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悪事暴いても「裏切り者」内部告発の悲しい現実

2021-03-18 15:30:00 | 日記

下記の記事は東洋経済オンラインからの借用(コピー)です

告発後に寄せられた数百通の罵詈雑言
北海道警察の元釧路方面本部長で、警視長まで務めた原田氏は2004年2月、記者会見を開いて道警の組織的な裏金づくりの詳細を明かした。大幹部だった人物が経験に基づいて語る詳細な手口の数々。自らも受益者であったことを隠さず、道警に向けては「今さら内部調査など必要ない。幹部は全員熟知している」と指摘したのである。
原田氏の行動は市民らの支持を受ける一方、自宅には原田氏を批難する封書やはがきが殺到した。その数は、数百通。その一部を原田氏は今も保管している。いずれも、罵詈雑言の嵐である。
以下、それぞれの内容を抜粋しよう。
「古今東西 その歴史において 裏切り者の行く末 その運命は決まって明らかだ 偽善者よ 歴史に学べ 墓穴を掘って自ら滅ぶは枚挙に暇なし 残された人生 やがて家族の心も離れ 独り悶々と悩み苦しむ事になり 厚顔無恥に生きるのみである」
「いい歳をして、かつての上司、同僚、部下や組織にどれほどの迷惑や不快を与えているか考えたことがあるか…裸の馬鹿殿様とは貴様のことだ。同封の新聞写真を見れ、このアホ面、このアホンダラ者」
「恩を仇で返した卑劣極まりないゴキブリ原田」
「ウジ虫野郎!」
「ヤクザでも一宿一飯の恩義に生きるを仁義とする。然るに、恩を仇で返したお前はヤクザにも劣る獅子身中の虫だ」
「稀代の悪徳ゴキブリ警察官!」
「汚れた自分のケツも拭かずに、他人の尻が汚いとか臭いとか言えるか馬鹿者!」
――内部告発の直後、非難の連続だったわけですね。当時はインターネットもさほど普及していませんでしたが、ネットやSNSが隆盛する現在ならもっとすさまじかったかもしれません。こうした反応は予想していたのでしょうか。
それらの手紙だけではありません。嫌がらせの電話も来ました。道警内では「原田のおやじは狂った」とずいぶん言われたようです。札幌の高級住宅街・円山地区に裏金で豪邸を建てたとか、愛人がいるとか。そんなうわさも流されました。
原田宏二(はらだ・こうじ)/元北海道警察警視長。著書に『警察内部告発者』『警察崩壊』『警察捜査の正体』など(撮影:フロントラインプレス)
当然ながら、誹謗中傷があることは覚悟していました。警察関係者からの、です。
私は在職中に裏金の一部を受け取っていましたし、必ずしも品行方正な模範的な警察官ではありませんでした。道警がやろうと思えば、犯罪をでっち上げて私の身柄を拘束することもできたでしょう。
ですから、弁護士の助けが必要でした。実際、裏金告発の記者会見をやる前は弁護士と入念に打ち合わせました。
むしろ、嫌がらせよりも心配だったのは、裏金を立証する物証を持っていなかったことです。報道機関や道民が信用してくれるかどうかも心配でした。在職時代から書いていた日記はありましたが、(真実のお金の流れを記した)裏帳簿とは性質が違う。日記は裏金の存在を直接裏付けるものではありません。立証価値は低いのです。
のちに道警は内部調査を実施しましたが、ベースにしたのは道警に保存されていた正規の会計書類です。正規の書類には真実が書かれていないのですから、それをいくら調べても裏金システムの真実は解明できません。
警察側の意をくんだジャーナリストへの違和感
――会見当日にも忘れられない出来事があったと聞きました。
記者会見は午後の予定でしたが、午前中に開催の予告を道警記者クラブに連絡しました。その直後、何人かの新聞記者やジャーナリストなどから「会見は中止したほうがいい」と連絡があったんです。携帯電話で延々と説得されて……。
会見に同席予定の弁護士の事務所に来た者もいます。事務所のドアの前で、涙を流しながら「やめてください」と。会見場だった札幌弁護士会館に行くと、会見が始まる前にも「今からでも遅くはない、ここを出よう」と説得してきたジャーナリストもいます。
驚きでした。ジャーナリストであれば応援してくれるものと思い込んでいました。実際は、警察側の意をくんでの動きだったようです。
会見が終わって弁護士事務所に戻り、打ち合わせを終えて外に出ると、階下には、またジャーナリストが待っている。彼は「とにかく奥さんを連れて札幌を離れろ」と言う。
そんなことはできません。もし、私が姿を消せば、記者会見そのものの信憑性が疑われます。いったい、ジャーナリストとは誰のためにあるのでしょうか。私が「犬も飼っているのでそんなことはできない」と断ると、彼は「犬は自分が預かる」とまで言いました。
――内部告発には妨害や嫌がらせもあるし、そうとうな覚悟が必要なわけですね。
内部告発にもいろんな方法があります。まずは、組織内の通報窓口に連絡すること。これは、公益通報者保護法に規定された枠組みです。次に監督官庁への通報。警察や検察もこの範疇に入るでしょう。
最後が報道機関です。私が会見した2004年2月時点では公益通報者保護法は施行されていなかったので、組織の不正をただす環境は当時より整備されたとはいえるでしょう。
内部告発者の動機は一様ではありません。当然、「あいつだけは許せない」という私憤に突き動かされたケースもある。
ただし、本当に組織や社会の是正を願っての内部告発なら、通報先を慎重に考える必要があります。監督官庁や報道機関は本当に動いてくれるのか、組織内の通報窓口は正常に機能するのか。それをきっちり見極めないと、逆にしっぺ返しを食らう恐れもあります。
内部告発者を最後まで守るシステムはない
私の会見後、各地の警察で相次いで裏金が発覚しました。少なくとも12府県で警察官OBによる内部告発があり、1件だけ現職警察官(巡査部長)による告発もありました。告発の動機は本人だけが知っていることですが、それら内部告発者の多くは線香花火のように消えてしまいました。
報道機関の関心はすぐに薄れます。内部告発はいっとき、なのです。内部告発者を最後まで守ってくれるシステムはありません。告発後は生活保護で暮らした者もいると聞きました。内部告発者は、自らが自分を守る覚悟が必要だと思います。
私が告発した警察の裏金システムはどうなったのでしょうか。少なくとも、私の在職中のようなやり方はしていないでしょう。ただ、何らかの方法で続けている可能性はゼロではありません。
何よりも気になるのは、法の執行機関である警察の内部で「(治安維持のためなら)多少の法令無視、違法行為は許される」といった風潮が常態化しているのではないか、ということです。こうした状況に対して、警察をチェックする公安委員会、検察、裁判所、議会といった公の機関の機能は形骸化しています。報道機関の監視機能も弱まっています。内部告発を取り巻く情勢は、極めて厳しいことを知るべきです。
――そうした現実があるにしても、公益にかなった内部告発は欠かせない、と。
社会人であれば、自らの組織で不正を目にしている人もいると思います。私は警察以外の組織をほとんど知りません。民間企業での経験は、天下りした生命保険会社だけです。社員は優秀で、警察に比べて職場の風通しもよかったと思います。仕事の進め方について上司に意見を具申している姿も、よく見ました。時折、社員による不祥事もあり、会社の幹部からの相談も受けました。
2020年6月に公益通報者保護法が改正され、通報者の保護が強化されました。法によると、通報先は、内部通報の窓口、監督官庁や警察、検察、報道機関ですが、それぞれ要件があります。
不正を目の当たりにした人は、それが社会的に非難を受けるような事案ならば、まずは、信頼できる上司がいれば相談してはどうでしょうか。真っ当な会社であれば、必要な改善が行われるでしょう。無視されたり、通報者への不利益な処分が行われたりする会社は、将来、経営がうまくいかなくなる可能性が大きいと思います。
まずは信用できる弁護士に相談してみる
2007年、北海道で牛肉ミンチ偽装事件が発覚したことがあります。それを内部告発したのは偽装した会社の常務。彼と後に話して知ったのですが、最初は監督官庁や警察に偽装肉のサンプルを持って通報したのに、相手にされなかった、と。報道機関もなかなか腰を上げなかったそうです。
つまり、不正を告発しようと思っても、個人には官庁や報道機関の姿勢を知ることが困難なわけです。監督官庁や報道機関に通報するなら、まず、信用できる弁護士に相談してはどうでしょうか。各地の弁護士会には相談窓口もあります。
――原田さんは在職中に裏金是正の声を上げることができず、勇気をふるって告発した後は誹謗中傷にもさらされました。その人生に悔いはなかったのでしょうか。
もちろん、悔いなしです。私の場合は、オンブズマン関係の弁護士の支援で2004年10月に「明るい警察を実現する全国ネットワーク」を結成し、その代表を務めました。それがきっかけになって、全国で警察改革を訴える機会を与えてもらいました。2007年2月には「市民の目フォーラム北海道」を立ち上げ、警察相手の国賠訴訟の支援や弁護士会などが主催する集会での講演、警察官の不祥事などの取材対応に当たってきました。
とくに印象深いのは、大学での講義です。「警察の実情や課題を話してほしい」と頼まれ、北海道大学など地元の大学、早稲田大学や慶應義塾大学、立教大学など首都圏の大学、関西圏や四国・九州の大学でも講義しました。
警察の抱える課題を警察法や警察官職務執行法なども交えて授業するケースは、過去にあまりなかったと思います。リアクション・ペーパーを使って学生からは「警察の課題など考えたこともなかった」「組織や構造の問題点を知ってびっくりした」という声が相次ぎました。
――自らが属する組織の異常性やおかしな論理には、なかなか気づくことができないのではないか、と思います。
私の告発は道警組織から見れば「裏切り」だったでしょう。誹謗中傷の手紙にも、「裏金づくりは組織のため」というものが多くありました。犯罪捜査においても、「捜査は組織的に行う」とされていました。不祥事の隠蔽も事実を歪曲して発表するのも、組織防衛のためとされていました。
しかし、よく考えてみると、警察本部や警察署の建物があっても警察官という人間がいても、“警察”という組織は実在しないのでは、と思います。多くの警察官は「何かあれば組織が守ってくれる」と信じています。その組織とは何でしょうか? 誰でしょうか?
今、『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)を読んでいますが、その中に「われわれが当たり前のように信じている国家や国民、企業や法律、さらには人権や平等といった考えまでもが虚構であり、虚構こそが見知らぬ人同士が協力することを可能にしたのだ」とあります。社会にとって組織という虚構は必要だという意味でしょうが、それと同じです。
私の知る多くの警察官はまじめで誠実です。取り調べでは容疑者に向かって「うそをつくな」と自白を求めます。おそらく、自分の子どもがうそをついたときも厳しく叱るでしょう。
しかし、警察官は、組織という仮面を被ったときには平気でうそを言います。警察組織を支えているのは階級制度であり、上司の命令は絶対というルールがあります。上司の誰かが「うそを言え」と命令すれば全員がうそを言います。
暗黙の命令もあります。警察が「組織」という言葉を使うときには、不都合な事実を隠すためだと考えたほうがいいかもしれません。そして大なり小なり、こうしたことは警察組織だけの問題ではないのだと思います。
警察官と市民との距離がいっそう遠のいた
――最後にもう一つ質問を。政権でも中央省庁でも、もちろん企業においても、疑惑や不正は後を絶ちません。それを知った組織人は、いったい、どうすればいいのでしょうか。組織と個人との関係において、「正しいこと」とは何でしょうか。正しい社会とは何でしょうか。
正しい社会とは何か。難しい質問です。私には大きすぎて答えられません。ただ、警察官だった立場から言わせてもらうと、私は正義のために仕事をしたことはありません。多くの警察官もそうだと思います。警察官の仕事は法の執行です。法律を順守し、いかに適切に執行するか。それが何よりも大切なことです。
最近の警察をみていると、正義を掲げながら、法的な根拠を欠く行為を堂々とやったり、権限の逸脱ではないかと思える動きを行ったり、そういう事例は目につきます。加えて言えば、私が現場で仕事をしていた時代と現在とを比較すると、警察官と市民との距離がいっそう遠のいたように思います。
警察官が徒歩でパトロールする姿は、ついぞ見かけません。交番のおまわりさんのパトロールもパトカーです。市民と声を交わすことはほとんどありません。犯罪捜査のやり方も随分変わりました。事件が起きれば、防犯カメラの映像探しが最優先です。地取り(事件現場周辺での聞き込み捜査)や聞き込みは二の次です。「現場百回」も死語になりました。「市民警察」も死語になったのかもしれません。
私の記者会見からすでに17年の歳月が流れました。しかし、最近になっても新聞社やテレビ局の取材を時折いただく。断りきれない講演もありました。今年も1月に北海道大学に留学中の先生から「警察の監視」に関するインタビューを受けました。ただ、私も83歳です。おそらく、このインタビューが公では最後の活動になると思います。
取材:フロントラインプレス(Frontline Press)


「いまは保育園の清掃」続く減便、冬ボーナスゼロでも私がCAを辞めない理由

2021-03-18 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

ボランティアで保育園の清掃
2020年7月15日、千葉県成田市にある成田市立新山保育園はいつもと違う雰囲気に包まれていた。ANAグループに勤める13名が、園の清掃をするために集まっていたのだ。
ボランティアの募集があったのは6月。コロナの影響で欠航や減便を余儀なくされている航空業界では、業務が大きく減少。そうした人材を活用して地域貢献ができないかと、ANA、JAL、NAA(成田空港株式会社)の3社が成田市に申し出て、このボランティア活動が実現した。期間は約1カ月。3社が輪番で成田市内の保育園の清掃や除草作業を行った。
保育園の清掃をするANAのスタッフ。(写真提供=ANA)
参加者のひとり、城戸偉久美は入社3年目のグランドスタッフである。大学時代は英語コミュニケーション学科で学び、英語力が活かせて、しかも非日常的な感覚が味わえる職場で働きたいと考えていた。実家のある八街市から近い成田空港は、このふたつの希望を完璧に満たしてくれる職場だった。
「ANAのグランドスタッフは憧れの仕事でした。就職が決まったときは、両親がとても喜んでくれましたね」
園児の表情に心洗われる思い
もうひとりの参加者、坂井優は羽田をベースに勤務する入社5年目のCAだ。三重県名張市にある実家は飲食店を経営しており、大学時代を通して実家で接客のアルバイトをしていた。また、カナダとオーストラリアへの留学経験があり、「接客業を極めたいという思いと、海外が好きという気持ちを足し合わせたら、CAという答えが出た」という。
窓の清掃をする城戸さん。(写真提供=ANA)
清掃ボランティアに参加した動機は、城戸も坂井も共通している。少しでも社会に貢献している実感を得たいという気持ちが、ふたりの背中を押した。坂井が言う。
「私が網戸を拭いていたら、園児のみなさんが興味津々という顔つきでこちらを見ているんです。不安で気持ちがズーンと沈みそうになる状況の中で、むしろこちらの心が洗われる瞬間をいただきました」
城戸は同じANAグループの企業でも、日頃は接点のない職場のメンバーと話せたことが救いになったという。
「客室乗務員やカーゴサービス担当、デューティーフリーを担当している部署のスタッフもいて、それぞれの職場の状況を聞くことができました。『状況に屈しないで、それぞれができることをやろう』と語り合ったことをよく覚えています」
閑散とした成田のロビー
とは言うものの、ANAグループが置かれた状況は極めて厳しい。先ごろ発表された2020年4月~12月期決算は、3095億円という過去最大の赤字(純損益)。国際線の旅客数は前年同期比で96%の減。国内線も72%の減と壊滅的な状況である。2021年3月期連結決算の最終利益は、実に5100億円という巨額の赤字を見込んでいる。
チェックインの業務を行う城戸さん。(写真提供=ANA)
夏のボーナスは半分、冬のボーナスはゼロにし、社員の年収を3割減らす大胆な人件費削減策を断行しているが、国際航空運送協会の予測では、旅客需要が2019年のレベルまで回復するのは2024年になる見込みだという。
城戸が言う。
「私は外航(外国の航空会社のこと)の受託業務を担当していますが、緊急事態宣言の出た4月5月はほとんど飛行機が飛びませんでした。閑散とした成田のロビーを見て、とても寂しい気持ちになりました」
城戸が担当するシンガポール航空は、コロナ以前は1日に3便飛んでいた。午前中に1便、午後に2便の搭乗手続きや搭乗口での案内業務をこなすことで、1日が回転していた。
「飛行機が飛んでこその仕事なので、4月5月はこのまま仕事がなくなってしまうのではないかと不安でした」
現在、シンガポール航空は1日1便だけだが、復便している。復便したとはいうものの、仕事量は激減したままだ。
「チェックイン業務以外の仕事がある時は午後も仕事をしますが、仕事が早く終わってしまう日もあります。同期や同僚の中には現職を継続する人もいれば新しい道に進む人もいるので、複雑な心境ではあります」
これまでの恵まれた環境に改めて気づく
仕事量が減ったのは、CAの坂井も同じだ。
「2020年の1月ごろまでは国内、国外問わずに飛んでおりました。国際線はアメリカ路線を担当していましたが、これが月に2、3本。そこに国内線の便が数本ついて、自宅に帰るのは月の半分ぐらいという生活でした」
会議もリモートで参加することが増えた(坂井さん)。(写真提供=ANA)
ところが、4月5月は国際線がほとんど飛ばず、丸2カ月間勤務がなかった。
「とても驚きましたし、不安でした。いまは国際線が月に1回、国内線が月に数便あって、そこにリモートの会議が入ったり、教育プログラムが入ったりという感じですね」
FPによる「マネー・セミナー」なども、会社が用意してくれたという。
「いままでお金のことについてあまり考えたことがなかったので、給与面も含めて、本当に恵まれた環境の中で仕事をさせてもらっていたのだと改めて気づかされました。これからどんなキャリアを選ぶべきか悩んでいる同僚はたくさんいますが、私はいまのところ転身支援制度などを使うつもりはありません」
城戸と坂井は、動揺はしつつも基本的には現在の仕事を辞めるつもりはない。ボーナスが大きく減っている状況で、彼女たちはなぜ、ANAで働き続けることを希望しているのだろうか。
飛行機の扉が閉まる瞬間に立ち会うゲート責任者
城戸は昨年、コロナ禍がなければ、ステップアップできるはずだったという。外航の業務受託をしているグランドスタッフのスキルアップは、担当する外航によって若干の違いがあるものの、一般的には、チェックイン・到着・搭乗口業務→搭乗口の責任者→到着の業務の責任者→出発業務の責任者というルートをたどる。
城戸さんは、空いた時間でPCスキルの習得にも力を入れている。(写真提供=ANA)
現在の城戸はビジネスとファーストクラスのチェックインや便のエディット(座席管理等の事前調整)を主にやっており、まだ1番目のステップにいる状態だ。もしもコロナがなければ、昨年中に搭乗口の責任者の資格を獲得できるはずだった。
「ゲート(搭乗口)の業務は5~7人で担当しますが、飛行機の扉が閉まる瞬間を見られるのはゲートの責任者1人だけなんです。私はどうしてもゲートの責任者を経験したいので、いまの職場に残る選択をしました」
PBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)の先端で飛行機のドアが閉まる瞬間に立ち会うことは、たしかに非日常的な、緊張感あふれる状況だろう。城戸はその光景がどうしても見たいというのだ。
接客業を極めたい
一方の坂井にも、明確な目標がある。CAのキャリアにも多くの段階があるが、現在の坂井は国際線のエコノミーのパーサーと国内線のチーフパーサーの両方の資格を持っている状態。まだまだ先がある。坂井が言う。
「客室乗務員は、最高のサービスを提供するための知識と経験を身に付ける必要があるため、日々勉強しています。私には接客業を極めたいという思いがあるので、ファーストクラスのパーサーの資格を取得したあとも、最高のサービスを追求し続けたいです。会社が多様な働き方を選択できるようにしてくれたので、例えば4月以降は8割勤務にして、2割は自分を磨くために使うといったことも考えています」
職務に強い憧れを持っていること、そして明確なスキルアップの階段の“途上”にいることが、ふたりの原動力になっている。
「とても厳しい状況ですが、精神状態を保つには、とくにかく動くことだと思います。動けば動いた分だけ、先が明るく照らされてきます。先輩の中に、4月以降はこんな働き方をしたいと話して下さる方がいるのですが、そういう方の話を聞くと、私もしっかり考え直そうと前向きな気持ちになれるのです」
この間、経営から社員への発信も増えている。城戸と坂井が異口同音にあげた“心に残る経営トップの言葉”は、「経営が続く限り、社員を守る」であった


天皇陛下のご発言に眞子さま動揺 怒りの矛先は何もせぬ小室さんに?

2021-03-18 11:00:00 | 日記

下記の記事はNEWSポストセブンからの借用(コピー)です

「これまで“結婚強行”を貫かれてきた眞子さまですが、今回の陛下のご発言には“ご迷惑をかけてしまった”と動揺されているようです。皇族方にとって、陛下のおことばは何より重い。これまで祝福くださっていると思われていたのですから、その衝撃はなおさら大きいでしょう。
 責任感のお強い眞子さまですから、ここまで事態が大きくなったことに、いらだちすら覚えておられるそうです。その怒りの矛先は、事ここに至って何ら動きを見せない小室さんにも向かおうとしているようです」(皇室関係者)
 天皇陛下のご発言の余波はいまだ広がり続けている。陛下は2月19日、ご自身の誕生日会見で、秋篠宮家長女の眞子さまのご結婚について《ご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております》と発言された。
 眞子さまは昨年11月、ご結婚は《生きていくために必要な選択》で、《天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっている》とした文書を発表。まるで、眞子さまの強い思いに天皇皇后両陛下が“お墨付き”を与えたかのような内容だったが、今回の陛下のご発言は、それを根底から覆すようなものだ。
「眞子さまの文書にあった『尊重』『見守る』といった言葉も使われず、陛下のスタンスが眞子さまの文書とは違ったものだと示されました。眞子さまを否定したといえるのでは。“もう一度両親とよく話し合うように”という痛烈な注文だったように感じます」(宮内庁関係者)
 そのおことばを聞かれた眞子さまは、ようやく事の重大さに気づかれただろう。では、結婚のためには誰が動くべきなのか──それは「将来の夫」に違いない。
抗議の電話が1日200件も
 陛下のおことばに、秋篠宮家側の反応は鈍い。
「秋篠宮さまは沈黙を貫かれているそうです。事前に陛下からご発言内容を聞かれていたとされるとはいえ、複雑な思いもおありなのでしょう」(皇室記者)
 次のような声もある。
「もともと皇室の中には、小室さんが“親族”となることを懸念される声も少なくなかった。そのため、“これで眞子さまが冷静になってくださればいい”と期待されるかたもいるそうです」(別の皇室関係者)
 そうした声が上がるのは、ひとえに小室さんが「責任」を果たしていないことにある。眞子さまが文書を発表された1か月後の昨年12月、西村泰彦宮内庁長官は、小室さん側の「説明責任」を求めた。その発言の直前には、小室さんの代理人弁護士を宮内庁に呼び出していた。

2021.03.04 07:00  女性セブン
天皇陛下のご発言に眞子さま動揺 怒りの矛先は何もせぬ小室さんに?

「西村氏は厳しく代理人に対応を促したそうです。皇室の新年行事の締めくくりとなる1月中旬の『歌会始の儀』のあとには、小室さんから何か動きがあるとみられていました」(皇室ジャーナリスト)
 しかし、1月7日の緊急事態宣言発出を受け、歌会始の儀は延期に。国民は厳しい自粛期間へと突入した。
「国民が苦しんでいる中で、小室さんが“金銭トラブルは解決済み”などと表明したら、まさに火に油。いまは発言を控えているのでしょう。ですが、秋篠宮さまや宮内庁長官だけでなく、陛下までもが言及され、事態はこれまでになく大きくなった。小室さんはこれ以上“無視”し続けることはできないでしょう。
 両陛下は3月11日、東日本大震災の追悼式に臨席されます。小室さん側が対応に二の足を踏んでいる間にも、皇室は動き始めている。宣言が明けたら、すぐにでも動かざるを得ない状況にあるのです」(別の皇室ジャーナリスト)
 結婚には「国民の祝福」が必須。だが、「宮内庁への抗議の電話は多いときには1日に200件近い」(別の宮内庁関係者)というから、いまのままでは祝福とは程遠い。
「小室さんは2019年1月、“借金問題は解決済み”とした文書を発表。しかし、事態は収束に向かうどころか、さらに悪化した。つまり、文書では意味がなく、残された手段は会見を開くことだけです。眞子さまはいま、とにかく焦っておられる。小室さんが陛下の注文を無視し続けるのであれば、いよいよ眞子さまも小室さんに詰め寄るほかありません」(前出・皇室関係者


腎臓病のサインたんぱく尿 避けたい朝抜き、遅い夕食

2021-03-18 08:30:00 | 日記

下記の記事は日経グッディからの借用です

「朝食を抜く」あるいは「遅い時間に夕食をとる」という食習慣が、たんぱく尿の出現リスクを高める可能性があることが、日本人を対象とした研究で明らかになりました。
不健康な食習慣も腎臓の病気の原因になり得る?
職場や自治体が実施する健康診断では、ほぼ必ず尿検査が行われます。結果の中にある尿たんぱくが陽性(たんぱく尿)だと、腎臓の病気が疑われます。腎臓病は無症状である場合が多いため、たんぱく尿は腎臓の病気を見つけ出すための重要なサインになります。たんぱく尿が続けば、慢性腎臓病と診断される可能性が高まります。
慢性腎臓病は、進行して末期腎不全になると透析治療や腎移植が必要になるほか、総死亡(あらゆる原因による死亡)や心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)による死亡のリスク上昇にも関係することが分かっています。慢性腎臓病の主な原因は、糖尿病、高血圧、肥満ですが、それらの発生には不健康な食習慣が関係すると考えられます。例えば、日常的な朝食抜きや遅い夕食は、肥満リスクを高めることが示唆されています。
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これまでに行われた、食事と慢性腎臓病の関係を評価した研究の多くは、特定の栄養素(塩分など)の摂取を控える、栄養素の摂取バランスを変更する、といった介入が、慢性腎臓病の進行に及ぼす影響に注目していました。しかし近年、食事をとる時間や食べ方も慢性腎臓病の発症に影響するのではないかと考えられるようになりました。
食習慣は本人の努力次第で変えられることから、不健康な食習慣がどのような病気を引き起こすのかを明らかにすることは重要です。そこで金沢大学などの研究者たちは、慢性腎臓病の発症の手前で出現するたんぱく尿と不健康な食習慣の関係を調べることにしました。
腎機能に問題のない約2万7000人を3年超追跡
対象となったのは、石川県金沢市で、1998~2014年に年1回の健康診断を受けていた40歳以上の一般人です。
年1回の健康診断の際に、質問票を用いて、不健康な食習慣、飲酒習慣、喫煙習慣、降圧薬の使用、血糖降下薬の使用に関する情報を収集し、BMI[注1]とウエスト/ヒップ比[注2]を測定しました。不健康な食習慣に関する調査では、遅い夕食(週に3回以上、夕食が就寝前2時間以内になる)、夕食後の間食(週に3回以上)、朝食抜き(週に3回以上)について、「はい」「いいえ」から回答を選択し、早食いについては、同年代の人と比較して「早い」「同じ」「遅い」から選択するよう依頼しました。
健診の時点で腎機能が低下していた人や、尿たんぱくが1+(30mg/dLに相当)以上だった人、食習慣などの分析に必要な情報がそろっていなかった人などは除外し、健康診断後1年を超えて追跡できた2万6764人(平均年齢68歳、44%が男性、平均BMIは22.8、平均追跡期間3.4年)を分析対象にしました。
不健康な食習慣の中で最も多かったのは早食い(29%)で、続いて、遅い夕食(19%)、夕食後の間食(16%)、朝食抜き(9%)となりました。
[注1]BMI:体格指数=体重(kg)÷〔身長(m)×身長(m)〕 日本肥満学会の分類では25以上が肥満。
[注2]ウエスト/ヒップ比=ウエスト周囲径(cm)÷ヒップ周囲径(cm) 数値が大きいと生活習慣病のリスクの高い腹部肥満(内臓脂肪型肥満)と判断される。
まず、健康診断時のBMIおよびウエスト/ヒップ比と不健康な食習慣の関係を調べたところ、不健康な食習慣を実践していた人の方が、そうでない人に比べ、BMIもウエスト/ヒップ比も統計学的に有意に大きいことが明らかになりました。唯一の例外は、朝食を抜く習慣とBMIの関係で、朝食をしばしば抜く人としっかり食べる人のBMIには有意な差は見られませんでした。
また、追跡期間中のBMIの変化とウエスト/ヒップ比の変化には、不健康な食習慣の有無はほぼ影響していませんでした。
追跡期間中に、2844人(10.6%)にたんぱく尿が出現しました。発生率は1000人-年あたり32.7でした。4つの不健康な食習慣のうち、たんぱく尿出現リスクの上昇と関係していたのは、「遅い夕食」と「朝食抜き」でした。出現リスクはそれぞれ12%、15%上昇していました(表1)。「朝食抜き」と「遅い夕食」がある人のたんぱく尿出現リスクの上昇は、年齢、性別、BMIにかかわらず、広く認められました。
表1 不健康な食習慣とたんぱく尿出現リスクの関係
(Nutrients. 2020;12(9):2511. Published online 19 August 2020.)
この研究は、不健康な食習慣とたんぱく尿出現の因果関係を示したわけではありませんが、不健康な食習慣を改善すれば、腎臓をいたわることができる可能性を示すものといえます。
大西淳子

医学ジャーナリスト。筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士