10/24土曜日、宇都宮へ行って来ました。初めて訪れる街です。
大宮から東北新幹線なすので25分。意外と近い!しかし、昭島から片道4000円です。(新幹線自由席特急券含む)やっぱり遠い???
午前中は先輩とふたりで街歩きを楽しみ、午後は東京ガスのSUMIKA Projectの見学会に参加してきました。
その様子は宇都宮散歩1-旧篠原家住宅-、宇都宮散歩2-餃子-、宇都宮散歩3-二荒山神社菊水祭-をご覧下さい。
SUMIKA Projectの見学会の様子はSSDブログをご覧下さい。
お昼の餃子を食べて外に出るとなにやら神社がにぎやかです。
お祭りのようなので、腹ごなしに神社へ寄ることにしました。
丸帽子に羽織袴のおじさまたち、、、不思議な光景です。お稚児さんがかわいい♪
お神楽の演奏があったり、神主さんがなにやらお祈りしていたり、しばらく行事が続いていました。おそらく神事の後にパレードが始まるのでしょう。
にぎにぎしく行われている神事の正面の階段を、ちょっと失礼、、、と登っていきます。
階段の中程のとこから脇にそれると、馬がたくさん!!びっくり!!
しかも時代装束の人々が!弓を背負っている人も!馬も綺麗な鞍をつけています。
馬たちもパレードするのでしょうか?流鏑馬があるのでしょうか?
さらに階段を上っててっぺんの本殿まで行きました。なかなか広くて立派な神社です。
ちょうど七五三のシーズンで、着物でおめかししたかわいらしい姿がたくさん見られました。
家に戻って調べたところ。。。栃木観光・物産ガイドのサイトより:
「菊水祭」は宇都宮二荒山神社の大祭である「秋山祭」の付祭りで、1673年(寛文13)から続いているといわれています。祭りは2日間にわたり、神社
を中心として東を下町、西を上町に分け、二荒山神社の祭神である豊城入彦命が鳳輦(ほうれん)に乗り両町を一日ずつ渡御します。渡御には、大榊や猿田彦、
獅子頭などを先頭に、裃や紋付羽織を身に付けた50町内の代表が連なり、錦旗や流鏑馬武者、宮司が乗車する馬車などが続きます。
「ドーン、ドーン」と行列の到着を告げる太鼓の音とともに、真っ赤な天狗の面をかぶり、矛を手に持ち、高下駄をはき、「ノッシ、ノッシ」とやってくる猿田彦の姿は勇壮です。
また、両日、古式ゆかしい鳳輦渡御や流鏑馬が行われます。馬に乗った武者が馳せながら、鏑矢で的を射る流鏑馬の神事も勇壮です。
ということでした!私たちは12時半に今泉で集合で、SUMIKA Projectの見学会があるので、ゆっくり見ていることはできませんでしたが、よいタイミングでお祭りに遭遇しました。
この後、SUMIKAProjectについてはSSDのブログをご覧下さい。
宇都宮といえば餃子。というわけで、二荒山神社のほうまで、ぶらぶらと散歩しながら歩いて行くと、途中「みんみん」という餃子屋さんで行列を発見!11時半開店で、まだ11時頃だったのですが、すでに20人くらいの行列ができていました。
並ぶのはイヤだったので、そこを通り過ぎて、神社の前の長崎屋の地下へ。
「来らっせ」という宇都宮の各種餃子店の餃子が食べられるお店へ。
曜日によってある餃子が違うようで、土曜日コースの中から4皿注文しました。
写真上の左が美人白ネギ餃子、右が小松菜たっぷり餃子、写真下の右が巨大餃子。
基本1人前6個で250円から350円。巨大餃子は3個で1皿でした。この後、もうひとつ家庭的な餃子というのも追加。
どれもお野菜がたっぷりの、普通の焼き餃子。巨大餃子だけは、スパイスが色々入っていて、八角のような香りがしました。
なぜ、宇都宮=餃子???
宇都宮に着いてからずっと疑問だったのですが、見学会の帰りに宇都宮在住の会長にお話を伺いました。
なんでももともと宇都宮は日本で一番餃子の消費量の多い都市だったそうです。(それがなぜか??はまだ疑問。。。)普通の高校生が、学校帰りにファストフード店でハンバーガーを食べる感覚で、おやつに食べる人が多いそうです。なので、1皿250円と価格もハンバーガー感覚。それを町おこしに使ったそうです。もとは例の行列のお店「みんみん」の店長さんが中心となり、宇都宮餃子会を結成。広く全国にひろめていったそう。11/7-8には宇都宮餃子祭りもあるようです!
帰りに駅ビルの中の来らっせにより、お土産を買いました。
冷凍の餃子、24個入り。私は昼に食べたのでもう結構でしたが、パパと子どもの夕飯になりました。
あとはカルビーのポテトチップス餃子味バージョン!
話がちょっと前後しますが、宇都宮散歩3-二荒山神社の菊水祭-につづく
10/24土曜日、住居の会の見学会で宇都宮へ行くので、先輩とふたり、午前中から行って街歩きを楽しみました。
100円で一日借りれるレンタサイクルがあるというので、まずそこへ向かったのですが、身分証明を出してカードを作成しないとならないとか!免許も保険証も家に置いて行ってしまったので、泣く泣く断念。徒歩で移動することになり、当初の予定の半分も回れませんでした。。。涙。
まず向かったのは駅から徒歩3分ほどのところにある旧篠原家住宅。国指定重要文化財です。宇都宮は空襲でほぼ全焼してしまった街ですが、この篠原家の主屋と蔵は焼失を免れた貴重な建物です。100円の入場料を払って中に入ると、親切なボランティアのおじいさまが、丁寧に解説してくださいました。
1階の土間とお店の間にある大黒柱はケヤキで、なんと450角!!ラーメン構造のRC柱としてもいいほどの太さです。びっくり。明治28年築ですが、柱梁接合部には金物が使われています。
しかも通し柱で、2階へあがると、、、
床柱になっていました!この床の間がまた、すごい!2間半です。つまり4550mm!!こんな巨大な床の間を見たのは初めてかも~。ケヤキの1枚板です。
掛け軸だって、通常の3倍の幅があります。ここは20帖の大広間で、畳は広間敷き。床の間以外の3方を廊下で囲まれています。
この柱、棟木まで達していて、11mを超える大木だとか!
宇都宮で有数の豪商だったので、このような高価な材をふんだんに使うことができたのでしょう。しかし、内装は地方の質実剛健さが現れていて、決して華美ではなく、いいものをドカーンと使う豪放なしつらえになっています。
広間の庭側の廊下。ガラスは昭和初期になって入れられたものですが、木製建具が、おばあちゃんの家のような懐かしさ。
廊下の床は8間の長さを1カ所で継いでいるだけの超長尺!つまり1枚の板の長さが4間、7280mmです!!
←2階から蔵を見おろす。
写真が暗くていまひとつですが、左が主人家族用の箱階段。右が使用人用の箱階段。使われている材料も、引き出しの把手も全く違います。動線も完全に分離。この二つの階段は土間を挟んで向き合っています。
主人用箱階段の把手は獅子頭。階段下にある隠し金庫、外はドイツ製のものですが、中の桐のタンスの把手はやはり同じデザインです。金庫の扉内側には篠原家の文字と家紋が金色で入っています。
お庭から主屋を見上げます。先ほどの2階のガラス窓が連窓になっています。庇だけが侘しいトタン製ですが、戦時中に金属供出でこのようなことになったのでは?とのこと。庇を支える方杖にアールがかかっていたりしてこじゃれています。
庭の奥に石蔵が3つ並んでいます。
真ん中の蔵だけ、中に入って見学できるのですが、その小屋組がものすごいのですが、なんであんなに???と疑問におもっていたのですが、どうやら、現在は普通の瓦屋根ですが、昔はこの写真に写っている庇の屋根と同じような石屋根だったのでは?と言うお話でした。それなら、あの、過剰な小屋組みも納得!
これが蔵の2階の小屋組です。400Φはあるかというものすごい巨大な丸太!
丸太には嘉永4年、の文字。蔵は江戸時代のものです。
この巨大な梁を支える柱は180角くらいあるものが910ピッチで並んでいます。
また、垂木がすごい。105角くらいの、柱か?!というごつい垂木がびっしり。
ここまで過剰な小屋組、、、石葺きだから、でなければ、理由がわかりません。
蔵の1階には壁のつくり方断面が展示されていました。大谷石を張って、その目地にしっくいでなまこをつくっています。外の実物の一部にはしっくいが浮いてしまっているところも数カ所ありました。今では補修できる腕のある左官やさんも少なくなってしまったとか。
主屋の土間と、お店の様子です。なんだか「しゃばけ」の若旦那が出て来そう!
焼失したその他の建築物も含めた、昔の模型がありましたが、道路から店→庭→蔵と醤油の醸造所などが配置されていて、小説の中で想像していた江戸時代の商家の様子が具体的にイメージされ、大変面白かったです。
宇都宮散歩2-餃子-に続く