手頃なお値段の品があったので、今年初めて伊万里を入手しました
「染付如意頭文五寸皿」
寛文期の品には三方に同じ文様を描いたデザインの品がよく見受けられますが
この品は三方に如意頭文を描いてはいるものの、その左右に別々の文様を描いているのがちょっとだけ個性的です。
如意頭文の左側は濃い呉須で文様を描いた上から塗りつぶしています
右側は朝顔のような花が墨弾きで描かれています
典型的な寛文期の様式と言える品で、特に面白味のある品ではないんですが
何分にもこの時代の品が好きなので、見かけると欲しくなるという、ま~「藍九谷病」かも知れません。
落款は一般的な「角福」で、裏白というのも寛文期らしい特長ですね
個人的にはもっと薄く鋭い高台の品が好きなんですが、350年の歴史を生きてきた品には違いありません。
もう少し時代が下がり、延宝期になると「青海波桐文五寸皿」のように洗練されたデザインになるのかも知れませんね。