ちょうど2年ぶりに、夏の尾瀬を訪ねました。
2002年に初めて訪れてから、
今回でなんと10回目になります。
撮った写真をいくつかご紹介いたします。
撮影は、すべて2017年7月21日です。
15年前に初めて尾瀬を訪れた頃からしばらくは、
行くたびに古い(重い!)ペンタックスXPを持参して
扱いに手間取りながらも写真を撮ったものですが、
それが壊れてしまってから新しいカメラも買っておらず、
写真はデジカメ持参の友人におまかせです。
カメラを持たないわたしはスマートホンで、ちょいちょいと撮るだけ。
ところが、電波の届かない高山で電池の消耗が激しいものですから、
1日目の沼にいる間にほとんどアウトになってしまいました。
充電器も持って行かなかったので、
下山するまでスマートホンは、ただの板~状態です。
まあ、たまにはそんなのもいいでしょう、と
緊急の連絡が来ていないことを祈りつつ…
そんなわけで、1日目の尾瀬沼付近で撮ったものだけで、
2日目の見晴(みはらし)~尾瀬ヶ原~下山口の鳩待峠までの写真は1枚もありません。
友人の撮ったものを後日、楽しみにみせてもらうことにします。
群馬県からの入山口のひとつ、大清水から尾瀬入り。
少しきつい登りもありますが、がんばって三平峠まで来ました。
ここまで来るとホッとします。
湿地帯で、つつましやかに出迎えてくれたギンリョウソウ。
1日目の尾瀬沼での宿・長蔵小屋の前に咲いているヒメサユリ。
自生したものではなく、むかしここに持ち込まれたものらしいと聞いていますが、
初めて訪れたときから目にしているわたしには、
ここで咲いていることが自然のように思えます。
可憐なピンクの花です。
大江湿原に咲いていたハクサンチドリ。
今回の尾瀬で、元気にたくさん咲いていた花のひとつです。
これも大江湿原に咲いたホソバノキソチドリ(と思われます)。
見分けのむずかしい花のひとつで、まちがっていたらごめんなさい。
大江湿原の木道。
ニッコウキスゲとワタスゲが同時期に群生しているという、
めずらしい風景がみられた今年の夏の尾瀬でした。
大江湿原。
こんな絵が、360度見渡すかぎり広がります。
ニッコウキスゲが黄色い絨毯のようになる最盛期には、それはみごとです。
それでも、訪ねるたびに、以前より花の数はかなり減っているように感じます。
夏の尾瀬を代表するニッコウキスゲ。
今年は、雪どけが遅かったためか、花の開花時期も遅れているようです。
今週末あたりが最盛期でしょうか。
それにしても、
15年前に初めてこの季節に訪れて、
言葉をうしなうほどこころに迫ってきたニッコウキスゲの群生は
あれ以来みられません。
シカの食害が進み、株じたいが激減しているのでしょうか。
それでも、ここ十数年くらいの間に、
池塘などで無残に荒らされていたミツガシワ(シカの好物)が、
設けられた柵のおかげか、少し復活しているような場所も見かけられました。
写真には撮れていないのですが…
尾瀬では、ザックにつけたクマさん除けの鈴を鳴らしながら歩きます。
クマさんには出会わずにすみましたが、
会いたいオコジョさんにも、今回も出会えずでした。
いつかきっと~!
写真には撮れませんでしたが、であえた花や虫、鳥たち。
とてもかわいい花が多いのですが、おみせできないのが残念です。
興味のあるかたは、調べてみてくださいね。
林の中では、
ミヤママタタビ、ケナツノタムラソウ、レイジンソウ、オオウバユリ、
マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、ズダヤクシュ、ギョウジャニンニク、
ショウキラン、ハクサン(?)シャクナゲ、ヤマオダマキなど。
尾瀬ヶ原では、
カキラン、コタヌキモ、オニノヤガラ、サワラン、トキソウ、タテヤマリンドウ(花も跡も)、
モウセンゴケ(花も)、ナガバノモウセンゴケ、、ミズチドリ、
ヒメシャクナゲ、ツルコケモモ、キンコウカ、ニガナ、
ヒオウギアヤメ、カキツバタ、ヤナギトラノオ、レンゲツツジ、
クロバナロウゲ、ミタケスゲ、ミカヅキグサ、ミヤマホタルイ。
オトギリソウとスミレは、その種類まではわからず。
アオヤギソウ、コバノトンボソウ(?見分けが難しい)、
ノアザミ、チングルマ、ネバリノギラン。
沼でたくさん見られたワタスゲはなく、
原で群生していたのは、
サギスゲ(ワタスゲのように丸まっておらず、筆のようにみえます)。
池塘ではヒツジグサ(開花前のつぼみがひとつ)、オゼコウホネ(開花したのが3つくらい)。
緑はとんでもなく成長したミズバショウの葉。
(白い苞…花と思われているものがきれいに残っている株もひとつふたつ、発見!))
ヤチヤナギ(いい香りです)、コバイケイソウ、ヤマドリゼンマイ、チシマザサ。
ルリイトトンボとハッチョウトンボ。
鳥はホオアカ。
鳴き声だけなら、カッコウも。
いつもそうですが、
尾瀬を出るときは名残り惜しく、
下山して帰ったとたん、
尾瀬を訪れ歩き、見た風景の数々は夢ではなかったのか
という気になってしまいます。
その風景にもういちどであうために、
風や空気を味わうために、
あれが夢でなかったことを確かめるかのように、
またわたしは尾瀬を訪ねずにはいられないのでしょう。
大阪から夜行バスで東京へ。
早朝、新宿からバスか鉄道を使って(今回バスが予約できず鉄道で)
登山口の大清水まで5時間弱。
はるかな尾瀬です。
それにしても、山で食べるごはんは、
なぜあんなにもおいしいのでしょうか。
食材や日用品の数々を黙々と運んでくださる歩荷(ボッカ)さん、
山小屋のみなさんに感謝です。
もちろん、おいしいお酒も味わいました。
なぜかさいごは食い気に。。。^^;
今日も暑い1日になりそうですね。
今朝からパソコンのネットがつながらず、スマートフォンからの書きこみです。
何度も訪ねている尾瀬ですが、ガイドまではとてもとても。
大学時代にサブレンジャーの経験があり、それ以来毎年のように尾瀬に通っている友人に頼りきりです。
教えてもらった花の名前はだいぶおぼえましたが、それでもまだまだですね。
宗和さんは普段から自然に囲まれて暮らしておられるので、あらためて山に登られる必要はあまりないのでしょうが、時には新鮮かも知れませんね。
カールやレオも喜ぶかな♪
もうベテランでガイドができますね。
数十の花の名がすらすら出てすごいです。
きっと心ときめく花達なのだろうと想像します。
雄大な山すそに広がる大湿原、見渡す限りの高山植物の
花盛り、時折聞こえる野鳥のさえずり・・・
多忙な現実を忘れひたすらの登山。
出る汗も心地よくストレスを消し去り
程よい疲労感がお酒も食事も美味しくさせるのでしょう。
何となくわかります。僕も何度か若い時に
石鎚などに登りました。登山の魅力は何といっても
気が晴れるのが一番ですね。僕も今度は
愛犬同伴で登ってみようかしらん。