台湾、親中派のテレビ局閉鎖 免許更新せず、反発必至
2020年11月18日
【台北共同】台湾の通信や放送事業を監督する国家通信放送委員会(NCC)は18日、
親中派メディアとして知られるテレビ局「中天テレビ」に対し、偏向報道などを理由に
放送免許を更新しないと発表した。中国による「浸透工作」を防ぐ狙いだが、
報道の自由に対する侵害として、一部で反発が広がるのは必至だ。
台湾独立志向の民主進歩党の蔡英文政権は統一圧力を強める中国を批判する際
「台湾の民主主義と自由を断固として守る」と繰り返し表明してきた。
蔡政権はNCCについて独立機関だと強調し、決定への関与を否定しているが、
有力テレビ局の閉鎖に対して欧米諸国などが懸念を示す可能性がある。
台湾の当局は18日、台湾最大の親中派メディアに対して偏向報道などを理由に
放送免許を更新しないと発表しました。 台湾の通信や放送事業を監督する
国家通信放送委員会(NCC)は18日、中国政府寄りのメディアとして知られる
「中天テレビ」に対して偏向報道などを理由に放送免許を更新しないと発表
しました。
台湾の放送免許は6年ごとに更新が必要ですが、中天テレビはこの間に事実と
異なる内容を放送したなどとして処分を25回受けています。2018年の選挙の際
には、親中派の候補の内容が9割を超えていたなどとNCCから指摘されていました。
蔡英文総統はNCCについて独立機関だと強調し、決定への関与を否定しています
が、事実上の免許剥奪(はくだつ)で、主に親中派の一部から反発が予想されます。
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