2015年7月25日。
この日の釣行先も期待できそうなところはなかった。
今シーズンはとにかく天候や水況に恵まれない。
梅雨が明けたというのに、明けた直後に出水。
しかも梅雨のときよりも激しい増水。
南飛騨の益田川はこの週末の釣りは難しいだろう。
濁りがなくなっても水位が高くて川に入れる場所が非常に限定的になる。
奥飛騨の高原川はどうか。
自分が現地で釣りを開始する頃には茶色の濁りは取れているだろう。
しかし、白濁は間違いなく続く。
ある程度薄まれば食い始めると思うが、朝一番の時間帯はアタリは出ないだろう。
場合によっては終日厳しいかもしれない。
長良川へ行くというのはどうか。
恐らくこの出水の機会にサツキマスを狙う釣り師で賑わうだろう。
最近の郡上以北でのサツキマスの釣果を思うと、やはり4月の高水が続いたときに多くのサツキマスが中流域を素通りに近い形で通過して、一気に郡上まで遡上していたのだろうなと思わせるほど釣れている。
賑わうのは結構なことだが、自身がその中で竿を出すというのはあまり気が進まない。
どうにかなるだろうという半ば投げ遣りな気持ちで、僕は結局奥飛騨の高原川へと向かった。
昨シーズンなら「今日はどんな魚に会えるのかな」と楽しみだったのだが、今シーズンは違う。
これだけ運や水況、天候に恵まれない釣行が続くと「どうせ期待したような魚は釣れないだろうけど行ってみるか。行かなきゃ話にならん」と思う。
釣り場に到着したのは午前3時ごろ。
まだ夜は明けない。
仮眠すると寝過ごしてしまいそうだったため、そのまま身支度を整え準備を始めた。
釣り師が駆っていると思われる1台のクルマが端を渡り対岸に向かったがすぐに引き返してきた。
恐らく対岸には既に先行した釣り師が入っているのだろう。
暗闇の中に浮かび上がる高原川の水面は濁り気味で、水音からは高水位が想像できる。
僕は河原へ降りる斜面を一歩ずつ下って行った。
釣り座に着くといつも竿を出している対岸のあの方の姿はなかった。
向かいにルアーマンが一人、そして下流からもう一人ルアーマンが釣り上がってきた。
恐らく同行しているのだろう。
ポイントをシェアしながらキャストを繰り返している。
こちらには影響はないが、ルアーの素人から見ると、あんなに何度も同じコースをしつこく叩いては魚を怯えさせるだけなのではと思えてくる。
申し訳ない書き方をするが、案の定二人とも何もヒットしない。
すでに僕の方は24cmくらいのヤマメと泣き尺のヤマメ、尺を超えるニジマスを釣り上げていた。
水が出たおかげなのか、今シーズンの高原川のこのポイントでは反応が良い方だと感じた。
対岸ではルアーマンがお互いに近付き話をしていた。
ポイントを移動しようかと話し合っているのかもしれない。
そのとき、僕が打った餌が白泡の下に馴染むか馴染まないかというときに、餌を咥えて持って行くようなアタリがあった。
アワセをくれると重量感たっぷりの図太いトルクの手応えがあった。
しかし走りはせずに首を振りながら緩流帯の方へ向かう。
引きの感じからヤマメ、しかもかなりの大物だと思い、竿を絞って咄嗟の動きに応えられるよう身構えた。
首振りの後は深場に向かって潜り込む。
ある程度潜ると絞った竿の抵抗に耐えかねて一旦浮上する。
しかしまた深場へ向かって竿を絞り込む。
いい引きだ。
これは40cm近いかもしれない。
期待しながら寄せてきた魚体を見るとそこまでは大きくない。
しかし、玉網に収めてその図太いトルクの引きに納得した。
非常に体高のある、34cmの雄のヤマメだった。
遅すぎるのだが、これが今シーズンの高原川の初めての尺上の魚だった。
今日はあと1本くらいは尺上を獲れるだろうと期待したのだが、この後は沈黙した。
他のポイントでもヤマメは釣れずニジマスだけだった。
恐らく、暑さが原因だろう。
確かに例年より数も少ないし、型も小さい。
でもそれだけではない。
この暑さのせいでヤマメの食欲は低下しているのだろう。
この先もかなり厳しい暑さが続くということだ。
今シーズンは岐阜県内の川はどこも状況はあまりよろしくない。
仕方ない。
こんなシーズンもあるさと言い聞かせるしかない。
当日のタックル
竿:ダイワ 琥珀本流エアマスター メタルチューン 105M
水中糸:フロロ0.6号
ハリス:フロロ0.5号
鈎:オーナー スーパーヤマメ 8号
餌:ミミズ
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この日の釣行先も期待できそうなところはなかった。
今シーズンはとにかく天候や水況に恵まれない。
梅雨が明けたというのに、明けた直後に出水。
しかも梅雨のときよりも激しい増水。
南飛騨の益田川はこの週末の釣りは難しいだろう。
濁りがなくなっても水位が高くて川に入れる場所が非常に限定的になる。
奥飛騨の高原川はどうか。
自分が現地で釣りを開始する頃には茶色の濁りは取れているだろう。
しかし、白濁は間違いなく続く。
ある程度薄まれば食い始めると思うが、朝一番の時間帯はアタリは出ないだろう。
場合によっては終日厳しいかもしれない。
長良川へ行くというのはどうか。
恐らくこの出水の機会にサツキマスを狙う釣り師で賑わうだろう。
最近の郡上以北でのサツキマスの釣果を思うと、やはり4月の高水が続いたときに多くのサツキマスが中流域を素通りに近い形で通過して、一気に郡上まで遡上していたのだろうなと思わせるほど釣れている。
賑わうのは結構なことだが、自身がその中で竿を出すというのはあまり気が進まない。
どうにかなるだろうという半ば投げ遣りな気持ちで、僕は結局奥飛騨の高原川へと向かった。
昨シーズンなら「今日はどんな魚に会えるのかな」と楽しみだったのだが、今シーズンは違う。
これだけ運や水況、天候に恵まれない釣行が続くと「どうせ期待したような魚は釣れないだろうけど行ってみるか。行かなきゃ話にならん」と思う。
釣り場に到着したのは午前3時ごろ。
まだ夜は明けない。
仮眠すると寝過ごしてしまいそうだったため、そのまま身支度を整え準備を始めた。
釣り師が駆っていると思われる1台のクルマが端を渡り対岸に向かったがすぐに引き返してきた。
恐らく対岸には既に先行した釣り師が入っているのだろう。
暗闇の中に浮かび上がる高原川の水面は濁り気味で、水音からは高水位が想像できる。
僕は河原へ降りる斜面を一歩ずつ下って行った。
釣り座に着くといつも竿を出している対岸のあの方の姿はなかった。
向かいにルアーマンが一人、そして下流からもう一人ルアーマンが釣り上がってきた。
恐らく同行しているのだろう。
ポイントをシェアしながらキャストを繰り返している。
こちらには影響はないが、ルアーの素人から見ると、あんなに何度も同じコースをしつこく叩いては魚を怯えさせるだけなのではと思えてくる。
申し訳ない書き方をするが、案の定二人とも何もヒットしない。
すでに僕の方は24cmくらいのヤマメと泣き尺のヤマメ、尺を超えるニジマスを釣り上げていた。
水が出たおかげなのか、今シーズンの高原川のこのポイントでは反応が良い方だと感じた。
対岸ではルアーマンがお互いに近付き話をしていた。
ポイントを移動しようかと話し合っているのかもしれない。
そのとき、僕が打った餌が白泡の下に馴染むか馴染まないかというときに、餌を咥えて持って行くようなアタリがあった。
アワセをくれると重量感たっぷりの図太いトルクの手応えがあった。
しかし走りはせずに首を振りながら緩流帯の方へ向かう。
引きの感じからヤマメ、しかもかなりの大物だと思い、竿を絞って咄嗟の動きに応えられるよう身構えた。
首振りの後は深場に向かって潜り込む。
ある程度潜ると絞った竿の抵抗に耐えかねて一旦浮上する。
しかしまた深場へ向かって竿を絞り込む。
いい引きだ。
これは40cm近いかもしれない。
期待しながら寄せてきた魚体を見るとそこまでは大きくない。
しかし、玉網に収めてその図太いトルクの引きに納得した。
非常に体高のある、34cmの雄のヤマメだった。
遅すぎるのだが、これが今シーズンの高原川の初めての尺上の魚だった。
今日はあと1本くらいは尺上を獲れるだろうと期待したのだが、この後は沈黙した。
他のポイントでもヤマメは釣れずニジマスだけだった。
恐らく、暑さが原因だろう。
確かに例年より数も少ないし、型も小さい。
でもそれだけではない。
この暑さのせいでヤマメの食欲は低下しているのだろう。
この先もかなり厳しい暑さが続くということだ。
今シーズンは岐阜県内の川はどこも状況はあまりよろしくない。
仕方ない。
こんなシーズンもあるさと言い聞かせるしかない。
当日のタックル
竿:ダイワ 琥珀本流エアマスター メタルチューン 105M
水中糸:フロロ0.6号
ハリス:フロロ0.5号
鈎:オーナー スーパーヤマメ 8号
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