先日、大河ドラマの放送開始にあやかって、「陽刻麒麟文七寸皿」を紹介しましたが
明智光秀の紋所が「水色桔梗」であることを思い出し、ウチのあまり多くない伊万里に中に桔梗文はなかったかな~、と探したところ
桔梗文ではないものの、それらしい品を見つけたので、この機を逃さず紹介することにしました。
「染付 菊青海波文小皿」
柴コレ 7-189と同手なので図録の名称をそのまま紹介しましたが、図録によると1660~70年代の作と推定されています
見込みの三方を白く桔梗の形で抜き、その中に桐文を描き、さらに中央には菊文、そして残りの部分は薄く濃みで塗りつぶした上から
極めて細かく青海波を描いています。
この青海波文がどれ位の数描かれているのかは、さすがに数える気力はありませんが、絵付けした職人さんの
圧倒的な集中力と根気には頭が下がります。
裏面は元禄以降の画一的なものではなく、寛文~延宝期に見られる繊細な唐草になっています。
同手は1997年に刊行された「別冊太陽 染付の粋」の61ページにも、「染付青海波地桐文皿」として紹介されています。
明智光秀の紋所が「水色桔梗」であることを思い出し、ウチのあまり多くない伊万里に中に桔梗文はなかったかな~、と探したところ
桔梗文ではないものの、それらしい品を見つけたので、この機を逃さず紹介することにしました。
「染付 菊青海波文小皿」
柴コレ 7-189と同手なので図録の名称をそのまま紹介しましたが、図録によると1660~70年代の作と推定されています
見込みの三方を白く桔梗の形で抜き、その中に桐文を描き、さらに中央には菊文、そして残りの部分は薄く濃みで塗りつぶした上から
極めて細かく青海波を描いています。
この青海波文がどれ位の数描かれているのかは、さすがに数える気力はありませんが、絵付けした職人さんの
圧倒的な集中力と根気には頭が下がります。
裏面は元禄以降の画一的なものではなく、寛文~延宝期に見られる繊細な唐草になっています。
同手は1997年に刊行された「別冊太陽 染付の粋」の61ページにも、「染付青海波地桐文皿」として紹介されています。
これだけぎゅっと和模様の代表者が詰まった皿は他にないのではないでしょうか。
唐草と同じで、元々は大陸由来なんでしょうが、完全に日本的デザインになっています。
例の雪輪模様も、中国経由のデザインではないかとひそかに思っています。確証はありませんが(^.^)
わずか5寸の皿に、よくぞ破綻なく、いろいろと描いてますね!
ところで、この皿の名称ですが、柴コレの「染付菊青海波文小皿」という名称はピント来ませんね(><)
この皿を見て、真っ先に印象に残るのは、「青海波」と「五三桐」ですものね。
「別冊太陽 染付の粋」の「染付青海波地桐文皿」のほうがピント来ますね。
私なら、「染付青海波地五三桐文皿」としたいところです(^-^;
しかも恐ろしく手のかかる絵付け(青海波)をしている訳で
当時の陶工さんは大変だったんでしょうが、やはり今までに無い物を作ろうという気概みたいなものが感じられるよう思います。
伊万里では中国磁器がお手本になっていますから
大陸由来のデザインの流れというのはあるのかもしれませんね。
この品の青海波もただ事ではない手数がかかっているように感じられます
しかも青海波のそれぞれが実にバランス良く揃っているのには驚かされます。この部分だけ見ると、鍋島の青海波の墨弾きに匹敵するようなな気さえしてきます。
柴コレ図録に記載されている名称ですが、ワタシも最初に確認した時点で違和感を感じました。
この品の主役は桐文であり、地紋が青海波という位置づけが正しいですよね!。