零戦と日本人――特攻の精神
~特攻に散華した英霊に畏敬の念を込めて(4)
[HRPニュースファイル924]
http://hrp-newsfile.jp/2014/1300/
文/岐阜県本部副代表 河田成治氏
【「大和魂」の復活】
◆今、なぜ、「永遠のゼロ」なのか?
映画「永遠のゼロ」は、死生観とは何か?家族や愛する人を護るとはどういうこと
だったのかを考えさせてくれる、素晴らしい作品でした。
わずか70年前に、命を散らして戦った私たちの先祖がいたこと。その事実を自らに
付きつけて未来を照らすことが、これからの日本の繁栄のために、どうしても
必要であると思います。
先人の示された「武士道」「大和魂」。かつて明治期に活躍した新渡戸稲造先生は、
ベルギーの学者に、「日本には宗教教育がないのに、どうやって道徳を教えて
いるのですか?」と聞かれたことがきっかけで、日本人には「武士道」があると
気づき、世界に「武士道」の精神を広めました。
「武士道」は日本精神であったと思います。
江戸時代は江戸幕府への忠義として、明治以降は、
天皇を通じて、日本の神々への尊崇と信仰が、行動規範の根幹にありました。
戦後、徹底的な日本神道への弾圧がかかると、「武士道」は
会社への愛社精神と変身して、日本が大発展する精神的柱となりました。
しかしバブルの崩壊ともに、終身雇用制が失われ、転職が当たり前となり、
フリーターが珍しくなくなったことで、最後の「武士道」の火が消えたのでは
ないかと考えています。
これがバブル崩壊後に「失われた20年」と言われるような、日本が漂流した
真の原因ではないでしょうか。
特攻隊員の死を無駄にしないためにも、私たちは、次の世代に繁栄した
日本を残す義務があります。
日本人が精神的主柱を打ち立てること。
これは単なるモラルの問題ではなく、
これからの未来を拓くための重要な根幹であると思います。
◆いまこそ、日本人の誇りと気高い「大和魂」を復活させるとき
特攻隊員の遺志は、日本の繁栄となって一部は報われた、とは思います。
しかし、大和魂は、戦後教育とバブル崩壊で消え失せました。
本当に残すべきは、日本人としての誇りであり、大和魂であると思います。
いま、なぜ、「永遠のゼロ」が流行るのか?それは神々による、
日本人としての気概、「大和魂」「武士道」精神を取り戻せという指導が
臨んでいるように感じてなりません。
「永遠のゼロ」のような小説や映画のヒットは、偉大なる日本精神が復活していく
予感を感じさせます。
また岐阜県は、特攻潜水艦である「回天」を考案し、自らが「回天」に乗り込んで
初の殉職者となった黒木少佐の出身地です。黒木少佐は、出身地である
下呂市の神社に祭られています。
私たち国民は、日本を支えてこられた諸先輩への心からの尊敬と、
日本は素晴らしい国であるとの認識を持つべきです。
また、国防の危機に際しては、命がけで護ってこられた日本を、今度は私たちが
護り切ることが求められます。
そのためには、憲法9条の改正と集団的自衛権がどうしても必要です。
政府には、一刻も早く国防体制を整え、アジアや世界のリーダー国として、
充分な責任を果たしていくことを望みます。
そして、私たちも偉大なる先人を輩出し続けてきたわが国を、本当の意味
で「神国・日本」にすべく努力精進して参りたいと思います。
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