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何年も経ってから障害が…“農薬大国”日本の現実 「見えない毒性」から身をも守るためには?

2021-04-16 15:30:00 | 日記
下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です

 かつて“中国猛毒食品”について取材したことがある。実際、中国の現場では大量の重金属に汚染された畑で栽培されていたりと驚きの連続だったが、実はその頃から、国産食材も危ないと言われていた。それを改めて確認したのが、2018年に出た北海道大学の池中良徳准教授らによる論文である。日本人なら毎日のように飲んでいるお茶から、農薬が検出されたと書かれていたのだ。それも、スーパーで購入した茶葉39検体の全てから出ただけではない。量は少ないが、ペットボトルのお茶からも全て検出されたという。とても信じられなかった。もっとも、数値は国が設定した残留基準値内だから違反ではない。「だったら安全でしょ?」と思うかもしれないが、そうとも言えないから問題なのである
 いったい日本はどれほど農薬を使っているのだろうか。そこで、単位面積当たりの農薬使用量をOECD加盟国で調べたところ、なんと日本は、韓国と並んで大量使用国であることがわかった。もっとも、実質トップはOECDに加盟していない中国だが、数値に大きな差があるわけではない。
 農薬が本格的に使われるようになったのは戦後だ。最初はDDTなど有機塩素系だったが、1960年代に入ってその毒性が明らかになると、入れ替わるようにして有機リン系殺虫剤が登場した。ところが、子供の脳に影響を与えることがわかり、EUなどは早々にその多くを禁止したが、なぜか日本では今も大量に使われている。そして90年代に登場したのが、昆虫に強い神経毒性を持つネオニコチノイド系農薬(以下、ネオニコ)である。ネオニコが使われると世界各地でミツバチが群れごと消えて問題になったが、やがて人間の脳にも影響して神経伝達を攪乱する神経毒性があることが分かり、使用を禁止する国が相次いだ。が、これも日本は禁止するどころか、さらに残留基準値を緩和して使いやすいようにしている。
世界に逆行して農薬の使用を増やそうとする理由
 なぜ世界に逆行して農薬の使用を増やそうとするのだろうか。理由はいくつか考えられる。まず消費者が、虫食い痕やキズのない野菜を求めるため、農家もそれに合わせて農薬を使うからだ。さらに政府が経済を優先するせいか、残留基準値を緩めても厳しくすることがないためである。アメリカに言われるまま基準値を変えるのもそのせいだろう。それに対して、「国産だから安全」を鵜呑みにした国民が、おかしいと声を上げないことが最大の理由だ。文句を言わないから、政府も安易に基準値を引き上げるのである。
 農薬には様々な種類があり、出荷量を調べると(土壌消毒剤を除いて)殺虫剤より除草剤が多く、グリホサートが全体の六割超を占める。これは、除草剤「ラウンドアップ」の主成分で、あらゆる植物を枯らしてしまうことから、農家が「枯葉剤」と呼んでいるものだ。実際、この農薬を開発したのは、かつてベトナム戦争で枯葉剤の製造に関わったモンサント(現在は買収されてドイツのバイエル傘下)である。
 ちなみに、最近の研究から、製剤のラウンドアップの毒性は、その主成分であるグリホサートより100倍も強いと分かってきたが、なぜか安全性試験ではグリホサート単独の毒性しか調べていない。そのデータで残留基準値が決められているのだ。私たちの口に入るのはラウンドアップだから、毒性が100倍も変わるなら、基準値は必ずしも安全とはいえないだろう。
 ラウンドアップは、これまでの農薬の害と同じで発がん性が大きな問題になっている。例えば、アメリカ人が摂取する量から換算したラウンドアップをラットの一生に相当する2年間与え続けると、オスは肝臓や腎臓に、メスは乳腺に大きな腫瘍が早期にできたというフランスのセラリーニ教授の実験もそうだ。2015年には、WHOの外部研究機関である国際がん研究機関(IARC)も、グリホサートの発がん性リスクを、五段階のうちの二番目に高いグループに分類したが、欧州食品安全機関(EFSA)や米国環境保護庁(EPA)は否定して混乱が続いていた。しかし、17年にカリフォルニア州が発がん性物質に加えたことで流れが変わった。これを契機に、製造会社のモンサントが訴えられる事例が相次ぎ、18年には、なんと約320億円もの賠償金の支払いを命じられ、その後もドミノ倒しのように敗訴したのだ。
「少ない量なら安全」という“常識”は通用しない
 この裁判が注目されたのは、モンサントの膨大な内部機密文書が法廷に出されたことでだろう。のちに機密解除されたそれらの文書は、「モンサント・ペーパー」として公開されたが、そこにはラウンドアップががんを引き起こす可能性があることを、モンサントが早くから知っていたことなど、驚くようなことが暴露されていた。
 グリホサートの発がん性が広く知られるにつれ、この除草剤を禁止もしくは規制する国が増えていくが、日本はこの流れとは逆に残留基準値を大幅に緩和している。例えば2017年、今や主食にも等しい小麦を、5ppmから30ppmと6倍に緩め、ライ麦やソバは0.2ppmから30ppmと150倍も緩めたのもそうだ。ちなみにソバは中国産が多いと思われているが、実は18年度で輸入全体の約17%がアメリカ産である。
 発がん性を指摘されても、農薬に極めて「寛容」な日本では、ホームセンターに行けば、子供でもこの除草剤を買える。駐車場や家の周りの雑草取りに使うためである。ただ、世界的には遺伝子組み換え(GM)作物とセットで使うことが圧倒的に多い。除草剤耐性遺伝子を組み込んだ大豆などの畑に、ラウンドアップを空中から散布すると、雑草が枯れてGM作物が生き残るので、大規模農場には使い勝手がいいからである。その次に使用量の多いのは、農薬としてではなく、作物を枯らすために使われることだ。通常、小麦やソバは畑で枯れてから収穫するが、ラウンドアップで計画的に枯らすと歩留まりがいいと分かって世界中に広がっている。
 この農薬、植物に浸透していくので、大豆や小麦の食用部分にも残留する。もちろん洗っても落ちない。日本は年間に約2千万トンのGM作物を消費しているし、小麦も9割近くが輸入だから、検査すればほぼ全てから検出されるといわれる。もっとも、検出される数値はppb、つまり10億分の1グラム単位である。なんだ、そんな微量かと思うかもしれないが、実はネオニコもグリホサートも、最近の研究では、これまで「少ない量なら安全」と言われてきた農薬の常識が通用せず、ごく微量でも毒性を発揮することがわかっている。なぜ少量でも毒性が現れるのだろう。また、体内にグリホサートが入るとどんな健康被害が考えられるのだろうか。
農薬の人体への影響
 実はこの数年、農薬の発がん性以上に深刻な毒性が明らかになってきた。その一つが、ネオニコと同様、神経毒性があることである。この毒性は人間ではなく、ラットやマウスでの実験で分かったことだが、国が定めた食の安全基準もマウスなどの動物実験が基本であるように、マウスで起こることは人間でも起こりうることを忘れてはならない。
 私たちの日常生活は神経を流れる信号で成り立っているが、脳から出た情報は、シナプスというところで神経伝達物質が飛び出し、その先の受容体にくっついて伝わる。ところが、グリホサートの化学構造が、ある種の神経伝達物質と似ていて、ニセの伝達物質として受容体にくっついてしまうようだ。すると神経を興奮させて攪乱し、ダメージを与えてしまう。受容体にくっついて作用するのは、いわばドアの鍵穴に差し込む鍵と同じようなものだ。ドアを開けるのに鍵はいくつもいらない。一つあれば十分だ。これがごく少量でも強い神経毒性を発揮する理由である。
 その結果、体に何が起こるかについてはまだ論文も多くはないが、アメリカでの疫学研究では、グリホサートのばく露量と自閉症発症に相関関係があると報告されている。実際、妊娠したマウスにグリホサート製剤を含んだ水を飲ませたところ、このマウスから生まれた仔は、通常の水を飲ませたマウスの仔に比べ、自閉症スペクトラム障害のような異常行動を示したという論文が千葉大学から発表されている。
 日本が韓国と並んで発達障害大国であることはご存じだろうか。農薬の使用が多い国は自閉症の有病率も高く、明らかに相関関係があると言われていて、残念ながら日本はその当事国なのである。
 さらに困ったことは、グリホサートがくっつきやすい受容体は脳だけにあるのではないことだ。肝臓や心臓、腎臓、肺と多くの臓器に存在するので、臓器にどんな障害が起こるか全く予測がつかない。例えば、低濃度のグリホサートが腎臓の受容体に結合すると、活性酸素を発生させて細胞死を起こすという論文はその一例だ。
毒性は遺伝する
 グリホサートの毒性で、もっとも影響が大きいのは、世代を超えて伝わる毒性だろう。この毒性がグリホサートで起こることが分かったのは最近のことで、一九年に発表された論文である。
 それによれば、妊娠中の母ラットに、ごく低濃度のグリホサートを1~2週間投与したところ、母ラットも仔ラットもなんら影響がなかったのに、孫とひ孫の世代になって腫瘍や生殖機能不全、肥満など様々な障害が発生したという。別の実験でもやはり孫の世代で異常が現れている。人間で喩えたら、親が食べたグリホサートが、7、80年も経って孫やひ孫に障害となって現れたようなものだ。
 また、ごく少量のグリホサートでタンパク質を作る遺伝子発現のスイッチを狂わせ、高確率に腫瘍を発生させたという実験もある。問題は、遺伝子発現のスイッチが狂うと、その影響が次世代に引き継がれる可能性があるということで、「毒性の遺伝」が起きつつあるのだ。
 こうした毒性は、胎児から思春期までの子供がもっとも影響を受けやすいと言われている。妊娠中、あるいは出産後の子育て中はとくに要注意だろう。
 余談だが、新型コロナで重症化した人の腸内細菌叢を調べると日和見菌(健康な時はおとなしいが、体が弱ったりすると悪玉菌に味方する)が増えて善玉菌が減っていたという論文がある。ネオニコは腸内細菌叢を変えることがわかっているが、実はグリホサートも腸内細菌叢を変えるといわれている。簡単にいうと善玉菌を減らし、悪玉菌を増やすということだ。
 腸内細菌叢が変わるとどんな影響があるのか。腸は第二の免疫器官といわれるくらいだから、考えられるのは免疫の異常によって起こる自己免疫疾患だろう。今世紀に入って潰瘍性大腸炎など自己免疫疾患やアレルギー疾患が増加しているのは、農薬を中心とした化学合成物質の増加と無関係ではないだろう。腸内細菌叢の変化は、単に免疫力を低下させるだけではないということである。
 では、農薬による健康被害を免れるには、どうすればいいのだろうか。
「見えない毒性」から身を守るには…?
 厚労省の試算では、日本人はグリホサートを小麦から46%、大豆から20%摂っているそうだ。輸入小麦を使ったパンやパスタを食べているからである。この試算では、意外にも子供のグリホサート摂取量が多いのだが、おそらく原因はGM大豆や輸入小麦を使った菓子類だろう。だからといって、子供にお菓子を食べさせないというのは不可能だから、せめて朝食は、国産小麦を使ったパンに替えたい。
 また、最近は全粒粉のパンが健康にいいということでよく売れているが、全粒粉は通常のパンよりグリホサートが数倍も残留している。国産小麦でない限り、全粒粉のパンや菓子は避けるべきだろう。
 大豆の比率が高いのは加工品などにGM大豆が使われているからで、国産大豆使用と書かれていないものは避けることだ。
 グリホサートは、摂取すると体内から排出されるまで約1週間かかる。普通に食べ続けていたら体内から消えることはないが、これを変えたいなら、有機食材にするしかない。これはネオニコでの実験結果だが、5日間だけでも有機食材にすると、体内の農薬は半減。1カ月以上なら限りなくゼロに近づくそうである。
 農薬の毒性というと、2008年の中国製毒ギョーザ事件を思い出す人は多いが、実際はこんな事件は滅多に起こらない。今の農薬で何が問題かというと、何年も経ってから障害が現れるなど、その毒性がすぐ現れないことである。今は「病気になるのも自己責任」といわれる時代だ。農薬のことを知らなくても、生きることに困るわけではないが、「見えない毒性」から自分と自分の家族を守りたいと思うなら、やはり知っておくべきだと思う。
 
追記:私が家庭菜園をしていた時にきゅうりにはうりバエが爆発的に増え花や葉っぱを食われ実がならない。なすにはアリがアブラムシを運んできて下の方の葉から枯れてゆきます。農薬のいらないのはさつま芋とかニンジンなどの根野菜くらいでした。ブッロコリなどは蝶々が卵を産み付ければ青虫の糞で見た目にみじめで食べる気になりません。スーパーで売っている野菜は野菜工場で生産されいるもの以外は皆農薬が使われていると思います。農薬を使わないと農家はやっていけません。除草剤を使わないと草取りが大変です。

「退職金1500万円分の投信が半減」銀行に買わされた50代独身女性の人生転落は自業自得か

2021-04-16 13:30:00 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です

老後資金を増やそうとした50代独身女性は、3年前、銀行員に勧められるまま投資信託を購入した。退職金1500万のほとんどをそれに充てたが、現在、その評価は半額近くにまで下落。ファイナンシャルプランナー・藤原未来さんは「投資は、余剰資金で長期的なスタンスでやるのが基本。長く続けるほどリスクが抑えられて安定してきます」。投資してはいけない人の12の特徴を紹介しよう——。
銀行員に勧められ…「退職金1500万円を投資」も評価額は半分に
都内に住む50代後半のA子さん(独身)は元気のない様子でこう話し始めた。
「3年前に会社の希望退職に応じ、割増された退職金が1500万円ほど振り込まれたんです。その後、タイミングよく連絡をくれた銀行員の勧めで投資信託を購入。貯金が乏しく、老後資金に不安があったんです。結局、その銀行員に言われるまま、何度も買い増し、買い替えをして、現状、投入した退職金丸ごと1500万円分の投信の評価額は半分強にまで落ちました。コロナ禍で再就職がうまくいかず、アルバイト生活で持病もある今、老後に不安しかありません。銀行は『担当者はすでに転勤した』と言い、全く相手にしてくれないんです」
筆者は3年前にプレジデントオンラインに「母から2000万奪った大銀行の“合法手口”」(2018年2月19日)という記事を書いた。A子さんはこの記事を読み、コンタクトをとってきたのだ。
この記事は、筆者の要介護の実母の晩年に起こった銀行とのトラブルをつづったもの。元本を取り崩して支払われる元本払戻金(特別分配金)が「タコ足配当」であるという事実を理解できなかった母が「利息だけで預金は大きく増えている」と錯覚。結果、銀行の言いなり状態になって売買を繰り返したという顚末てんまつである。筆者は「手数料さえ稼げれば問題ない」と言わんばかりのやり方に大いに憤ったものだ。
あれから、金融庁も「顧客本位の業務運営に関する原則」(2017年3月30日発表)などで、各金融機関の指導・監督を強化しているが、A子さんの訴えを聞く限り、状況は当時とほとんど変わっていないように見える。この点をお金のプロはどう思っているのか。以前、母のトラブルの際、相談したことのあるファイナンシャルプランナー、藤原未来さんの元を訪ねた。
——先生、お久しぶりです。あの後も私の元へも「金融機関に騙された!」という体験談がいくつも寄せられていますが、こうした現状を先生はどうお考えですか?
【藤原未来】金融庁の指導の元、金融機関も改善している面はあるとは思うのですが、末端にまで、その指導が行き届いているかといえば、まだまだかなりあやしい。超低金利時代の今はますます“手数料”で稼ぐしか手立てがないという金融機関側の焦りも関係していますよね。
——母の件で痛い思いをしたはずの私も含め、「儲かる!」あるいは「絶対、損はしない!」といったニュアンスでお金の専門家である銀行員に勧められたら「そうかもしれない」と多くの人が信じてしまう気がします。結果的に“自己責任”とされてしまうA子さんも気の毒です。以前、先生から「一人ひとりが投資を含むマネーリテラシーを上げること」の重要性を教えていただきましたが、具体的にはどうしていいのかがわかりません。
「元本割れだけは絶対に嫌だ」など、投資をしてはいけない人12
【藤原】そうですね。まずは簡単に「投資をしてはいけない人」を挙げてみましょうか。
1 10年以上、手を付けずにおいておける資金がない
2 投資をするのに目的など必要ない。とにかく儲かれば良いと思っている
3 信頼性の高そうなもうけ話には耳を傾ける
4 投資の手法について理解しているつもりでも、自分で何をやっているか、たまに分からなくなる
5 資金を1年後に2倍に増やしたい
6 投資のリスクとは元本割れや値下がりのことで、そのようなリスクは取りたくない
7 元本割れだけは絶対に嫌だ
8 証券会社または銀行の担当者のアドバイスだけを頼りにして売買している
9 今後の価格が上がるとか下がるとかの、将来の予測ができるかが重要である
10 「利回り10%で元本割れなし」の特別キャンペーンを勧められたら迷わず購入する
11 理屈を淡々と説明する担当者よりも、儲かりそうな商品をいろいろと提案してくれる担当者のほうを好む
12 手数料はなるべく安いほうが良いが、利益が出るならあまり気にしない
これら12項目のうちの3項目以上に該当する人は「投資には向いていない」と言えるでしょう。
日本人はお金のことを学ぶ機会がないまま社会人に
——そうですか、私はほとんどがイエスでした……。お金は増やしたいのは山々ですが、今はメガバンクの普通預金の金利が0.001%で、期待できません。そうなると投資という話になりますが、リスクがあると聞くと途端に腰が引けます。どうするのがベストなのか皆目、見当がつきません。
【藤原】日本人はお金のことをしっかり学ぶ機会がないまま社会人になるので、いい大人であっても、投資についてはよくわからないという方が多いかもしれないですね。A子さんも大事な退職金をよく理解しないままに投資してしまったのはとても残念なことです。
まずは、「リスク」という言葉ですが、これは「元本割れ」などマイナスのイメージに取られがちなんですが、実は倍に増えるのもリスクって言うんですよ。つまり、収益の振れ幅の不確実性のことを投資の世界では「リスク」と呼ぶんです。ここをまずは押さえておいてくださいね。
この振れ幅は大きかったり、小さかったりするんですが、値動きが大きいよりも小さいもの、つまり「リスクの低いもの」を好む人の方が多いですね。
「投資は長期で分散投資」することでリスクを回避する
——そうなんですね。投資って聞くと、大きく損をする可能性が高いってイメージがあります。そこが腰が引ける理由なんですよね。
【藤原】わかりますよ。誰だって損をするものに大事なお金を預けたいとは思わないですから。ただ、投資すると必ず損をするかといえば、実はそうでもないんですよ。投資の仕方によっては損をせずにお金を育てることもできるのです。
例えば、とても単純な例ですが、過去に「国内債券」「国内株式」「外国債券」「外国株式」をそれぞれ25万円ずつ合計100万円で分散投資を始めた人がいたとしましょう。
投資をスタートしてから1年後の結果を見ると1年後に大きく増えた年もあれば、反対に大きくマイナスになった年もありますね。つまり元本割れです(図表1)。
このように1年という短い期間では元本割れする可能性が3回に1回くらいの確率でありますね。
出典=スマイルライフプロジェクト
けれど同じ割合で5年間持ち続けると元本割れして数はかなり少なくなっているのが分かります(図表2)。
出典=スマイルライフプロジェクト
さらに10年後の結果を見ると、投資した当初元本の100万円よりも少なくなって元本割れになったケースはないという統計データを確認することができます(図表3)。つまり、投資は長く続ければ続けるほど値動き(リスク)が抑えられて安定してくるのです。
出典=スマイルライフプロジェクト
そしてさらに5年間持ち続け、15年後の結果を見ると年平均利回りは段々とそろってきて大体3~6%くらいになっているんですね(図表4)。これを見る限り、「元本割れ」とはもう無縁の世界となっていることがわかると思います。
出典=スマイルライフプロジェクト
つまり、何が言いたいかといえば、投資は「余剰資金で長期的なスタンス」でやるものということです。
投資は「近い将来の資金作り」には適さない
——焦って、短期間に儲けようとしてはいけないってことですか?
【藤原】そうです。チェックリストにあったように、来年、教育資金が必要なので、そのために今あるお金を2倍にしたいからという動機には向きません。1年や5年だと元本割れする可能性があるわけですから。近い将来の資金作りには適さないってことですね。
——「人生100年時代に備えて」と盛んにコマーシャルされたりしていますものね。
【藤原】今や、2007年生まれの子の半分は107歳以上生きるという予測があるくらい、超長生き時代が到来しています。死亡リスクから生存リスクへと時代は進化しているのですが、その中で考えなければならないことは「お金に働いてもらう」という思考です。
資金の中でほうっておける、または長期に積み立てが可能な資金に関しては「お金にも働いてもらう」=投資するという考え方ですね。
やはり、この超低金利時代。何もしなかったら、お金はほとんど増えてはいきません。できれば、余剰資金に働いてもらえるならば、それに越したことはないわけです。
そのために、人生の3大資金である「教育・住宅・老後」を含めたライフイベントのリスト作りをお勧めしています。
——リスト作り? どのように作るのでしょう?
【藤原】まずは図表5の「ライフイベント」のようにこれからの生活の中で「いつ、何に、いくら必要か」をリストアップします。
出典=スマイルライフプロジェクト
今後、何にいくらかかりそうか予測を立ててみる
そうすると今後10年間でかかる必要資金を予想して、「3つの財布」の円グラフを作成することができます。
「3つの財布」とは、①ゴール資金、②緊急予備資金、③長期資金です。
例えば、預貯金が2000万円あったとして、住宅改修、子どもの入学金や学費など今後10年間で予定されている特別支出の合計が700万円としましょう。これが①の「ゴール資金」です。
さらに、イザというときの緊急予備費として300万円をよけておくと。これが②の「緊急予備資金」です。これら①と②は、投資には回せないお金です。逆に残りの1000万円は、この10年間は触らないで置いておけるお金だとすれば、それが③の「長期資金」として投資に回せる資金=投資可能資金ということになるのです。(図表6)
「信用できそうな銀行員」が実は危険
——なるほど。具体的に、今、いくらあって、何年後にいくら必要という予測が立てられないと投資も何もないってことなんですね。
【藤原】そうです。将来のライフプランを作り、今ある金融資産を「3つの財布」に分けることで初めて投資を検討できるのです。来年、再来年に使う予定のお金を資産運用に回して元本割れでもしたら目も当てられませんよね。
この「3つの財布」は、必ず毎年確認しないといけません。①の「ゴール資金」からは予定通り学費などを支払ったかどうか。②の「緊急予備資金」は緊急事態が発生しなければそのまま残っているはずです。そして③の「長期資金」の財布からいくら投資に回したか。その投資の結果はどうなっているのか。1年後のそれぞれの残高を確認して次の1年間の予定を立てます。
資金を積み上げる鉄則は「長期+分散」投資+「半年に1度のチェック」です。
自分で自分の現状と予想される未来を把握し、よく理解したうえで投資を検討しないといけません。そのうえで具体的な投資先である金融商品を選ぶのです。信用できそうな銀行員だからといって、何となく投信を買った、保険を買ったなどは絶対ダメです。
——耳の痛い話です。でも銀行の人に勧められると、ついつい「そうなんだぁ」と信じてしまうんですよね。


金銭トラブル話し合い頓挫「たいへん残念」【小室さん文書全文】(5)

2021-04-16 11:00:00 | 日記

下記の記事は女性自身オンラインからの借用(コピー)です


秋篠宮家の長女・眞子さまとの婚約が内定している小室圭さんが4月8日、金銭トラブルについて説明する文書を公表した。

文書は小室さん自身の名前で書かれており、「文書の概略」が4ページ、「文書本体」が8章構成で24ページという長文。概略と本体、36個の脚注を合わせて、文量は約4万字というボリュームになっている。

本記事では、「文書本体」のうち「7 11月30日に発売された週刊現代の記事について」「8 おわりに」の全文と、その脚注を公開する。なお、原文中の脚注表記などについてもそのまま記載している。



7 11月30日に発売された週刊現代の記事について

令和2年(2020年)11月30日に発売された週刊現代[注34]で、元婚約者の方が話されたこととして記事が掲載され、その翌週の12月11日にも同じような内容の記事が掲載されました。これらの記事では、元婚約者の方が金銭の支払いを求めないと話されているということは記載されていますが、一方で、解決したとは思っていないとおっしゃっていたことについては一切触れられていません。

また、令和2年(2020年)11月13日に眞子様が公表された文書がきっかけで支払いを求めないことを公表しようと考えるようになったという趣旨のことが書かれていますが、実際には、支払いを求めないというご意向は既に1年以上前から示されていましたし、公表したいというご意向も11月13日よりも前の10月には既に明確に伝えられていました[注35]。

なにより、母と元婚約者の方との話し合いにおいて、小室家が一貫して元婚約者の方から受け取った金銭は借金ではなく贈与であるとし金銭問題は解決済みと主張してきた、という内容は、事実とまったく異なります。主に「4」で書いているように、婚約者の方からの金銭の性質に関する主張を私や母が公にしたことはありませんし、公にではなくとも私や母が元婚約者の方に対して金銭の性質に関する主張をしたことは、平成25年(2013年)8月頃以降ありません(「4」注9を参照してください)。金銭問題は解決済みだと主張したことに関しては一度もありません(「4」本文及び「4」注8を参照してください)。上述したように、母と元婚約者の方との話し合いを進めるため、お互いの認識の食い違いがどこにあるのかを確認する作業を試みたものの、「認識の食い違いの整理」段階で話し合いが頓挫しているのが現在の状況です。元婚約者の方は私と母が贈与だと主張して譲らなかったので話し合いが進まなかったとおっしゃっているようですが、話し合いのなかでこちらから金銭の性質について元婚約者の方にお伝えしたことは、「6」(6)で書いているように、平成22年(2010年)11月に私の大学への入学金、翌年の春に授業料を貸し付けたという元婚約者の方のご認識に対して私と母の認識をお伝えしたとき以外にはありません。そして、それは主張ではなく、認識の食い違いについて話し合うためにお伝えしたものです。その直後に、入学金と授業料についてはご自身の勘違いであったという回答があったうえで、もはや金銭の請求はしないし、そのための話し合いは不要なのでやめたいとの連絡があったため話し合いがそれ以上進まなかった(「6」(7)以降を参照してください)というのが実際の経緯です[注36]。元婚約者の方との話し合いが途絶えてしまい、現在のような状況になっていることは、たいへん残念です。
「一方的な言い分を記したものだと思われる方も…」

8 おわりに

この文書を読んでくださった方は、様々な印象や感想をお持ちになると思います。元婚約者の方との話し合いのなかで行われたやり取りについては、母の代理人である上芝弁護士が担当したため客観的に整理した情報として受け止めていただけると思いますが、平成31年(2019年)の文書を公表するまでの経緯として書いている内容は、録音をはじめとする記録はあるものの、多くは私や母の認識に基づいています。そのため、この文書は私と母の一方的な言い分を記したものだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。それでも、色々な事情があったのだということを理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです。

令和3年(2021年)4月8日

小室 圭

【脚注】

[注34]週刊現代は、元婚約者の方の窓口となっていた記者が、少なくとも令和元年(2019年)5月8日に代理人に初めて会った時点(「6」注19を参照してください)では専属契約をしていた週刊誌です(現在は不明です)。

[注35]週刊現代の記事によると、元婚約者の方はこのご意向を代理人に2019年末に伝えたとのことですが、正確には令和元年(2019年)11月13日のことでした。また、このご意向を世間に公表すると明確におっしゃるようになったのは遅くとも令和2年(2020年)10月5日のことでした。いずれにしても、眞子様が令和2年(2020年)11月13日に公表された文書を理由にするのは無理があります。

[注36]仮定の話ですが、もしきちんと話し合いが進んでもなお互いの認識の食い違いが解消されず対立も止むを得ないような状況になっていたとしたら、こちら側から初めて、平成25(2013年)8月のように金銭の性質に関する主張をしたかもしれません。しかしその場合でも、「4」注9で説明しているように、贈与を受けたのだから返さなくてよいという主張にはなりません。 


一つ一つの言葉に愛を

2021-04-16 08:30:00 | 日記

下記の記事はnoteからの借用(コピー)です

とある役所の窓口で、声を荒げている利用者さんがいて。どうやら、申請に必要な書類を一切持ってこないで窓口に来たらしい。
それなのに。
「いいから早くしろよぉ!」
「俺は忙しくて一旦戻る時間がねんだよ!」
「なんとかできるだろぉ!やれ!」
あーあー、クレーマーの対応って嫌だよなぁ……そう思いながら後ろに並んでいるイスに座って順番を待ってた私は、十数分後、先ほどのクレーマーがいた窓口に呼ばれた。目の前には、さっきまで理不尽に怒鳴られていたお姉さん。
気持ちを切り替えたのか、いつものことなのか、ケロっとした表情で私の対応をはじめたお姉さん。
めっちゃ説明がわかりにくかったりとか、態度が悪かったりとか。そういう担当者だったら少しはクレーマーの気持ちもわかる(あそこまで声を荒げる気持ちはわかんないけどね)。
でもね。目の前のお姉さん、対応100点満点だったんです。
説明は超わかりやすいし、質問も納得できる答えがかえってくるし、手際も申し分なし。素晴らしい窓口対応をしてくれている。
なのに。あんなに怒鳴られて、周囲に晒されて。なんでこのお姉さんがあんな目にあわなくてはならないのか。
だんだんムカついてきた。私が。笑
だから言ったんです。手続きが終わって窓口を後にする前に、
「説明、すごくわかりやすかったです。ありがとうございました」
ってね。
そしたらさ。「ありがとうございます、良かったです」ってお姉さん笑ったんだけど、その笑い方が歪んでて。
ホッとしたような、ちょっと泣きそうな……ってのが垣間見える笑い方だった。
だからこそ、伝えて良かったなぁ……と思うと同時に、まだあそこで働いてるかなぁ、と思いを馳せる数年後の自分が今このnoteを書いてます。
少しの言葉が誰かの明日を生きる糧になるかもしれないじゃん
あのお姉さん。直前に受けたダメージのせいで「仕事辛い」「もうやめたい」「私はダメな人間なのかもしれない」なんて思いながら私を窓口に呼んでいたとしたら。
あんなに素晴らしい窓口対応をしている反面「つらい、つらい、つらい」と思っていたとしたら。
だとしたらよ。去り際に私が伝えた言葉によって「頑張ってみようかな」って前向きになれたかもしれないじゃん。
帰宅してから少しはマシな気分でお風呂に浸かれたかもしれないじゃん。
それって、自分が発した言葉によってお姉さんの明日を明るいものに変えたかもしれないってことじゃん。
つまり、少しの言葉が、誰かの”明日を生きる糧”になるかもしれないじゃん、ってことじゃん!
……じゃんじゃんじゃんじゃん言ってますけども。笑
何が言いたいかっていうと、自分が発する言葉に愛を持つ人が増えたら、もっと優しい世の中になるんじゃないかってこと。
こう言うと壮大すぎるけど、少なくとも自分の周りの世界は優しくなると思うんだよなぁ。
なかなか難しいけどねぇ。一つ一つの言葉に愛を持つって。
でも、意識するのとしないのでは全く違うから!天と地の差ぐらいあるから!
縁もゆかりもない窓口のお姉さんだけど、今も元気に働いてるといいなぁ、と思う今日のsawaでした。