Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

2級建築士学科試験-構造

2008-07-07 16:51:15 | 建築士試験

昨日2級建築士の学科試験が終了しました。
構造の問題を入手しましたので、解答速報。。。
No.1-2番 P2=24kN
※これは簡単でしたね?ΣM=0を使います。
No.2-4番 Ix=54エル4乗/12(ブログだと数字がちゃんと書けなくて申し訳ない)
                Iy=78エル4乗/12
よってIy-Ix=2L4乗
※Ix:Iyの長方形断面は何度も学習しましたが、中空断面というのは今回はじめてではないでしょうか?ちょっとひねってありますが、講座でしっかり理解出来ていた方は大丈夫だったのではないでしょうか?
No.3-4番 Ma=2500000N・㎜ Z=2000000/3(㎜3)σA=15/4
                Mb=7500000N・㎜ Z=1500000(㎜3)   σB=15/3
よってσA:σB=3:4
※Zが割り切れない数になるのは、昨年に引き続いてです。また、最大曲げモーメントではなく、C点の曲げモーメントを求められないと出せない問題でしたので、直前講習で公式の問題にしぼって練習したのは、ヤマが外れてしまいました。しかし、私の講習ではある点の曲げモーメントは反力×ある点までの距離でもとめられることを言っていたので、皆さんが出来た事を期待します。
No.4-5番
※たわみとたわみ角については本講座5回目に触れていました。しかしそれよりも直前講習で公式として強調していた、単純梁+等分布荷重=wエル2乗/8がわかっていれば、エル→2エルでMmaxは(2L)二乗=4エル2乗となり「4倍」になるはず、とわかったのではないでしょうか?
No.5-1番
※座屈長さの大小関係と座屈荷重の大小関係が反転する関係を、しつこく言っていたので、この問題は絶対に落として欲しくない問題です。
No.6-4番 ΣMA=0よりRE=9kN上向き
     C点の右側を選択して、RE×4m=9kN×4m=36kN・m 
※3:4:5の三角形からC点とE点の距離4mが出れば、難しくないのですが、山形アーチの単純梁系ラーメンははじめて見る形なので、ちょっとびっくりしたのではないでしょうか?また等分布荷重が柱にかかっているタイプも、練習していなかったので心配です。等分布荷重は集中荷重に置き換えて反力を求める、応力は求める点で左右に分割し、力の少ない方を選択し、求める点を回転中心とした力×距離の合計で求まる、という基本が押さえられていた方は、解けたのではないでしょうか?
No.7-2番 Na=+15kN、Nb=-5kN、Nc=+10kN
※クレモナの2段階攻めで行くのが簡単でした。Ncは割り込み法で引張り10kNがすぐに出たと思います。次にNa、Nb、Nc、外力6kNが集まる点でクレモナを描きます。Nc=10kN引張りが既にわかっているので未知の力は2つになり、クレモナが使えます。
No.8-2番
※直前でやったそのままが出題されたので、みなさん正解出来たのでは?
風速の平方根ではなく、2乗です。
No.9-5番
※これも直前でやりましたね。床>柱・梁・基礎>地震です。
No.10-3番
※これははじめて出る単語「ヒービング」が誤りなので、難しいです。
ヒービングとは、軟弱な粘性土地盤に盛土をしたり、掘削した場合に、せん断滑り破壊によって盛土周辺地盤あるいは掘削底面がふくれあがる現象の事です。
No.11-5番
※これも講座では扱っていないので、出来なかった方が多かったかも。
方立てはほおづえと違って、主に最近使うときはサッシ等のマリオンのことを言います。記載はほおづえの事です。
No.12-1番
※地震の水平力に抵抗するために火打や水平トラスを入れる、と直前講座でやりましたが、「上下動」とあるので誤りです。紛らわしいので間違えた方が多いかも?
No.13-3番
※今年こそ出そう、、、と言っていた2×4がついに出てしまいました。
しかし2×4ではなく、コンクリートの鉄筋の話の時に、継ぎ手は弱点なので揃えてはダメ、という事をお話していたので、そことつなげて考える事が出来た方は、正解出来たのではないでしょうか?
No.14-3番
※直前講座でやった、そのまま出ましたね。「両方向の合計」ではなく、X方向、Y方向、それぞれ、別々に算定します。
No.15-2番
※またまた直前講座で確認した事項ですね。柱の主筋は0.8%以上です。
No.16-4番
※これも直前講座でやりました!直前に出られた方はみんな合格しちゃったんじゃないでしょうか?径厚比が大きいと座屈しやすいんでしたよね?
No.17-2番
Pa=約0.38でOK、Pb=約0.11でNG、Pc=約0.19でNG、Pd=約0.38でOK、Pe=0.28でOK。
※柱の帯筋比の計算問題は本講座でやりましたが、耐震壁ははじめてですね?
でも、計算式が与えられているので、冷静に計算出来た方は大丈夫だったのでは?
No.18-4番
※高力ボルト摩擦接合の高力ボルト1本あたりの許容せん断耐力Rs の公式は足し算(和)ではなくかけ算です。この公式についても直前講座でふれました。
しかしその他にもはじめて見るような選択肢が多く、迷われたのではないでしょうか?正答率は低いのでは?
No.19-5番
※固有周期にはTn=2π√M/K の関係があり、Tnは固有周期、Mは質量、Kはバネ定数。質量Mが分子にあるので、質量が大きいほど固有周期は長くなります。
しかしこれについては講座では扱っていなかったので、正答率は低いかもしれません。
No.20-1番
※これは直前講座でやりましたね。木材の強度の大小関係、曲げ>圧縮>引張>せん断は必ず覚える!!と繰り返し言っていたので、みなさん正解出来たのではないでしょうか?
No.21-3番
※これも直前講座でやりました。スランプ値はコーンのトップから、フレッシュコンクリートがへたった高さまでの下がり値です。
No.22-1番
※コンクリートのかぶり厚さは、引張り側は強度計算に入れずに無視しますが、圧縮側は計算に入れる事を本講座でやりました。
No.23-3番
※常温での伸び、ヤング係数の公式、ともに直前講座でやりましたので、1番、2番は計算してOKがでたのではないでしょうか?また、鋼材のヤング係数は強度に関係なく一定、、、と繰り返していたので、みなさん正解出来たと思います。
No.24-5番
※強化ガラスは切断不能、というところを覚えていたら出来ましたね。
No.25-2番
※講座ではいつも各種材料は自習なので、難しかったかもしれません。
しかし2番以外は正しい、というのはテキストに明記されています。2番については書いてないので、迷われたかもしれませんが。。

以上、総合すると、今回は比較的簡単だったのではないでしょうか?
結果が出るのが楽しみですね♪