Sakita Blog

1級建築士事務所Sakita Space Design主宰
崎田由紀のブログ。

H22年度2級建築士試験 製図試験

2010-09-14 23:35:55 | 建築士試験

9/12に2級建築士の製図試験がありました。みなさんお疲れさまでした。
当日夜にSS学院で受験生の方々のお話を伺いプランを拝見しました。
今年の課題は2世帯住宅。以前も数回2世帯が出題されたことはあるのですが、今までのものは2世帯というよりは1世帯+母という同居住宅だったのに対し、今回は兄弟2世帯+母です。
これがどういう意味を持つのか。今まで以上に動線に対する配慮が必要なのではないでしょうか?
講座の中でも共有部分を中心に左右に世帯のゾーニングを分けた問題を数回練習しました。その時に動線の交錯について説明したつもりだったのですが、なかなか難しかったようです。
また、隠し玉としては、共用の土間と2階の母の居間から見れる樹木の配置がありました。それについては多くの方が2本あるということを活かして、土間は北に配置して北に樹木1本、母のリビングは南に配置して南に樹木1本という計画でした。
それを反映して、1案は土間を南に配して樹木2本とも南のものと、1案は北と南に1本ずつの案を作成してみました。
D10p
↑奥行き9100の真四角のプランです。1階のゾーニングをわかりやすいように色分けしてみました。
D8p
↑奥行き7280の北側に土間部分を突出させたプランです。
「近隣に住む知人友人が集う」というコンセプトだと、北側の道路よりに配置するのが正解かもしれませんね。
どちらのパターンも、延べ床面積のマックス250㎡に近い大きめの案になっています。
どちらの案もきれいな3層構造で納まっていて、敷地も去年のように厳しくなく、すんなり計画できました。
今年は大きな建物になることがわかっていたので、まず描き上げることができるかどうかがひとつの大きなターニングポイントになると思ったのですが、意外とみなさん描き上げることはできていたようなので、はたしてどこが合否を分けるポイントになるのか?動線なのか。樹木なのか。
意外性という意味では母だけ2階でエレベータ付きというのも、普通は高齢者は1階にまとめることが多いので、母の部屋の設置階違反をしてしまう方もいる??でもはっきりと2階と書いてあるのでそれはないか、、、。エレベータを忘れるというのは致命的な失点になるかもしれませんが。。。
樹木が敷地外に出てはダメ、建物にかかってもダメというのがポイントでしょうか?
しかし樹高5mということは、2階の軒は木よりも上なので考慮しなくて大丈夫ということですね。下屋の軒があたらないようにする必要がありますね。その辺を伏図で確認するのでしょうか?
土間を共有するというのは、最初に課題を見た時に、小谷部先生の七沢の2世帯住宅を思い出し、土間共有があるかも?と思ったのですが、生徒のみなさんに紹介することができませんでした。紹介していればよかったなあ。。。後悔。
まあ、何はともあれお疲れさまでした。12月に、いい結果が出ることをお祈りしています。1月の合格祝賀会で美味しいお酒を皆さんと飲めることを祈って。。。