前々回に紹介した南京手古九谷の時も書いたように、ウチには色絵古九谷はわずかしかありません
とは言え、確かもう一つくらいあったはずと思い、ゴソゴソ探し出してきたのが今回の小皿です。
「色絵古九谷松竹鳥文小皿」
直径13.5cmほどの小皿で、正直なところ状態は良くありません
色絵がスレていたり釉薬がカセている部分があったりと、ま~貧乏コレクターならではの品ではあります。(参考品ですね)
見込み部分には黄、紫、緑で松竹文と鳥が描かれていますが、面白いのは縁の部分の文様で
青、緑、紫を使って、ゆらゆらとした文様が描かれています。
染付の品でこういった縁文様を持つ品は見かけますが、色絵の品はあまり作例が多くないのでは?、と勝手に考えています
古九谷様式では良く使われる特徴的な「赤」が使われておらず、五彩手ならぬ
四彩手ということで、華やかさはありませんね。
鳥文はなかなかの出来栄えのような・・・
落款は二重角福ですが、裏文様がちょっとした見どころでありまして、青と緑で法螺貝が描かれています
状態は良くありませんが、個性的な品ではあるようです
ちなみに、ワタシが初めて購入した色絵古九谷がこの小皿でした。
最初からレベルが高かったですね(^_^)
見所、魅力がいっぱい詰まってますね(^_^)
色絵は、最初の頃は、むしろ、赤のない寒色系だったとか、、、。
これだと、見込みに何を描いても絵になりますね。考え付いた人が偉い(^^;
ほら貝紋も珍しいですね。音が大きいのでコロナ自粛していたのですが、久しぶりにほら貝を吹いてみたくなりました(^.^)
当時は色絵古九谷は貧乏コレクターには縁のない品だったんですが
この品だけはての届く値段だったいうのが入手できた経緯です。
当時は「やっぱり状態が・・・」と思っていましたが、良く見ると見どころのある品だったので、今回出してみました。
個人的には結構好きで、染付で同じような縁文様の品にも目が行きます。
この連続文様を寒色系の三色で描くというのは、結構なデザインセンスなのかも知れませんね。
法螺貝、吹けるとは羨ましい!
ちなみに山形県の庄内地方では、12月になると羽黒山の修験者(というか神官)が
「松の勧進」ということで、法螺貝を吹きながら家々を回ります。