やっとうちの区にも、法人型障害者地域活動ホームが建設され、この4月にオープンすることになった。
わが家から歩いて20分ほどのところに現在建設中だ。
今までは隣の区にある施設を利用しており、一時ケアやショートステイなどを使って私の仕事や余暇の時間を作ってきた。
また同じような場が近くに出来るということは、選択の幅が広がるのでとても助かる。
その準備室に利用登録へいってきた。
社会福祉法人の担当の方が面談に応じてくださり、息子の障害の程度や日常の細かい様子などの聞き取りがあった。
いろいろと話していくうちに、自分の理想とする障害者への対応とか、親のスタンスとか社会福祉の話まで飛び火して2時間以上も盛り上がってしまった。
子どもがまだ幼くて自分もまだ若かった頃は、なんとか自分の頑張りで自分の力で息子が幸せだと感じられる環境を手に入れようと、いろんなことをやった。
おかげでいろんな分野の方とお知り合いになれ、貴重な体験もし、大変だったけれど充実した日々だった。
その一方で、人として成長をする息子に自分だけで対応することの困難も味わい、もう心身ともに限界!というときに今の養護学校に出会ったのだ。
3年という時間を、ある意味人の手を借りて息子を育てた経験から、ひとりで抱え込まなくても息子はちゃんと育っている、いやむしろ親子とも楽になるのだということを実感することができた。
これから先、2年後に学校というパラダイスを離れた後、息子は家庭以外の居場所をどんどん広げていく必要がある。
そのためにも、積極的に人の手をお借りしようと思う。
人が生きていくにあたり、自分が誰からも必要とされない忘れられた存在だと感じるのが一番辛いことだ。
そういう思いを絶対させない。
それが福祉の意味ではないかと思う。
担当者の方も同じ考えだとわかって、4月から利用できるのを楽しみにしている。