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カンポ広場にある市庁舎には、ここのシンボルとも言える「マンジャの塔」が立っている。さて高いところには是非登らねばならぬ(^益^)v
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もちろん暗い階段をひたすら歩いて登るわけで、上につく頃にはヒーコラw しかし眺めは素晴らしい。顔にあたる風も大変ここちよい。やはり徒歩で登る苦労があって、初めてこの爽快さを味わえるというものだろう。でも真下を見ると、ちょっと恐いぞ^^;
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展望台(といっていいのかな)には大きな鐘があった。そこには3~4歳の少年を連れたイタリア人の母親がいた。そこのスペースは大変狭いので、一緒にいるうちに自然と会話が始まった。ひとしきりシエナの美しさなどについて話したあと、そのお母さんから「あなたは英語が上手ですね」というお褒めの言葉を頂いた。
自慢話のように聞こえるが、実は素直に喜べない部分もあるのだ。ヨーロッパでは自国の言葉の他に、外国語として英語を話す人が多い。それもわれわれ日本人のように長年の苦労の果てに習得するというよりは、日常のなかで身についたような雰囲気なのだ。
というわけで、どんなヒフの色でも、どんな民族の人でも、英語を使って暮らしているように自然に話す人は、「あなたは英語が上手ですね」とは言われない。苦労しながらも意思疎通ができたときに、人は感心して「うまくできましたね」と褒めるわけだ。
じつにわたしは何度も褒められた経験がありますw(゜゜)w そういうときは、「一応プロのはしくれなんですけど…」とは恥しくて言えません。会話が実に達者な何人かの友人は、「言いたいこと」→「発話」が滑らかに流れているので、まず「上手ですね」となんて言われることはない。
さてそのお母さん、「あなたフランス語は話さないの」と聞いてきた。「そちらは初級の例文くらいなんですけど」と答えると、「それはもったいない。フランス語は世界一美しい音の言語でしょう」と言う。まるでイタリアに来て、どうして特産のワインを飲んでみないの、とでも言われているような調子だ。「それは同意しますが、少しばかり英語を話すのにも苦労しましたからね」と答えた。このようにいくつかの言語を話せる人は、ヨーロッパには結構いるのです。
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