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新型コロナウイルスワクチン 日本国内の開発・接種状況は(2月26日更新)

2021-03-01 16:13:17 | 日記

下記の記事はhttps://answers.ten-navi.com/pharmanews/からの借用(コピー)です


欧米から遅れること2カ月、国内でも新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。接種の状況や、特例承認を取得したファイザーに続くワクチンの開発状況をまとめました。

INDEX
    1. 高齢者は4月12日から
    2. アストラゼネカとモデルナは春ごろ
    3. フリーザー2万台確保

高齢者は4月12日から
2月17日、日本でもようやく新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。政府は同月14日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したmRNAワクチン「コミナティ」を特例承認。現在、▽国立病院機構▽地域医療機能推進機構▽労働者健康安全機構(労災病院)――の100医療機関に所属する医療従事者約4万人を対象とした先行接種が行われています。

新型コロナウイルスワクチンの接種は、16歳以上の人が対象。3週間間隔で2回接種する必要があり、接種は筋肉内注射によって行われます。

政府のまとめによると、2月25日午後5時時点での接種実績は、100医療機関で計2万1896回。副反応の疑いがあるとして報告された事例は3件で、報告のあった症状は、▽じんましん(1件)▽冷感・悪寒戦慄(1件)▽脱力(手足が上がらない)、発熱(1件)――です。死亡やアナフィラキシーの報告はありません。

3月中に最大266万回分あまりを確保
日本政府は1月20日、ファイザーと年内に約1億4400万回分(約7200万人分)の供給を受けることで正式に契約。昨年7月の基本合意では「21年上半期に1億2000万回分」でしたが、正式契約では供給量を2400万回分上乗せした一方、供給スケジュールは見えづらくなりました。


ワクチンの供給は順次行われることから、政府は(1)国立病院機構などの医療従事者への先行接種=4万人(2)それ以外の医療機関の医療従事者=約370万人(3)65歳以上の高齢者=約3600万人(4)基礎疾患のある人=約820万人・高齢者施設などの職員=約200万人――の順に接種を進める方針。16歳以上の一般の人が接種できるようになるのはその後です。

2月17日にスタートしたのは(1)で、3月中旬をめどに(2)の人たちへの接種が始まる見通し。(3)については、4月12日に一部地域で始まり、同月26日の週にはすべての市町村にワクチンを配送する計画です。

ワクチンの需給は世界的に逼迫しており、供給に遅れが出ているEU(欧州連合)では、域外へのワクチンの輸出に事前申告と許可の取得を義務付けました。国内の接種スケジュールも供給に大きく左右され、予断を許さない状況が続きます。政府は3月中に44万3625バイアル(1バイアル5回接種なら約222万回分、6回接種なら約266万回分)あまりの確保を見込んでおり、5月上旬からファイザーの生産力に応じて供給量が増加していくと見通しています。

優先接種の対象となる基礎疾患は、▽慢性の呼吸器疾患▽慢性の心臓病▽慢性の腎臓病▽糖尿病▽血液疾患▽免疫の機能が低下する疾患――など。妊婦については、ワクチンの安全性・有効性に関するデータが不足しているため、現時点では優先接種の対象に含まれていません。


アストラゼネカとモデルナは春ごろ
日本政府はファイザーのほか、米モデルナからmRNAワクチン5000万回分(2500万人分)、英アストラゼネカからウイルスベクターワクチン1億2000万回分(6000万人分)の供給を受ける契約を結んでいます。

アストラゼネカは2月5日、特例承認を求めて厚生労働省に承認申請を行いました。申請データは海外でのP3試験の中間解析結果が中心で、日本で行ったP1/2試験のデータは3月中には提出する予定といいます。順調にいけば、春ごろに承認される見込みです。

日本向けのワクチン原液は、海外からの輸入に加え、JCRファーマによる国内製造によって調達。国内での製剤化などは、第一三共、第一三共バイオテック、MeijiSeikaファルマ、KMバイオロジクスが担います。

モデルナのワクチンは、武田薬品工業が国内での開発と流通を担当することになっており、1月21日から国内でP1/2試験を実施中。武田薬品は、米ノババックスが開発した組換えタンパクワクチンも国内で生産・供給する予定で、2月24日にP1/2試験を始めました。モデルナのワクチンは今年前半に供給を始める予定で、ノババックスのワクチンは今年後半の供給開始を目指すとしています。


国内ではこのほか、アンジェスがP2/3試験を行っていて、ヤンセンファーマや塩野義製薬も初期の臨床試験を実施中。KMバイオロジクスや第一三共、IDファーマも、今春にかけて臨床試験を開始する予定です。

ワクチンの開発は感染状況にも左右され、有効なワクチンの接種が始まれば、特に遅れをとっている日本勢は臨床試験の実施が難しくなる可能性があります。医薬品医療機器総合機構(PMDA)は昨年9月に発表した指針で、海外で発症予防効果が確認されたワクチンと比較することで有効性を評価できる可能性に言及。海外での大規模臨床試験の実施も視野に入れる必要があり、国産ワクチンの実用化はまだはっきりと見通すことはできません。

生産体制を整備
開発と並行して、生産体制の整備も進められています。政府は2020年度の第2次補正予算に、生産設備などの費用を補助する「ワクチン生産体制等緊急整備基金」として1377億円を計上。昨年の第1次公募では、▽アストラゼネカ▽アンジェス▽塩野義製薬▽KMバイオロジクス▽第一三共▽武田薬品工業――の6社に総額900億円あまりが助成されました。

日本勢で開発が先行するアンジェスは、タカラバイオなどの参画を得て生産体制を構築。塩野義は、アピとその子会社であるUNIGENと協力し、21年度末までに年間3500万人分の生産体制を整備することを目指しています。23年度の実用化を目指しているKMバイオロジクスも、21年度末までに半年で3500万回分を生産できる体制を整備中。武田薬品は、ノババックスから技術移転を受けて国内生産することになっており、年間2億5000万回分以上の生産能力を構築するとしています。


フリーザー2万台確保
新型コロナウイルワクチンの接種は、予防接種法に基づく「臨時接種」の特例として、国の指示の下、都道府県が協力し、市町村が主体となって実施。接種費用は国が全額負担し、接種は原則として住民票のある市町村で受けることになります。接種の期間は来年2月末まで。自治体では現在、高齢者への接種開始に向け、接種会場の確保や対象者への通知といった準備が急ピッチで進められています。

国はワクチンの保管に必要となるフリーザーを2万台(ファイザーのワクチンに使うマイナス75度のものを1万台、モデルナのワクチンに使うマイナス20度のものを1万台)確保。1月27日には川崎市で集合接種を想定した訓練を行いました。

解凍後5日で使い切る
ファイザーのワクチンはドライアイス入りの保冷ボックで保管することもできますが、10日程度が限界といいます。解凍後は5日で使い切らなければならず、綿密に計画しなければ限られたワクチンを無駄にすることになりかねません。


複数のワクチンが国内で使用できるようになれば、それぞれのワクチンの特性に応じた管理や接種体制が必要になります。国は、1つの接種会場で取り扱うワクチンは原則1種類とし、やむを得ず複数のワクチンを扱う場合も曜日によって明確に区分するなどの対応を要請しています。医療機関や接種対象者が混乱しないよう、入念な準備と周知が求められます。

(前田雄樹)
(公開:2021年1月14日/最終更新:2021年2月26日)


「100円ショップで買い物がしたい」知的障害の息子、鬱病の夫、脳梗塞の母をケアする女性の唯一の夢

2021-03-01 15:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

24年前、最重度知的障害・自閉症の息子を出産した
結局出産の1週間前まで働いていた清水さんだったが、5月に破水が起こり、産院へ行くと、看護師に「これは(普通の)破水じゃないよ」と言われて帰宅。翌日も破水があり、産院へ行くと、主治医に「何でもっと早く来なかったの? 生まれても、知的障害とか、肺炎とか、髄膜炎とかが出るかもしれないよ?」と言われ、分娩室へ向かいながら、内心大パニックになった。
「知的障害とか自閉症は、脳に明確な異常が見られるわけではなく、産後しばらくは違いがわかりません。しかし成長するにつれて、他の子との差が明確に現れてきて、『うちの子は何でこんなこともできないの?』と思うことが多くなっていきました」
息子は、抱っこしてもおんぶしてものけ反るため、おんぶ紐をすり抜けて落ちてしまいそうで怖かった清水さんは、常にぎゅっと強く抱っこしていた。
また、話しかけても、名前を呼んでも相手の顔を見ようとしない。絵本を見せても、「犬はどれ?」と訊ねても、興味を示さず、ただ大泣きするだけ。
1歳半検診のとき、まだ言葉が出なかった息子は、小児科へかかるようすすめられる。ところが、脳波を調べたり、CTを撮ったりしても異常は見られず、「3歳にならないと診断はできないので、それまでは成長過程を見守りましょう」と医師に言われた。
「当時(1990年代後半)は手元にパソコンもスマホもなく、医師からも役所の保健師さんからもお母さん友だちからも、みんな母親の私に気を遣ってか、『どこも悪くないよ』『普通だよ』と言われてきましたが、それが辛かった。私も夫も『おかしい』と思っているのに、何がおかしいのかはわからず、誰も教えてくれず、ずっと悶々としているのが地獄のように苦しかったです」
銀行員の夫は朝早くに出勤し、夜遅くまで帰ってこない。清水さんは、朝から晩までグズグズな息子に振り回されてクタクタになっており、夫が帰宅する頃にはぐったり。部屋の中は、息子が暴れて壊したり、食事をこぼしたりしたあと、清水さんが疲れ果てて、片付けられずにそのままになっていることもしばしばだった。
そんな中、息子が2歳になった頃、清水さんは大量に下血。夫の運転で病院を受診すると、大腸からの出血と分かり、大学病院に入院することに。医師から原因はストレスだと言われ、入院中は車で2時間くらいのところにある、清水さんの実家に息子を預けた。
やがて、3歳が目前に迫る頃、児童相談所を訪れると、息子をひと目見た児童相談所の所長が言った。
「お母さん、この子は自閉症ですね」
それを聞いた瞬間、清水さんは所長の手を握り、「やっと言ってくれました! ありがとう!」と固く握手をしていた。3歳になったとき、ついた診断名は、「知的障害を含む自閉症」。知的障害のレベルは最重度で、言葉が出ず、人とコミュニケーションが取れず、こだわりが強いという特徴があった。
最重度知的障害・自閉症の息子の子育て
息子が3歳で通園施設に通い出すと、清水さんは、「大好きな100円ショップでゆっくり買い物がしたい」という夢を叶えようと実行に移した。
息子は数秒もじっとしていてくれないため、商品をゆっくり見られないだけでなく、レジでお会計するにも、大暴れする息子を取り押さえながら財布を出して、やっと購入できるという感じだったのだ。
ワクワクしながら店に入ると、清水さんは涙が溢れてきた。
「息子が生まれてから、1人でこんなにゆっくり買い物ができる日が来るとは、想像する余裕さえありませんでした。通園施設のありがたさを噛み締めつつも、息子が障害児という現実は重く、涙が止まらなくなりながらも、他のお客さんに気が付かれないように、存分に買物を楽しみました」
息子は小学校に入学する年に、養護学校に入った。
清水さんは、息子が居ない間に家事や買物を済ませる。息子は目を離すと何をし始めるか分からず、言葉で注意しても通じないため、危ないものから遠ざけ、安全な環境を作ったうえで、気の済むまでやらせるしかない。些細なことで機嫌が悪くなると、物を投げたり壊したり、清水さんに掴みかかってきたりすることもあった。
息子が中学生になった夏休み。ずっと家の中にいると息子が機嫌を悪くなるため、買物にでも行こうかと車に乗ったとき、ルームミラーに写った自分の顔に一瞬目が止まる。口が異様に曲がっていたのだ。「あれ? なんでだろ。嫌だな、変な癖がついちゃったかな」。そのときは特に気にもとめず、そのまま出かけた。
しかし夜になると、だんだん不安になってくる。顔の右側だけ下がってきて、右目は瞬きができない。口の右端が半開きのまま閉じないため、飲み物を飲んでもこぼしてしまう。
深夜に帰宅した夫に「絶対おかしいよ。病院に行きなよ」と心配され、「脳が原因だったらどうしよう?」と動揺する。
翌朝、行きつけの内科に電話したところ、「ああ、それは耳鼻科なので、耳鼻科で相談してみてください」と言われ、近所の耳鼻科へ行くと、「入院ですね」と言って大学病院への紹介状を書かれた。
「耳の中の神経がストレスで壊れてしまったらしく、表情が動かせなくなっていたようです。治療は、強いステロイドを大量に点滴で投与し、監視が必要になるため、入院しないといけませんでした」
入院中は、車で1時間半ほどのところで一人暮らしをしている義母が来て、息子や夫の世話をしてくれた。
「息子は中学生くらいまでは、常にイライラしている感じでした。気に入らないことがあるとパニック状態になり、地団駄を踏んで、窓ガラスをバンバン叩いて怒っていました。一番ひどかったのは、15歳の時です。虫歯の治療の後、麻酔が切れて痛みが出てきたせいでパニックになり、テーブルやテレビなど、リビング・ダイニングにあるものをほとんどなぎ倒して暴れました。私は身の危険を感じて外に避難し、そろそろ落ち着いたかなと思って玄関を開けると、息子が血まみれで立っていました」
息子は、割ったガラスのコップで手を切り、その手であちこち触ったため、家の中はまるで殺人事件現場のよう。冷蔵庫の引き出しの手をかけるくぼみには、血が数ミリ溜まっていた。
清水さんは真っ青になり、すぐさま夫に電話する。仕事中だったが、電話に出た夫は救急車を呼ぶよう言った。
救急車が到着すると、清水さんは事情を説明。救急隊員は血だらけの息子を見て、「最近子どもの虐待が多いため、決まりなので、念のため家の中を見せてもらいますね」と言って家の中を確認。血のついたコップを発見し、「このコップですね」と言い、テキパキと応急処置をした。
病院に到着すると、息子は暴れて傷口を縫えないため、包帯を巻かれて終了。仕事帰りの夫と落ち合い、3人でタクシーに乗って帰ると、大惨事の後片付けをした。
夫が適応障害から鬱に
清水さんの義父は、40代でベーチェット病を発症。ベーチェット病とは、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患で、難病に指定されている。発症以降、闘病を続けてきたが、70代に入ってから急激に悪化。

清水さんは障害を持つ息子を抱えながら、義父の病院への送迎や病院手続きなどをする義母をサポートした。夫には姉がいるが、関西に住んでいるため、あてにできない。
息子が中学生に上がる頃(2010年頃)、義父は肺がんを併発し、帰らぬ人となった(享年78歳)。
その頃から清水さん(当時36歳)は入浴中、発作的に強い不安に襲われることが増える。
「ふと、息子と自分の将来について考えると、強い不安に襲われて、まるで今現在、自分が死んだような気持ちになり、息子を1人にしてしまう恐怖感で耐えられなくなりました」
しばらくして夫(当時43歳)が転勤になり、上司からパワハラを受け始めた。夫はストレスから精神のバランスを崩し、心療内科に通い始める。幸い夫の味方は多く、深刻な状況にはならなかったが、主治医に夫が清水さんのことを話したところ、「奥さんのほうが心配だから連れて来てください」と言われた。
清水さんは気が進まなかったが、障害の程度を判定する障害者区分認定を受けるために、息子を心療内科に連れて行く必要があったため、ついでに自分も受診。清水さん自身は自覚がなかったが、医師は清水さんの不眠を見抜き、睡眠導入剤と抗不安薬を処方した。
ところが、息子の養護学校卒業が迫ると、清水さんは再び強い不安に襲われ始めた。
「養護学校は、子どもも親も同じ境遇の人ばかりで居心地が良く、ふと、『もうすぐ卒業か、せっかくできたお母さん友だちとの交流も減るだろうな』と思ったら、急に恐怖心が湧いてきたのです」
そこで清水さんは、「働きに行こう! 新しいコミュニティができるし、お給料ももらえて、お客さんの役に立つこともできる!」と思い立つ。清水さんは週3~4日、大好きな100円ショップでパートとして働き始めた。
「息子や夫の世話をしても感謝されませんが、お客さんからは喜んでもらえます。仕事に行くと気持ちがシャキっとするので、私にとってはすごくいい気分転換になりました」
しかし2017年。再び夫(当時51歳)が転勤になり、新しい上司からパワハラを受け始める。前支店では味方が多かったが、今回はほぼ全員が上司側につき、夫は苦しんだ。それでも夫は半年ほど頑張っていたが、適応障害と鬱病の診断書が出されると、夫は問題の上司に診断書を提出し、1年間の休職に入った。
そして2018年末。会社から今後の選択肢を提示され、夫は退職を選んだ。
父親が突然死、母親が言語障害に
悪いことは重なるもので、同じ年、清水さんの父親が体調を崩し、病院を受診すると、心臓が悪いことが発覚。専門の医師に診てもらう段取りをしていたところ、入浴中に急死していた。74歳だった。
「父はお酒が大好きな人でした。それでも晩年の数年間は、自発的にお酒をやめてくれていたのですが、体調が悪化したあたりには、こっそりお酒を飲んでいたようです。心臓が悪いのにお酒を飲んでお風呂に入り、一度救急車のお世話になっているにもかかわらず、また同じことをやり、今度は亡くなってしまいました」
当時、67歳だった母親は、まだフルタイムでバリバリ働いていた。夜、仕事から帰宅して父親の姿がないことに気付き、家中を探し回ったところ、浴室で発見した。
母親から電話を受けた清水さんは、何となく嫌な予感がしていたという。実家に着くと、救急車ではなくパトカーが停まっていることに気付き、「やっぱり……」と思った。自宅での急死だったため、家族への事情聴取や遺体の検視が行われた。
そんな最中、ふと母親に話しかけると、反応がない。座ったまま固まったようになり、言葉が出ない。ちょうど到着した葬儀社の担当者も異変に気付き、救急車を呼ぶことに。
「病院に着いたとき母は、人が変わったように暴れ、『もう死んだっていいんだ~!』と叫び、手がつけられない状態になっていました。普段はこんな人ではないので驚きました。後で知ったのですが、脳梗塞の急性期に出る症状の一種だったそうです」
MRIを撮ったところ、脳梗塞によって言語領域が損傷を受けていることがわかり、急遽大学病院へ転院となった。だが、翌日に父親の通夜・葬儀を控えている清水さんは、一人っ子のため、他に頼れるきょうだいはいない。
翌日、母親の付添は母方の叔母に頼み、自分は喪主を務めた。導師が息子を気にかけ、大きな音を鳴らさないようにお経を上げてくれたため、息子は奇跡的に葬儀に参列できた。
それからは、毎朝息子を送り出してから実家へ向かい、少し実家を片付け、父親が兼業農家だったため、少し農作業をやり、母親の病院を見舞い、着替えなどを交換し、施設から戻った息子のことは夫に任せ、清水さんは22時頃帰宅する……という日々を過ごす。
1カ月後、母親はリハビリ病院への転院が決まった。
母親は運動能力には問題はなかったが、脳梗塞の後遺症で以前のようには言葉が出ず、出ても「窓開けるね」と言いながら閉めるなど、行動と反対の言葉を言うようになってしまっていた。
「医師から『もう1人暮らしは難しいよ』と言われ、何よりも母自身が、父が亡くなった家で一人暮らしをすることができなくなってしまったので、私の家へ呼び寄せ、同居することに決めました」
母親は、浴室で亡くなった夫を見つけたときの記憶が、トラウマになってしまったのだ。
自閉症の息子と鬱病の夫、体が不自由な実母・義母との5人同居生活
2020年1月。9年前に夫を亡くして以降、一人暮らしを満喫していた89歳の義母が庭先で転び、肩を骨折。肩にボルトを入れる手術を受けるため、入院することになる。
生活が不自由になった義母は、手術前と手術後の合計半年間、関東地方在住の清水陽子さん(仮名・46歳・既婚)の家で同居することになった。4LDKの自宅内には、最重度知的障害・自閉症の息子(22歳)と、その介護を一手に引き受ける清水さん、上司によるパワハラで鬱病になり休職中の夫(52歳)の3人家族、さらに清水さんの母親(69歳・脳梗塞の後遺症で言語障害)、そして義母という5人の同居生活が始まったのだ。
清水さんは炊事・洗濯だけでなく、「息子には恥ずかしくて頼めない」という義母の背中を毎晩流し、頭を洗ってあげるなど、献身的に介助した。
幸い嫁姑仲は良く、義母は、自分が入院しても見舞いにも来ず、お盆とお正月くらいしか顔を見せない娘(清水さんの義理の妹)のことを「あの娘はダメね」と、不満をこぼした。母親と義母も、ちょうど20歳の年齢差があるためか、お互い好意的だった。
コロナの第1波も去った7月になると、義母の肩は完治し、自分の家に帰宅。再び母親と夫と息子、4人での暮らしに戻り、一息ついたのもつかの間、義理の母は鬱病を患ってしまう。月に2回、心療内科への通院が必要になり、退職した夫が様子を見がてら連れて行くようになった。
コロナ第3波が始まった11月、母の認知機能が急激に低下した
第3波が始まった11月。さらに追い打ちをかけるような出来事が起こる。
母親が「お腹が痛い」と訴え始めたのだ。清水さんは心配し、母親と同じ部屋で眠っていたが、夜中に何度も起こされ、早朝に嘔吐で目が覚めた。
「これはまずい」と思った清水さんは、息子を施設に預けると、母親を連れて病院へ。母親は脾臓が腫れて、炎症を起こしていた。血液検査の結果も良くないため、そのまま入院に。医師には、「2週間ほどで退院できる」と言われたが、その3日後、突然母親の意識がなくなり、別の病院へ転送。さまざまな検査をしたが異常は認められず、夜には元の病院へ戻った。
医師によると、症状は安定したが、認知機能の急激な低下が見られているとのこと。現在も予断を許さない状況だ。
子育てと複数人の介護を同時に担当する辛さ……
清水さんの息子は22歳になった。現在も、朝晩の歯磨きと入浴は清水さんが全介助し、食事と服の着替えは一応自分でできるが、食事は手づかみで、服は前後ろや裏表になっていることが多い。
「息子は今でも大きな建物に入るのが嫌で、入ると大絶叫します。食べられるものがすごく限られていて、好きなものでもパッケージや味がリニューアルすると、途端に食べなくなってしまいます。睡眠もまとまらず、夜中や早朝に起きてしまうこともしばしばです」
息子は現在、障害者福祉施設に通っている。軽度の障害者は簡単な作業を行うが、障害が重い息子は作業量が少なく、主にレクリエーションをしてお昼ご飯を食べ、掃除をして帰ってくる。
機嫌よく通ってくれる間はいいが、夏に大好きな水遊びが中止になると、機嫌が悪くなり、2カ月ほど通ってくれなかった。
一方、夫は回復傾向とはいえ、うつ病で心療内科に通院を継続。現在は国家資格取得を目指して勉強中だ。
「息子が小さかった頃、夫は仕事で朝から晩までいなくて基本私のワンオペ。肉体的にも精神的に参っていた私は、夫を気遣うこともできず、会話もありませんでした。障害のある子の親御さんは離婚率が高いのですが、うちはよく離婚しなかったなと思います」
お笑いコンビU字工事の漫才…私が笑うと、息子の精神も安定
養護学校でできたママ友とは、現在も、同じ悩みを共有してきた戦友のような仲だ。
「ママ友とよく、『私が倒れたらどうなるんだろう?』っていう話をしているんです。みんな、障害のある子どもに頼れないことはわかっているので、『最悪みんなで一緒に住まない?』って話してます」
睡眠障害や軽い鬱を患っているとはいえ、清水さんから感じられる明るさやおおらかさは、長い間苦労や不安を経験し、その時々に自分で考え、解決や納得をしてきたからこそ得られた賜物のように思う。
「息子はテレビがついているとすぐに消してしまうのですが、15~16年ほど前に偶然お笑いコンビ・U字工事の漫才を見て笑ったところ、息子もつられて笑い、それからはお笑い番組は見るようになりました。私が笑うと息子も笑い、息子の精神も安定しました。彼らには感謝しています。当時は笑うことを忘れるほど辛かったけれど、今は、めったにできない経験をしてきたからこそ、ちょっとやそっとじゃ動じない落ち着きや、人間としての深みが得られたのかなと思えるようになりました」
そんな清水さんの癒やしは、息子が7歳のときに持ち帰ってきた金魚から始まった、淡水魚と海水魚の飼育だ。水換えが大変だが、やり終えると気持ちがスカッとするという。
「今は、気になることがあったらインターネットで調べることができますが、私が息子を生んだときは、まだパソコンもスマホも普及していませんでした。最近、『うちの息子の小さい頃の話を書いたら、今のお母さんたちの助けになるのでは?』と思い、ブログを始めました。私のように育児で悩んでいるお母さんがいたら、『大丈夫よ』と声をかけてあげたくて……。徐々に療育制度が整いつつあるので、お子さんに必要とされる分野の療育を、躊躇せず、1日も早く受けさせることが大切だと思います」
これから息子と夫、2人の母親の4人の介護をすることに
一人っ子の清水さんは、確実に母親の介護をすることになる。
すでに89歳の義母も、いつ要介護状態になってもおかしくはない。夫の姉はあてにならず、清水さんが介護をする可能性は高い。
しかし清水さんには、最重度知的障害の息子がいる。子育てと介護でダブルケアだが、実際はたった1人で息子と2人の母親、夫も入れれば4人の世話をすることになる。
集中する負担を、少しでも軽減することはできないだろうか。
2018年にソニー生命保険株式会社が実施した「ダブルケアに関する調査」によると、全国の大学生以下の子どもを持つ30歳~55歳の男女1万7049人に、“子育て”と“親(または義親)の介護”が同時期に発生する状況である「ダブルケア」について聞いたところ、全体で約3割の人がダブルケアを経験していた。
ダブルケア経験率は年齢が上がるにつれて高くなり、50代女性では約4割以上が経験していた。さらに、ダブルケアに対する備えとして行っている(いた)ことを聞いたところ、「特になし」が4割近く。「ダブルケアに対する備えとして行っておいたほうが良かったと思うこと」の1位は、「ダブルケアの分担について親族と話し合う」だった。
多くの人が、ダブルケアに対する備えをしないまま、ダブルケアを経験することになってしまっていることが伺える。
また、ダブルケアのキーパーソン205人に、キーパーソンとなった理由を聞いたところ、男性は約6割が「自身の希望で主に関わりたい(関わりたかった)」と回答しているのに対し、女性は「自分以外に主に(介護)できる人がいない(いなかった)」が6割強と、「自身の希望で主に関わりたい(関わりたかった)」の4割強を上まわる結果となった。
多くの人が準備期間なしでダブルケアに突入する
加えて、同調査では、ダブルケアラーの8割近くが「公的介護サービスは不十分」、7割強が「公的子育て支援は不十分」と回答。ダブルケアラーの多くが、介護施設や保育施設の入所基準にダブルケア加点をするなど、ダブルケア世帯に配慮した介護施設入所基準にすることや、介護も育児もあわせて相談できる行政窓口の設置、ダブルケア経験者が地域で直接相談にのってくれる場、ダブルケア当事者が地域でつながる場を望んでいることが明確になった。
清水さんも、ダブルケアに対する備えなどする間もなく、ダブルケアをキーパーソンとして経験することになってしまった。もちろん、ダブルケアの分担について親族と話し合う暇などなかった。
今でこそ息子の養護学校時代のママ友がいるため、孤独感や不安感を抱えることは少くなったが、ダブルケアについて話せる相手はなかなかいない。
清水さんには、「難しいかもしれないが、優先順位をつけて、何よりも自分を大切にしてほしい」と伝えずにはいられなかった。


「発症リスクはダントツ」イヤホンで音楽を聴いてる人が認知症になりやすいワケ

2021-03-01 11:00:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

聴力低下は社会的な孤立を招く
運動や睡眠という大きなテーマの次に聴力低下が続くのは、意外な感じを受けるかもしれません。しかし加齢による聴こえの悪化は、聴力だけの問題に留まりません。聴力低下は、コミュニケーション能力の低下につながります。その先にあるのは、社会的な孤立、うつ病、そして認知症です。
医学雑誌『ランセット』に、興味深い論文が載っていました(2017年12月)。年代ごとに、どんな要因が認知症の発症リスクを高めるかを分析した結果です。
【18歳までの若年期】
・教育レベルの低さ 7.5%
【45歳~65歳までの中年期】
・難聴 9.1%
・高血圧 2%
・肥満 0.8%
【66歳以上の高年期】
・喫煙 5.5%
・うつ病 4%
・運動不足 2.6%
・社会的孤立 2.3%
・糖尿病 1.2%
合計すると35%が、修正可能なリスク要因。残りの65%が、潜在的で修正不可能なリスク要因という内容でした。目を引くのは、難聴が占めるパーセンテージの突出した高さです。
難聴=聴力低下とは、他人の声や音の入力が不自由になることです。五感のうち、人間にとって大切なのは触覚、味覚、嗅覚よりも、視覚と聴覚です。
人間は社会性をもち、コミュニケーションを発達させて進化してきた生物です。一次的な情報の収集では視覚が大事ですが、人と人とのコミュニケーションにおいて最も重要なのは、聴力なのです。
聴こえが悪くなると会話についていけなくなり、コミュニケーションが楽しくなくなります。もっと悪い場合には、聞き間違いの誤解からトラブルが生じたりします。
聴力の低下は脳の老化を進める
人間にとって他人との交流が一番大事なのに、人に関わるのが億劫おっくうになり、何事にも引っ込み思案になります。行動を自ら制限し、その範囲を狭め、運動不足になります。つまり意欲が衰え、感情と知能への刺激が減り、すべての活動が低下して、脳は老化していくのです。
脳の健康という観点から言うと、聴力低下は脳に与える刺激を減らすのみならず、人間の社会生活を制限し、孤独感を深めてしまう原因です。行きつく先は、社会的孤立です。前述の『ランセット』の論文の「難聴9.1%」には、このような多くの要素が含まれていると考えられます。
加齢によって聴力が衰える原因は、耳の奥にある蝸牛かぎゅうという器官の老化や、聴神経に関わる血管の正常老化です。生活習慣病による血管の老化も関係します。
長年イヤホンやヘッドホンで大音量の音楽を聴き続けたり、騒音にさらされる仕事に携わったせいで、蝸牛内部の有毛細胞が傷つく場合もあります。また、遺伝的な要因も大きいと言われます。
下記に思い当たる項目があれば、難聴が始まっているかもしれません。
●会話の中で、聞き間違いが多くなった。
●後ろから呼ばれると、気づかないことが多い。
●大勢の人がいるところで、言葉がよく聞き取れない。
●電子レンジや体温計などの電子音が聞こえにくい。
●家族に、テレビの音量や電話の話し声が大きいと言われる。
ただし聴力障害に対しては、医学がかなり進んでいます。手術で治る場合もありますし、骨伝導を利用する優れた補聴器が出回っています。認知機能が落ちる前に適切な対策を取れば、対人コミュニケーションと社会性を維持することが可能です。
社会的孤立は男性には深刻な問題
社会的孤立は、身体と脳に前述のような廃用性退化を引き起こし、心理的にも孤独感が増すなど、負のスパイラルになりやすいのです。
とくに重要なのは、社会的孤立は、男性において特に深刻な問題です。定年退職と同時に、仕事も人付き合いもなくして孤独に陥りがちだからです。その点は女性のほうが、仕事以外にも趣味や地域のつながりなどで、自分の持ち場を得ている人が多いようです。
男性の場合、退職したと思ったら認知症になってしまう人もいます。これは突然発症したのではなく、ゆっくり進行していた病状を、脳の代償機構が意欲や責任感や役割意識を働かせてカバーしていたためと考えられます。
気持ちの張りがなくなった途端、火事場の馬鹿力的なタガが一気に外れてしまい、元々あった病気が表に出てくる。それが、周囲からは劇的に見えるだけです。アルツハイマー病やレビー小体型認知症(※)、パーキンソン病など神経系の変性疾患は、徐々に進行するからです。
一方、脳梗塞などが原因になる血管性の認知症は突発的です。神経の老化はゆっくりですが、血管の老化は急激で、突然詰まったり破裂したりするのです。
※レビー小体型認知症:認知症の中で2番目に多い。レビー小体と呼ばれる線維性のタンパク質の異常な円形構造物が脳に蓄積すると、神経細胞に変性が現れ、脱落が生じて起きる認知症。
認知症予防には聴力の維持と適切な生活習慣が重要
社会的孤立に関連する病気として、うつ病があります。
新井平伊『脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法』(文春新書)
原因は正確にわかっていませんが、ストレスによる海馬の萎縮や、脳内の神経伝達物質で気分に関わるノルアドレナリンやセロトニンの低下によると考えられています。
アミロイドβが関わっているという説もあります。適切な治療によって回復する人も多いですが、疫学的には認知症に1.7倍なりやすいというデータがあります。認知症へ移行する例は、高齢者に目立ちます。
軽いうつ状態である適応障害を患う人も増えています。ストレスを感じやすい性質の人がストレスの多い環境に置かれると、自律神経に異常が出たり、眠れなかったり、精神的に不安定になったりします。言い換えれば軽いうつですが、長引くと本当のうつ病になってしまいます。
うつ病では、ノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質に異常をきたし、症状としては意欲の低下などがあります。前述した運動や睡眠が脳の健康に個々に関わっているとすれば、聴力低下と社会的孤立とうつ病は、互いにそれぞれを巻き込みながら、脳の老化を進めます。
疫学的調査結果の解釈が難しいのは、原因なのか結果なのかの判断です。どうしても、社会的な活動性が低い老人は認知症になりやすい、という単純な結果を導きがちです。しかし実際は、まず脳の正常老化があり、意欲の低下があり、生活習慣病や聴力低下が関連して孤立を深め、社会的な活動性が低くなって、最終的に認知症に至るケースが考えられます。
適切な運動や睡眠、聴力の維持で社会的な活動性を保てば、意と情が活性化され、脳の老化を防ぐこともできる可能性があるわけです。


小室圭さん「説明」のリミットは5月末か 秋篠宮さまは今も結婚に「断固反対」

2021-03-01 11:00:00 | 日記

下記の記事はデイリー新潮オンラインからの借用(コピー)です


「小室さんの名を口にしようとはなさりません」
 秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんとの5年越しの結婚問題は、年末に宮内庁長官が解決へと乗り出したことで、少しずつ収束へと向かいつつあるかに見える。が、その実情は大違いである。なんと当の秋篠宮さまが今も“断固反対”を貫かれているというのだ。
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「秋篠宮殿下は今なお、宮邸で小室さんの名を口にしようとはなさいません。とても、これから“息子”として迎え入れるような距離感ではないのです」
 日頃のご様子を明かすのは、秋篠宮家の事情を知る関係者である。
 昨年11月のお誕生日に先立って行われた記者会見では、
〈結婚することを認めるということです〉
 秋篠宮さまはそう述べられ、「結婚容認へ」との報道が相次いだのは記憶に新しい。が、ご本心は全く違うところにあるというのだ。
不信感を募らされた秋篠宮さま(他の写真を見る)
天皇陛下のお誕生日会見
 そのお気持ちを詳述する前に、「結婚問題」をめぐる最新の動きについて触れると、きたる2月23日には天皇陛下の61歳のお誕生日が控えている。そして、やはり当日に先立ち記者会見が予定されており、宮内庁担当記者によれば、
「記者会で話し合って質問を5問作成しました。事前に宮内庁を通じて陛下にご覧頂き、会見で陛下は一問ずつお答えになられます」
 すでに今年の質問は提出済みだといい、
「その中には『この一年を振り返って』や『雅子さまと愛子さまのご近況』など恒例のおたずねに加えて、今回は『眞子さまのご結婚について』という質問も盛り込まれています」(同)
穏当なお答えに終始された場合…
新年のご一家(他の写真を見る)
 振り返れば、お二人の婚約の裁可は4年前、上皇さまが出されている。一連の結婚問題には、直接に陛下が関わっておられるわけではないのだが、
「眞子さまは11月に公表された『お気持ち』の中で、天皇皇后両陛下について“私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっている”と綴っておられます。さらに12月には、西村泰彦・宮内庁長官自ら小室さん側に苦言を呈し、問題の根本解決と国民への説明を求めたことで、この件は宮家の私的な事案にとどまらず、両陛下をはじめ皇室全体で取り組むべき課題となってしまった。現在、皇室において国民がもっとも関心のあるテーマであり、我々も質問しないわけにはいきません」(同)
 皇室全体を覆い尽くしてしまった結婚問題。陛下のお答え如何では、大きく展開が変わるかもしれないというのだ。
「あるいは陛下は“(眞子さまの)気持ちを尊重しつつ、見守っていきたい”といった穏当なお答えに終始なさるかもしれません。ただ、さらに掘り下げたお答えを頂きたい場合、我々は5問の後にアドリブで尋ねる『関連質問』で、あらためてお伺いすることも想定しています」(同)
「説明」のリミットは5月末か
 一方、問題の当事者であり、長官から国民への説明を促されている小室さんは、
「年末に小室さんの代理人が宮内庁に呼び出され、西村長官と面会したことで、小室さん側の一存で好き勝手に“説明”を行うことは事実上できなくなりました。当初、皇室の新年行事の締めくくりとなる1月15日の歌会始が終わった後に、代理人を通じて何らかの発表があるのではと見られていましたが、緊急事態宣言が発令され、行事は3月以降に延期。現在はそのタイミングを探っているところです」(同)
 もっとも、さる皇室ジャーナリストによれば、
「そもそも眞子さまは、11月に公表したお気持ちの原案を昨年初めに作成されており、そこでは『今年(2020年)の年末に入籍する』との“決意”を綴っておられました。結局、周囲のアドバイスもあって時期は削除されたのですが、“すぐにでも小室さんと入籍したい”というお気持ちは、現在も変わっていません」
 当初の願いは叶わず、年を越してしまったとはいえ、眞子さまはいっそう思いを強められているという。
「とりわけ、秋までの入籍を強く意識されておられます。眞子さまはこれまでも周囲に“30歳までには”と、結婚についてのお考えを漏らされてきました。ちょうど今年の10月には30歳を迎えられ、同い年である小室さんの誕生日も10月にやってきます」(同)
 そうした点を勘案するに、
「かりに秋のご結婚だと想定して通常の手順を踏まえるのであれば、先々の準備を想定し、一般の結納にあたる『納采の儀』は7月頃に執り行われるのが望ましいでしょう」
 とは、皇室ジャーナリストの山下晋司氏である。
「もちろん、その時までには小室さん側が、秋篠宮殿下が求めておられる“見える形”での説明を終えていなければなりません。殿下のご判断のための時間も必要でしょうから、そのリミットは5月末となるのではないでしょうか」
皇室史の汚点
 一連の儀式を経ず、眞子さまが婚姻届を提出して皇籍を離脱されるケースも考えられなくはないのだが、
「宮内庁としては、真っ当なプロセスを経てご結婚なさってほしいはずです。納采の儀を行わないようなことになれば前代未聞、皇室史の汚点として残ってしまいます。西村長官が年末に“説明責任を”と述べたのは、苦言というより小室さんに“最後のチャンス”として手を差し伸べた面もあるのではないかと思います」(同)
 それは宮内庁という組織のみならず、皇室そのものを危機から救うための窮余の一策だったともいえよう。
 長官が介入し、皇室全体の問題に“格上げ”されたことで、小室さんには辛うじて一条の光が差したかに見える。ところが、実情はそれどころではない。冒頭で述べた通り、小室さんに再三「それ相応の対応」を求めてきた秋篠宮さまが、今なお結婚に強硬に反対されているというのだ。
実際は大反対
 前出の秋篠宮家の事情を知る関係者が打ち明ける。
「昨年11月の“結婚を認める”とのお言葉が一人歩きし、ずっと難色を示してこられた殿下がついに根負けされた、あるいは眞子さまに歩み寄られたなどというトーンの報道が目立ちました。が、実際は正反対です。殿下は一貫して、二人が納采の儀に臨まれることには“絶対できない”と激しく反対なさっている。その先の結婚などもっての外で、現在もそのお気持ちにいささかも変化はなく、年が明けても宮邸では眞子さまとのすれ違いがずっと続いているのです」
 昨秋の会見では、秋篠宮さまが「結婚と婚約は違います」と述べられたことから、さまざまな解釈が生じた。いわく“納采の儀は不可だが結婚は止められない”“婚約は反対できても結婚は両性の合意のみに基づくので意思を尊重する”等々。が、秋篠宮さまにとって目下、小室さんへの不信感は肥大するばかりだというのだ。
「11月のお誕生日会見でも『小室さん』という固有名詞は一度も口にされませんでしたが、最近でも『あちらの方』『あちらの家』といったよそよそしい表現を用いられ、彼の名を出されることはありません。拝察するに殿下は、これまでの小室さんの不誠実な振る舞いが度重なったことで不信感の塊となっておられる。眞子さまがなかなか諦めないので仕方なく二人の行く末を考えざるを得ないのですが、本来ならば話題にしたくもない。そんなご様子がうかがえます」(同)
宮内庁への抗議電話
 さらに続けて、
「殿下はお誕生日会見で『決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではないと思っている』と仰った通り、世論の批判については十分にご存知です。娘を送り出す父親としては胸が痛むはずですが、殿下はむしろ、世間が結婚に批判的であることに安堵されている。現在、皇室内は“やむを得ず容認”という流れに傾いており、殿下のような“強硬派”は旗色が悪い。それでも、そこに国民の声が後押しするのだから、これほど心強いことはありません」
 現に宮内庁には連日、抗議の声が届いているという。さる宮内庁関係者が明かす。
「長官官房に属する秘書課の職員を中心に、電話を受けています。意見は大別して『結婚には反対』『小室さんはふさわしくない』『一時金を辞退すべきだ』などの趣旨で、こうした声を分類して把握し、必要に応じて報告、共有しています。時には、最初からけんか腰でまくし立てる方もいますが、むやみに刺激しないように“眞子内親王殿下には、早くお気づきになって頂きたいですね”などと相槌を打つこともあります」


中性脂肪減らす運動 お勧めは「スロースクワット」

2021-03-01 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディからの借用(コピー)です  記事はテキストに変換していますから画像は出ません

有酸素運動だけでなく、無酸素運動も
「中性脂肪を減らしたいのであれば、有酸素運動に加えて、無酸素運動、つまり筋トレなどをすることをお勧めします」(栗原さん)
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こう聞いて、「えーーっ! 有酸素運動だけじゃダメなの??」と心の中で思っている人も多いのではないだろうか。実際、脂肪を減らすなら有酸素運動、具体的にはウオーキング、ジョギングなどがいいと思われがちだ。
「有酸素運動だけを続けていても、なかなか中性脂肪が下がらない人がいます。なぜ、下がらないのか? そのカギとなるのが『脂肪筋』です。脂肪筋とは文字通り、筋肉の中にある脂肪を指します。最近の研究では、この脂肪筋が問題視されており、まず脂肪筋を減らさないと脂肪肝や血液中の中性脂肪が減りにくいことが分かってきたのです。脂肪筋をとるには、有酸素運動に加え、無酸素運動(筋トレ)を併用するのが有効です」(栗原さん)
スロースクワットのやり方
確かに、これは実体験をもって筆者も理解している。週に3~4回、4キロほど走っていたが体重、中性脂肪ともになかなか減らなかった。しかし筋トレを始めた途端、滞っていた水が流れるかのように、するっと体重が落ち、中性脂肪も基準値に下がったのである。もちろん個人差もあるのだと思うが、筋トレはやはり効くのだ。今はウオーキングまたは室内での踏み台などの有酸素運動に加え、筋トレを欠かさない。
栗原さんによると、無酸素運動の中でも特に「スロースクワット」が有効で、実際に患者にも勧めているという。
「筋トレなどの無酸素運動により筋肉が大きくなる際、体脂肪が分解されます。中でもスロースクワットでは、スクワットをする際、完全に足を伸ばさないことでふくらはぎの血管がずっと圧迫を受けたままになり、筋肉が酸素不足状態となります。実際よりも『強い運動をした』と脳が錯覚することで、軽い運動にもかかわらず筋肉が太くなりやすいのです」(栗原さん)
栗原さんの著書『<糖化>ストップで糖尿が解消、肌も頭脳も若返る』(主婦の友インフォス)を基に編集部で作成(以下、同)
スクワットは、大腿四頭筋やハムストリングス、それにふくらはぎの筋肉など、鍛えられる筋肉が大きく、トレーニングによる基礎代謝アップや脂肪燃焼効果がより多く期待できる。では、具体的にどうすればいいのだろうか。
「やり方は簡単です。まず足を肩幅程度に開き、腕を胸の前で交差させます。膝を軽く曲げた状態からゆっくりとスクワットを行います。このとき、下がったところで動きを止めず、すぐに上がること。5秒かけて下がり、5秒かけて上がる。これを朝晩、各5回ずつ計10回行います。非常に軽い運動ですが効果はてきめん。私の患者さんで習慣化できた人は、中性脂肪の数値が下がっています」(栗原さん)
ということで筆者も早速、日々の筋トレにスロースクワットを取り入れてみた。簡単そうに思えたが、やってみるとたった5回だけでカラダが熱くなる。普通のスクワットよりも効きそうだということが、太ももの張りでよく分かる。思い立ったら家の中でもすぐできるので、これなら続けられそう。
「スロースクワットを続けていくと、おおむね筋肉の中の脂肪(脂肪筋)、肝臓、内臓、皮下脂肪の順番で脂肪が減っていきます。スロースクワットにかかる時間はわずかなもの。継続することが一番大切です」(栗原さん)
栗原さんは、スロースクワットなどの無酸素運動をした後、ウオーキングなどの有酸素運動をするといいと話す。「片方だけに偏らず、有酸素運動、無酸素運動ともにバランスよく行うのが大切です」と栗原さんは話す。
お酒を適量たしなみ、食に留意し、無酸素運動と有酸素運動をバランスよく行う。思っていた以上に、中性脂肪を減らすのは難しくなさそうである。


中性脂肪、実は下げやすい! 強い意志や努力は不要

中性脂肪は健康診断でもおなじみの項目です。読者の中にも、健康診断の結果を見て、「また中性脂肪が引っかかった」とぼやく人は少なからずいるでしょう。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされます。中性脂肪が上がると、動脈硬化が進み、心筋梗塞などを起こしやすくなります。
40代後半男性の健診結果の例。中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ「高中性脂肪血症」と見なされる。
脂質異常症はサイレントキラーと呼ばれる通り、異常値になっても症状はありません。痛くもかゆくもないからと放置しておくと、突然死に至ることもあります。さらに、中性脂肪値が非常に高くなると急性膵炎のリスクも高まります。
中性脂肪の値は、食事に加えて、お酒や甘いものの過剰摂取、運動不足のせいで高くなる傾向があることが知られていますが、実は誤解も少なくありません。その1つが、「中性脂肪が増えると、血管の壁にこびりついて血管を塞ぐ」というものです。確かに、中性脂肪が増えると、フライパンに油がこびりつくように、血管の内壁にこびりつくのでは…と思いがちです。しかし、脂質異常症の専門家・帝京大学名誉教授の寺本民生さんは、それは誤解だと話します。
「中性脂肪は血管にたまると思っている人が多いのですが、それは間違いです。血管にこびりついて動脈硬化の直接の原因になるのはコレステロールであって、中性脂肪ではありません」(寺本さん)
コレステロールと同じ脂質の仲間であっても、中性脂肪は血管壁にこびりつきません。血管の内壁にできるプラーク(粥腫)のもとになるのはコレステロールです。
では、中性脂肪の値が高くなっても動脈硬化を起こさないかというと、そうではありません。中性脂肪の数値が上がると動脈硬化が進み、心筋梗塞を起こしやすくなることは、数々の研究から明らかになっています(下図)。
中性脂肪84mg/dL未満を1としたときの相対的なリスクを表したもの。中性脂肪は血管にたまらないが、間接的に動脈硬化を招き、心筋梗塞のリスクを高めていく。(Iso H, et al. Am J Epidemiol 2001; 153: 490-9.)
「中性脂肪は体内で燃えたり、皮下脂肪・内臓脂肪に蓄積されたりするので、動脈壁にたまることはありません。しかし、中性脂肪は、動脈硬化の主犯である超悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすように働く性質があります。つまり、中性脂肪は間接的に動脈硬化を進め、心筋梗塞の発症リスクを高めるのです。中性脂肪は、コレステロールの『共犯者』といってもいいでしょう」(寺本さん)
中性脂肪対策は意外と単純! 運動で燃焼すれば減らせる
高中性脂肪血症は、動脈硬化を進行させ、脂肪肝や急性膵炎のリスクを高めてしまう、放置してはならない要素です。何とか、中性脂肪を減らし、あらゆる病気の芽を摘みたいところです。
「中性脂肪を下げるなんて、相当強い意志や努力が必要では…」とひるんでしまう人もいるかもしれませんが、寺本さんは「それは逆です。むしろ、中性脂肪は下げやすいのが特徴です」と声を大にして話します。
「同じ脂質の仲間でも、コレステロールは体の中で分解できないため、下げるのはなかなか難しいところがありますが、中性脂肪はその反対です。中性脂肪は体内で分解されてエネルギー源となります。努力すればきちんとコントロールできます」(寺本さん)
中性脂肪を減らすうえで、対策の両輪となるのが運動と食事です。もちろん両方とも重要ですが、寺本さんは「まず運動から取り組んでほしい」と話します。中性脂肪に最も効くのはウォーキングなどの有酸素運動です。理想は「有酸素運動と、筋トレ、ストレッチの3タイプの運動を組み合わせること」と寺本さん。「継続」することを第1に、無理せず長く続けていきましょう。