Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

オルレアナマエモンジャコウアゲハ

2020-02-14 23:28:48 | 
マエモンジャコウアゲハは中米~南米にかけて生息している小型から中型のアゲハの仲間で
わりと美麗な種類の多い一群です。マエモンジャコウという和名ですが
学名がParidesであることから、蝶好きはパリデスで呼ぶようです。

ウチには3種類しか標本がありませんが、今回紹介するのは学名を「Parides orellana」という種類で
以前は「オオマエモンジャコウ」と呼ばれていた時もあったようですが、現在は学名通りに「オルレアナマエモンジャコウ」と表記されています。


漆黒の中に後翅に赤斑紋というなかなか強烈な色彩ですが、パリデスの仲間の多くは黒地に赤、緑、白(灰色)といった色の斑紋を
持つ種類が多く、中にはかなりの珍種も存在します。(一般的にはそれほど珍しくはない)
実際、ブラジル産の「Parides burchellanus」という種類は昨年、ワシントン条約の附属書Ⅰに指定され商業取引が禁止されました。


ちなみにマエモンジャコウの仲間は毒を持っているようで、他のアゲハやシロチョウが擬態することがあるようです。





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2 コメント

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蝶毒 (遅生)
2020-02-15 21:09:03
毒をもっている蝶がいるとは驚きです。
どの部位にどんな毒をもっているのか、興味深いですね。
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遅生さんへ (酒田の人)
2020-02-16 00:03:14
蛾の場合は毒針みたいなのがあって、刺されると腫れあがるという種類がいますが
ジャコウアゲハの仲間は幼虫時代に食する「ウマノウズクサ」に含まれるアリストロキア酸なる物質が
成長してもそのまま体内に残るということのようです。
蝶の種類では、南米にはそのものズバリ「ドクチョウ」(和名ですが)という仲間もいます。
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