスアゲハはルソンカラスアゲハの亜種ということになっています)

ジャマイカに生息しているホメルスアゲハ

世界最大の蝶として知られるアレキサンドラトリバネアゲハ

ブラジルに生息する「ブルケルラヌス・マエモンジャコウ」



蝶の場合、種類によって幼虫の食する食草が決まっているようで、自然環境の保全が重要なようです。

防虫剤の入替

2022-02-27 20:38:41 | 
 酒田も今日は気温が8度位まで上がり、午前中は雨となりました
少しづつ雪解けも進んでいますので、大雪だった今年の冬もあと少しの辛抱かも知れません。

さて、ウチには何年か前に収集した蝶の標本がいくつかあるんですが、標本にとって最大の敵は虫でありまして(カツオブシムシとかチャタテムシ等)
こいつに入られると、折角の標本が食べつくされてしまいます。
実際、昔の標本箱を取り出したらピンしか残ってなかったなんていう話もあるようです
そんな訳で久々にウチの標本箱の防虫剤を入れ替えました。(一部だけ)
まずはワタシの一番大好きな「スカシジャノメ」の箱から


蝶の標本はとても繊細ですが、特にスカシジャノメのような小さな種類は気を使います。展翅する時に大きなクシャミをしたら
標本がバラバラになったなんていう話を聞いたことがあります。
続いては、比較的大型の蝶の入った箱です

左からミドリメガネアゲハ、アオメガネアゲハ、そしてワシントン条約で商業取引が禁止されている「ミンドロカラスアゲハ」です
メガネアゲハはこの他に「アカメガネアゲハ」という種類がいますんで、本来ならメガネアゲハ三種類を同じ箱に入れるところですが
ある時期に「蝶の標本のような繊細な品は自分には向いていない」と気づき、アカメガネアゲハは入手することなく蝶のマイブームは終わったのでした。

今でも蝶の標本は大好きですが、保存のことを考えると、ワタシには古伊万里の方が向いているようです。

謹賀新年(シボリアゲハ)

2021-12-31 23:57:48 | 
あけましておめでとうございます
昨年は拙ブログをご覧いただきありがとうございました。もはやネタ切れ状態ではありますが
今年も続けていこうと思いますので、よろしくお願い致します。

さて、今年最初の更新は、ウチにある蝶の標本の中で、何故か一種類だけ紹介していなかった(決して珍しくはない)蝶を紹介します。
「シボリアゲハ」(学名 Bhutanitis lidderdalii)

翅を開くと9cmほどの蝶ですが、まず目立つのはアゲハ蝶の仲間に見られる尾状突起が3本もあるという他に例を見ない形です
黒地に絞り模様のような線の入った紋様も独特ですが、それ以上に尾状突起の上の方の赤が強烈な印象を受けます。
シボリアゲハは4種類しかおらず、80年もその姿が確認されず幻の蝶だと思われていたものの、2011年に日本の調査隊が再発見した「ブータンシボリアゲハ」
さらにはウチの標本である「シボリアゲハ」、さらには中国を中心に生息している「シナシボリアゲハ」と「ウンナンシボリアゲハ」です。
シボリアゲハの仲間はいろいろなエピソードがありますが、今回は書きませんので、ネットで検索してみて下さい。
裏面はこんな感じです。
ちなみにウチの標本は政情不安でヤバくなっているミャンマー産です。

モルフォ蝶の動画

2021-12-30 21:44:41 | 
もう4年以上も前になるんですが、youtubeにウチのモルフォ蝶の標本をパラパラ漫画にした動画をUPしておりました
タイトルは「モルフォ蝶のブルーな世界」というもので、恥ずかしいことにBGMはポール・モーリアの「Love is Blue」(恋はみずいろ)だったりします。
当然こんな動画が注目されるはずもなく、公開から4年程経過しても、再生回数は100回満たないというものでした。
ところが、ここ数か月妙に再生回数が増え(といっても僅かですが)、いつのまにか1500回ほどになっていました。
どなたが見てくれているのか判りませんが、ちょっ不思議な気がしています。



キタキチョウ

2020-10-16 08:39:14 | 
酒田でも急速に秋が深まりつつあり、今朝は最低気温が10度ほどと、かなり寒くなっています
そんなこともあって、この時期になると蝶もあまり飛んでいないんですが、ふと見ると庭先に黄色い蝶が・・・


この手の蝶は「モンキチョウ」か「キチョウ」なんですが、近寄ってみると斑紋の特徴から「キチョウ」であることが判りました。
(ワタシは蝶は好きだが、別に詳しくはない)


このキチョウについて調べている過程で知ったんですが、ワタシらが子供の時代は、「キチョウ」と言えば
日本では一種類しかいなかったのだが、2005年あたりから、「キチョウ」と「キタキチョウ」の二種類に分類されているのでした。
キチョウは本州から南西諸島まで広く分布している極めて普通の蝶なんですが、専門家の調査によって南西諸島に生息しているキチョウが
実は二種類いて、本州にも生息しているタイプを「キタキチョウ」、南西諸島だけに生息しているタイプを「キチョウ」または「ミナミキチョウ」
と分類するようになったようです。
身近に見かける蝶でも、興味を持って見るといろいろと変化があるものですね。