日本で最も古い占いの記録は、イザナミ・イザナギの国産みのときである、と
2012年7月14日(土)中国新聞朝刊の「緑地帯」というコラムにあった。
興味深い内容だったので、以下に抜粋しようと思う。
*:`☆、。・:*:`。・:*:`☆、。・:*:`★*:`☆、。・:*:`。・:*:`☆、。・:*:`★
『古事記編さん 1300年 その3 』
男神イザナギと女神イザナミの結婚の場面は実に愉快である。
2人は相談して豊穣の呪力を持つ天の御柱を回って、
出会ったところで結婚し、国土を生み出すことにした。
柱を回ってイザナミが先に声をかける。
「まあなんていいィ男なの」、
そのあとにイザナギが
「なんていいィ娘なんだろう」。
(中略:この、いいィという表記は、原文に発音に関する注が付いているからだという)
さて、2神の国生みはうまくいかなかった。
天つ神(天上界の神)に相談に行くと、占いの結果、新たな方法が示される。
(筆者注:占いの結果、失敗の原因は、女神のイザナミから声をかけたからだと判明した。
そこで、男神のイザナギから声をかけることにした)
2神は再びやり直し、今度は立派に日本列島が生み出されてゆく。
神であるイザナギ、イザナミでさえも、天つ神に相談にいくのだ。
それどころか、天つ神ですら、占うのである。
自然界、つまりこの世には「分からないことはある」ということの肯定である。
キリスト教などの一神教では、全能の神に分からないことなどはない。
ところが日本神話の神々は、分からないことはあると認めるのである。
これこそが日本の美徳と強さのもとだと思う。
初めから成功しなくても、試行錯誤しながら良い結果を導き出せばいい。
こうした生き方が、ユーモアたっぷりの話の中に語られている。
(出雲大社広島分祠教学研究室長 新直子氏の筆による)
* :`☆、。・:*:`。・:*:`☆、。・:*:`★*:`☆、。・:*:`。・:*:`☆、。・:*:`★
占いとは、未来を知る術(すべ)であり、
「裏に通じて表にあらわれていない」心を読み取ることから出たのだ、といわれています。
(『黄小蛾の易入門』 黄小蛾 著 p16より引用)
世の中には分からないことがある、ということを心から理解し、
自然や宇宙、あるいは運命、神に対して畏敬の念を抱く。
そのうえで、どのような手段や方策をとればいいのかを探っていく、それが占いである。
西洋占星術であれば、この世に2人として同じホロスコープの持ち主はいない。
例え同一人物であっても、占うタイミングが違えば、結果が変わってくる。
これが、占いの醍醐味と奥深さであり、
20年以上のあいだ運命学を探求し続けていますが、興味のつきないところだと思うのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます