ワタシが伊万里を買い始めた頃は、現在のように前期~中期の結構なレベルの伊万里が安く買える時代ではなく
限られた予算の中で買おうとすると、今思うと「なんでこんな品を買ったんだろう?」と思う品も結構あったりします。
勿論、経済的な理由以外にも、まだまだ品物の良し悪しが判らない初心者だったという点も大きいのは確かです。
今回の品もそんな頃に、地元の骨董祭で購入した品です。
「染付波頭に花文五寸皿」
縁の立った器形の五寸皿で、波頭文の中に桜のような花が散らしてあり、中央は定番の環状松竹梅が描かれています
黒っぽい染付の発色や裏文様が描かれていないといった特徴から、中期末~後期(寛政~文化)といった時代の品だと想像されますが
正直なところ、あまり見どころのある品ではありません。
裏白で高台はかなり低く成型されています
側面にはこんな感じの絵付けがされています
以下はこの品を購入した時の業者さんとのやり取りですが、今思うと恥ずかしい会話ではあります。
「このお皿デザインがええやろー」
「でも発色悪いし幕末近いでしょー?」
「いや、この色が悪い所が藍九みたいでいいちゅー人もおるし、中期の皿やでー」
「そーかなー、絵付けも雑なようだけどー」
「こーゆー独楽形の皿は少ないんじゃー、安くするから買わんかいー」
上手いこと業者さんに丸め込まれて購入に至る訳ですね。
限られた予算の中で買おうとすると、今思うと「なんでこんな品を買ったんだろう?」と思う品も結構あったりします。
勿論、経済的な理由以外にも、まだまだ品物の良し悪しが判らない初心者だったという点も大きいのは確かです。
今回の品もそんな頃に、地元の骨董祭で購入した品です。
「染付波頭に花文五寸皿」
縁の立った器形の五寸皿で、波頭文の中に桜のような花が散らしてあり、中央は定番の環状松竹梅が描かれています
黒っぽい染付の発色や裏文様が描かれていないといった特徴から、中期末~後期(寛政~文化)といった時代の品だと想像されますが
正直なところ、あまり見どころのある品ではありません。
裏白で高台はかなり低く成型されています
側面にはこんな感じの絵付けがされています
以下はこの品を購入した時の業者さんとのやり取りですが、今思うと恥ずかしい会話ではあります。
「このお皿デザインがええやろー」
「でも発色悪いし幕末近いでしょー?」
「いや、この色が悪い所が藍九みたいでいいちゅー人もおるし、中期の皿やでー」
「そーかなー、絵付けも雑なようだけどー」
「こーゆー独楽形の皿は少ないんじゃー、安くするから買わんかいー」
上手いこと業者さんに丸め込まれて購入に至る訳ですね。
ちょっと発色の良い品に6桁の値段がついていたものでした。
そんな時代ですから、こういった品でもそれなりに商売になったのかも知れません。
あの頃は、海千山千の業者さんに翻弄されるのも勉強だったように思います。
中期の波頭文だともっと絵画的な色彩が強く、もっと繊細なのは確かです。
この文様の中央に環状松竹梅が必要かどうかは疑問なんですが、「伊万里です」という印みたいなものなんでしょうか。
結局、中期末~後期のものが多く出回っていたように思います。
それに、伊万里もブームでしたから、活気がありましたよね。
そして、酒田の人さんが書かれていますような、業者さんとのやり取りを楽しみながら買っていたものですよね(^_^)
今は、ちょっと、寂しいですね(__;)
松竹梅も義理で描いてあるかのように控えめですね。
具象から抽象へ、外人さんに受けそうです。